三井造株が急反発、通期上方修正もなお保守的-好受注の三菱重も高い

第1四半期の業績発表を受け、造船・重機 株の一角が反発。三井造船、川崎重工業などが上昇し、日本株全般が下げる中 で機械セクターは東証33業種の上昇セクターとして相場を下支えする格好だ。 通期の業績予想を上方修正した三井造は一時、前日比42円(6.4%)高の698 円まで急伸した。好決算だった川崎重は同16円(3%)高の547円、三菱重工 業も同23円(2.7%)高の866円、住友重機械工業は同62円(4.2%)高の 1535円。

この日上げ幅の大きさが目立つ三井造船は、7月31日に通期の業績予想を 上方修正した。当期純利益は前回予想比15%増の大幅修正。同社では、第1四 半期に大幅に円安が進行したこと、「好採算」の工事案件が前倒しに計上され たことなどから中間期の利益が予想を大きく上回る見通しとなり、これが修正 の理由だとしている。

野村証券金融経済研究所の岡嵜茂樹アナリストは同日付の投資家向けメモ で、三井造の修正を「なお保守的」との見方を示した。三井造の修正は、「円 安メリットで船舶事業が想定より好調、有利子負債の削減で営業外損益も改善 するため」(同氏)と分析している。

会社側は、機械事業の営業利益予想を見直していないものの、「野村では 需給ギャップ縮小で採算改善が見込めると考えている」(岡嵜氏)ため、会社 側予想は保守的だという。

住友重機は最も強い

三菱重も業績上方修正こそなかったものの、第1四半期の純利益は前年同 期比84%増と膨らんだ。「工期が長い製品が主体なので偏りがあり、第1四半 期の業績だけでは判断できない」(菅宏常務)面があるが、受注ベースでも原動 機部門は同61%、機械・鉄構部門は同43%、船舶・海洋部門が同36%の大幅 な伸びになった。

このほか、同時に好決算を発表した川崎重、住友重機の株価も堅調。野村 金融研の岡嵜氏は、「住友重機は本業が好調、川崎重工業は円安効果が大き い」と分析。特に住友重機は、船舶などのオールドエコノミー製品の拡大で上 期の営業利益は350億円程度(会社側計画は300億円)となる可能性もある」 とし、三菱重、川崎重の「3社の中で最も強い印象」(同氏)としている。

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