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米国株(27日):続落、S&Pは週間ベースで2002年以来の大幅安(2)

米株式相場は続落。世界的な企業買収ブー ムが終わりを迎えているとの懸念からS&P500種株価指数は週間ベースで5 年ぶりの大幅安だった。

企業買収の標的になるとの観測から買われていた世界最大の保険ブローカー のマーシュ・アンド・マクレナンやホテル運営大手のウィンダム・ワールドワ イド、百貨店経営のディラーズがこの日は売られ、S&P500種を押し下げた。 世界3位の油田サービス会社、ベーカー・ヒューズは減益決算が嫌気され下落、 エネルギー株の売りが膨らんだ。

世界最大の菓子メーカー、英キャドバリー・シュウェップスが債券市場での 「大きな変動」を考慮し、米飲料事業の売却期限を先送りすると発表したこと も株式相場の悪材料だった。銀行はまだ売却できずにいる企業買収関連の債券 を少なくとも320億ドル抱えている。

PEバルブ破裂も

チェマング・キャナル・トラスト(ニューヨーク州エルマイラ)で約14億 ドルの資産運用に携わるトム・ワース氏は、「プライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資会社では、低コストの資金調達によるバブルがみられるが、こ のバブルが破裂すると痛みを伴うことになる。引き続き不安定な状態が続き、 相場には売り圧力がかかるだろう」と語る。

S&P500種株価指数が前日比23.71ポイント(1.6%)安の1458.95で終了し た。ダウ工業株30種平均は208.10ドル(1.5%)下げて13265.47ドル。ナスダ ック総合指数は37.1ポイント(1.4%)下げて2562.24で終えた。

S&P500種は週間ベースで4.9%下落。2002年以来最大の下げ。ダウ平均も 同4.2%安と2003年3月以来の大幅下落だった。

企業買収の標的とみられているアルミ生産のアルコアも下落した。S&P 500種に採用されている銘柄のうち、商品企業で構成される株価指数は週間ベ ースでの下落率がトップだった。

相場のボラティリティーを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボ ラティリティー・インデックス(VIX)は17%上昇し、24.17だった。

この日は欧州株式相場も週間ベースではほぼ5カ月ぶりの大幅下落。ブラジ ルや日本、香港、カナダの株式市場も下落した。

シティグループのアナリストが先月、マーシュ・アンド・マクレナンが買収 されるとの観測は株価を押し上げていると指摘。この日、同社株は下落した。

米ヒルトン・ホテルズが今月、米投資会社ブラックストーン・グループへの 身売りに合意したことから、ウィンダムにも買収観測が浮上し、買いを集めた がこの日は下げた。

エネルギー株、ファニーメイ

ベーカー・ヒューズは4-6月決算で一時項目を除く継続事業からの利益が 前年同期比2.8%下落して3億4960万ドルだった。前年同期は3億5980万ドル。 同社の株価は下落した。

この日のエネルギー株の売りもS&P500種にとっては悪材料だった。石油 大手のエクソンモービルとシェブロンはいずれも安い。

住宅金融のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は下落。同社は6月末時点で 信用力の低い借り手向けのサブプライムローンを裏づけとした住宅ローン担保 証券(MBS)の保有額は472億ドル相当に上ったことを明らかにした。米紙 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、シティグループのアナリスト のリポートを引用し、ファニーメイとフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公 社)が保有するサブプライムMBSは47億ドル相当値下がりした可能性があ ると伝えた。

ギャップ、フォードは上昇

米衣料小売り最大手のギャップは上昇。同社はグレン・マーフィー氏を最高 経営責任者(CEO)に指名したと発表した。同氏はカナダのショッパーズ・ ドラッグ・マートのCEOを6年務め、今年退任していた。

自動車のフォードは続伸。メリルリンチのアナリストは同社の株式投資判断 を「売り」から「ニュートラル(中立)」に引き上げた。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対3。出来高概算は19 億8000万株。3カ月平均を24%上回った。

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