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【個別銘柄】ニコン、オリンパ、藤和不、フジクラ、新生銀、京セラ

31日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

ニコン(7731):一時7.2%高の3880円と急反発し、52週高値。出荷台 数の拡大が見込まれるデジタル一眼レフカメラ市場で、初心者向けを中心に同 社製の良好な販売状況が続く。きょう午後3時に第1四半期(2007年4-6 月)業績発表を控えており、円安の進行やカメラ事業の堅調などから業績への 期待が高まった。日興シティグループ証券では、目標株価を従来の3350円か ら4400円に引き上げた。終値は3820円。

オリンパス(7733):一時9.3%高の5060円と、初めて5000円の大台に 乗せた。30日に発表した第1四半期(2007年4-6月)連結業績は、主力製 品の販売好調と為替の円安を背景に売上高、各利益とも第1四半期として過去 最高、通期の業績予想も上方修正した。好決算を受け、ドイツ証券では投資判 断を「HOLD(中立)」から「BUY(買い)」に引き上げており、株価の先高期 待が膨らんだ。終値は4910円。

藤和不動産(8834):午後急騰し、14%高の447円で終了。東証1部の上 昇率2位。午前の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)業績で、マン ション分譲の好調で連結経常利益が前年同期比2倍以上に膨らんだことが分か り、足元の収益環境の良さを評価する買いが先行した。

フジクラ(5803):一時9%安の735円まで売り込まれ、2月5日の

9.5%安に次いで今年2番目の下落率を記録。30日に発表した第1四半期(4 -6月)の営業利益が半減、主力のフレキシブルプリント配線板(FPC)が 価格競争によって採算が悪化していることや、国内向けの光ファイバーが伸び 悩んでいることが嫌気された。第1四半期の営業利益は前年同期比50%減の 49億円にとどまる。終値は741円。

京セラ(6971):6.2%安の1万1500円と大幅安。30日に発表した第1四 半期(4-6月)連結業績によると、半導体部品や海外向け自動車部品の需要 が伸び悩んだ上、減価償却費増加の影響もあり、主力の部品事業が営業減益だ った。携帯電話端末、プリンターの好調と円安を背景に全体では増益を果たし たものの、部品事業の先行きが懸念された。

サンデン(6444):7.9%高の559円と大幅続伸。カーエアコンシステム 部品を製造。欧州市場でのシェア増加、北米での商権拡大、円安効果で第1四 半期(4-6月)期の連結経常利益は前年同期比3.3倍の43億円に。前通期 水準は45億円で、今通期見通し70億円に対する進ちょく率は61%に達する。

キッコーマン(2801):5.6%高の1619円と反発。海外で引き続きしょう ゆや食料品卸売事業が好調で、第1四半期の連結営業利益は前年同期比28%増 の59億円に伸びた。通期では11%増益を計画している。株価はこの1カ月間 で16%下げていため、見直し買いが入ったようだ。

オエノンホールディングス(2533):8.9%安の276円で、東証1部の値下 がり率2位。米国でバイオエタノールの需要が増加しており、同社が輸入して いる原料用アルコールやコーンの価格が高騰し、利益を圧迫している。07年 12月期の連結経常利益予想を28億円から20億円に下方修正し、増益予想が一 転して減益となり、失望売りが先行した。

ブリヂストン(5108):1.2%高の2520円と、4営業日ぶりに反発。円安 や増収効果で今期(07年12月期)の単独経常利益を従来の1050億円から 1160億円(前期比17%増)に上方修正したことを受けた。ゴールドマン・サ ックス証券では投資判断「買い」、強い買い推奨リストへの採用を継続。八重 沢亨アナリストは投資家向けメモで、「2度目の会社上方修正も、まだ保守 的」と解説。

三菱重工業(7011):午後に急落。一時は4.6%安の839円まで売り込まれ る場面もあった。第1四半期(2007年4-6月)の連結経常利益は215億円で、 通期計画(900億円)に対する進ちょく率は23.9%にとどまった。市場の期待 より進ちょく率が低く、先行きに対する強気の見方が後退した。終値は4.1% 安の843円、出来高は7982万株(株数ベース)で東証1部で2位。

住友金属工業(5405):午後1時すぎに第1四半期(4-6月)の業績内容 が開示されるとマイナス圏に沈んだ。終値は2.7%安の692円。業績は想定通 り好調だったが、会社側が通期予想を変えなかったことが嫌気された。加えて、 公正取引委員会がこの日午前、住金のほか新日本製鉄、JFEスチールなどに 建築土木用鉄鋼製品の価格カルテル容疑で立ち入り検査を行ったと各メディア で報道されたことも影響を及ぼしたもよう。

帝人(3401):3.4%高の648円。午前はマイナス圏で推移していたが、午 後は買いが優勢となった。昼休み時間中に第1四半期(2007年4-6月)業績 を発表、高機能繊維を中心に繊維事業が改善に向かっていることが確認でき、 収益の先行きに楽観的な見方が膨らんだ。

旭化成(3407):午後2時以降に急騰。結局、3.7%高の853円で取引を終 えた。第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比69%増の259億円 で、9月中間期の営業益予想を500億円から560億円(前年同期比11%増)に 引き上げた。繊維事業が底打ちしたことに加え、海外でモノマー系製品の引き 合いが強く、ケミカル事業の営業利益が2.7倍に増大したことが奏功した。

武田薬品工業(4502):終値は0.7%高の7760円。米国時間30日の食品 医薬品局(FDA)諮問委員会で、英グラクソ・スミスクラインが販売する糖 尿病治療薬「アバンディア」の安全性に関する検討会が開かれラベル(添付文 書の使用上の注意欄)を強化する方針が固まった。対抗する武田薬の「アクト ス」はアバンディアより心筋梗塞を起こすリスクが22%低いというデータも示 されたため、アクトスのシェア拡大などが期待された。

藤和不動産(8834):午後の取引で急騰。一時は19%高まであり、取引時 間中の上昇率としては04年12月28日(25%高)以来の大きさとなった。終 値は14%高の447円でと東証1部上昇率ランキングで2位。昼休み時間中に第 1四半期(4-6月)業績を公表、マンション分譲の好調で連結経常利益が前 年同期比2.1倍の17億4400万円に膨らんだことが分かり、足元の収益環境の 良さを評価する買いが先行した。

平和不動産(8803):午後に入って急伸、一時6.9%高の852円まで買い 進まれる場面もあった。終値は5.5%高の841円。午後1時に発表された第1 四半期(4-6月)の連結経常利益は、ビル賃貸事業で「アンダーツリー梅田 第1ビル」が通期稼働した影響などで、前年同期比66%増の27億3600万円と 膨らんだ。通期(08年3月期)計画値の82億円(前期比0.4%増)に対する 進ちょく率は33%に達しており、足元の収益環境の良さと今後の上振れを見込 んだ買い圧力が強まった。

三菱電機(6503):終値は0.2%高の1269円。一時は1327円まで上昇し、 連日で上場来高値を更新した。30日公表の第1四半期(4-6月)連結収益が 過去最高だった上、9月中間期予想も従来の減益予想から一転、増益予想に上 方修正されたことが好感された。市場では、「上方修正された中間期の業績を 基に、年間のEPS(1株当たり利益)が75円程度になると試算すれば、目 先は1500円、中長期的には2000円まで上昇しそう」(リテラ・クレア証券の 井原翼理事・情報部長)との指摘もあった。

新生銀行(8303):6.4%高の448円と大幅続伸。投資銀行業務の堅調や ノンバンク子会社の改善、子会社売却益の計上が寄与し、第1四半期(4-6 月)の連結純利益は前年同期比63%増の312億円と急拡大。クレディ・スイス 証券の伊奈伸一アナリストは「増益率や通期計画に対する進ちょく率は高水準。 株価が大きく調整していたことを鑑みれば、リバウンド材料」と見る。リーマ ン・ブラザーズ証券は投資判断「EQUALWEIGHT」に引き上げ。

住友信託銀行(8403):4%安の1009円。一時1000円まで下げ、52週安 値を更新。第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比9%減の245億 円。手数料収入は伸びたが、資金利益が減少したことに加えて経費も増加、本 業のもうけを示す連結実質業務純益も10%減の375億円だった。クレディS証 券の伊奈アナリストは、「総じて前年同期比マイナスの実績となっており、ネ ガティブな印象は免れない」との見方。

シンキ(8568):11%高の230円と急騰。30日発表の今期(2008年3月 期)の第1四半期は、新金利体制ビジネスの新規顧客数が想定以上に伸び、通 期の連結経常利益予想(17億円の黒字、前の期は213億円の赤字)に対する進 ちょく率は36.5%に。収益計画の上振れ期待に加え、株価は年初来安値圏で推 移していたため、買い圧力が強まった。新生銀が36.4%を保有する大株主。

島精機製作所(6222):一時500円(10%)高の5370円と、2日連続の ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)を付けた。前週末27日に発表した四 半期決算で、中国で人手不足を背景に同社のコンピュータ横編み機の生産が追 いつかないほど需要が伸びていることが明らかになり、業績押し上げ期待が高 まっている。この日は野村証券が投資判断を引き上げて、一段高となった。大 証終値は5200円。東証1部では上昇率1位。

新光電気工業(6967):4.1%高の2915円と大幅続伸。為替が期初想定よ りも円安となっている効果や、半導体パッケージの回復も予想以上に進み、上 期業績(2007年4-9月)の減益幅が急激に縮小する見通しとなったことが好 感された。ICパッケージメーカーに買い人気が波及し、イビデン(4062)が

3.7%高の8980円で上場来高値、住友ベークライト(4203)も2.4%高の862 円、日本特殊陶業(5334)も4.2%高の2220円までそれぞれ上昇。

DOWAホールディングス(5714):2.6%高の1438円と続伸。非鉄市況 が期初よりも高水準で推移しているため、前日に通期(08年3月期)の利益予 想を上方修正したことが好感された。新たな連結純利益見通しは260億円(前 年同期比1.3%減)で、従来計画は200億円。

王子製紙(3861):3.1%高の573円と急反発。古紙や原油などの原燃料 高が利益を圧迫して第1四半期(2007年4-6月)は大幅な減益を強いられた が、値上げの浸透から通期(08年3月期)の減益幅は会社計画よりも縮小する との期待感が広がった。業績再評価の動きから三菱UFJ証券、UBS証券な どアナリストの間で格上げが相次いだこともプラスに作用した。

タダノ(6395):7.5%安の1723円と急反落。主力の建設用クレーンが国 内外で高い伸びを示しているにもかかわらず、会社側が中間期と通期の業績予 想を期初計画のまま据え置いたことが嫌気された。マッコーリー証券の速水邦 圭アナリストは、「日立建機などが第1四半期業績公表時に上方修正を行った にもかかわらず、タダノは業績予想を据え置いた。これが投資家の失望を呼ん だのではないか」と指摘。

アコーディア・ゴルフ(2131):一時13%高の12万9000円と急伸し、5 月中旬以来の高値水準を回復。同社が運営するゴルフ場の入場者数が順調に伸 びているとの観測が広がり、8月中旬に予定された第1四半期(4-6月期) 決算の発表を控えて業績期待が高まった。ゴールドマン・サックス証券は30 日、アコゴルフの業績予想を上方修正し、投資判断を「中立」から「買い」に 引き上げた。終値は12万円。

アルペン(3028):1.4%安で始まったものの上昇に転じ、5.2%高の2240 円で終了。暖冬でウインター用品が低調、新ルール適合のゴルフクラブの買い 控えも響き、前期(07年6月期)の連結経常利益を従来の107億2000万円か ら91億3900万円(前の期比32%減)に減額修正した。ただ、上場来安値 (1979円、6月8日)、実績1株当たり純資産(2022円)付近で2カ月近く もみ合う中、みずほ証券が投資判断を従来の「4(ウエート下げ)」から「3 (ホールド)」に上げ、見直す動きが広がった。

NECエレクトロニクス(6723):4.0%高の3420円と大幅続伸。30日に 発表した第1四半期(4-6月)連結業績は9四半期連続の営業赤字、10四半 期連続の最終赤字だったものの、赤字幅の縮小が確認された。相対的に自律反 発の域を脱しないとの見方が多いが、7月上旬にあった米投資ファンドによる 株式買い増し提案の一部報道が「短期的には下支え材料になっている」(新光 証券エクイティ情報部・瀬川剛エクイティストラテジスト)との声も。

コマツ(6301):一時1.3%高の3940円まで上げるが、結局2.3%安の 3800円で終了。初の4000円大台を前に足踏みした。陰りの見える北米を除き、 海外市場で建設機械、鉱山機械への需要が活発で、前日に今期(08年3月期) の連結純利益計画を従来の1830億円から1980億円(前期比20%増)に増額し た。米キャタピラー社に代わり、「世界で最も魅力的な建機株」(野村証券金 融経済研究所)との評価は根強いが、07年度に入ってから前日までの上昇率は

56.9%高と、日経平均採用銘柄のうち2位で、一段の上値買いは慎重視された。

レンゴー(3941):7.6%安の661円と急反落し、東証1部下落率で8位。 段ボールの原料となる古紙価格が高騰、コスト増加で採算が悪化するとの懸念 が持たれた。段ボールの値上げ方針がすでに打ち出されているが、今期(08年 3月期)業績が下振れするリスクも意識され、売り圧力が増した。第1四半期 (07年4-6月)の連結営業利益は26%減の39億円で、据え置かれた会社側 の通期計画(160億円)に対する進ちょく率は24.2%にとどまる。

大正製薬(4535):1.5%高の2310円と反発。ドリンク剤「リポビタン」 の流通在庫の圧縮が進展、第1四半期(4―6月)は41%の営業増益を確保し た。この夏は気温が「平年並み」との予測が示されているほか、残暑が厳しい とも言われ、リポビタン類の売れ行き好調で増額修正も可能との見方が出た。

日立国際電気(6756):7.0%高の1590円と大幅続伸。30日に発表された 第1四半期(4-6月)期の連結経常利益は前年同期比4.4倍の57億300万 円と膨らんだ。通期(08年3月期)予想も従来の145億円から前期比5.8%増 の160億円に上方修正。ゴールドマン・サックス証券では投資判断「買い」を 継続、松橋郁夫アナリストは投資家向けメモの中で「予想以上に速いタイミン グで上方修正」と指摘。半導体製造事業の限界利益増が予想以上になったなど として、もう1、2段の上方修正余地があるとの見解を示した。

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