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【個別銘柄】ビクター、ノーリツ、石油、三菱重、三越、池上、任天堂

25日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

日本ビクター(6792):10%安の342円。一時は340円まで下げ、2002年 2月以来、5年5カ月ぶりの安値圏に沈んだ。AV(音響・映像)メーカー中 堅のケンウッド(6765)と資本・業務提携すると24日に正式発表。増資の引き 受け価格を1株当たり325円としたことなどが響いたようだ。米格付け会社ム ーディーズは25日、同社の長期債格付けを「Baa2」から「Baa3」に1 段階引き下げた。松下電器産業(6752)から得ていた支援が低下するとの見方を 反映させたのだという。

ノーリツ(5943):13%安の1925円と急落し、東証1部下落率ランキング で2位に顔を出した。温水機器の需要減退や他社との競合激化などで販売が苦 戦、2007年12月期業績予想を減額修正したことが失望を呼んだようだ。市場で は「第1四半期決算時に中間期業績予想を上方修正していたため、想定外の悪 化」(新光証券の竹内和弥アナリスト)と受け止められた。

石油元売り大手:軒並み安。東証業種別33指数のうち石油・石炭製品指数 は2.94%安で下落率トップ。米国内製油所の稼働率上昇観測などを背景に、ニ ューヨーク原油先物相場が3日続けて下げていることから、石油元売り各社の 探鉱開発(上流)部門の利益を圧迫するとの見方が広がった。新日本石油(5001) が3.9%安の1121円、新日鉱ホールディングス(5016)が2.8%安の1239円。

三菱重工業(7011):終値は1.4%高の890円。一時は905円まで買われ、 年初来高値を更新した。住宅ローン問題などを背景に米国景気が減速するとの 懸念が再浮上し、米株安や米ドル安で日本の輸出関連企業の株価が下がるなか、 三菱重は午後から切り返しプラス圏で取引を終えた。新興経済国を中心とする 世界的な景気拡大の恩恵を受けやすい銘柄との認識が広がっている。

三越(2779):7.5%高の587円。25日付の日本経済新聞朝刊が、百貨店業界 4位の三越が同5位の伊勢丹(8238)と資本提携に向けた交渉に入ることが明 らかになった、と報道。競争激化で業績低迷の目立つ三越側にメリットが大き いとみられたようだ。伊勢丹は変わらずの1901円で取引を終了。報道を受けて 東証は両社株を午前8時20分から同9時26分まで売買を停止した。

池上通信機(6771):18%高の203円で、東証1部上昇率1位。東芝(6502)が 24日に池上通に20%出資して筆頭株主になると発表したことが好感された。池 上通の総額約25億円の第三者割当増資を東芝が全額引き受ける。放送システム 事業の関係強化が目的。東芝は0.8%高の1169円。

任天堂(7974): 3.5%高の5万6800円。朝方は輸出関連株が値を下げた 影響でマイナス圏での取引となっていたが、午後2時に第1四半期(4-6月 期)連結業績が公表されると買いが膨らみ、終了間際に5万7200円の史上最高 値を付けた。据置型ゲーム機「Wii(ウィー)」や携帯型ゲーム機「DS」 の販売好調を受け、会社側は今期(08年3月期)連結営業利益予想を2700億円か ら3700億円に増額修正した。

ダイハツ工業(7262):午後プラス圏に浮上し、2.4%高の1197円で取引 を終えた。国内では主力の軽自動車、海外では小型車の販売が好調に推移して いるとして今期(08年3月期)業績予想を上方修正。連結営業利益を従来の485 億円から550億円に引き上げた。経費も想定ほど増えないもよう。

SMK(6798):午前の取引終了後に第1四半期(4-6月)業績を公表し、 午後の取引で急騰した。終値は7.2%高の848円で、東証1部上昇率ランキング で9位。携帯電話向けのコネクターが新規顧客を取り込みながら高い伸びを示 していることが確認された。同時に9月中間期(2007年4-9月期)の連結営 業利益予想を27億円から33億円に上方修正した。

花王(4452):3.4%高の3380円。高付加価値の新商品などの売り上げ増加で、 主力のコンシューマープロダクツ(CP)部門が好調に推移している。カネボ ウ化粧品の連結効果も加わり、第1四半期(2007年4-6月)連結経常利益は 前年同期比3.9%増と順調だった。会社側は今期(08年3月期)計画を据え置い たが、主力事業で単価下落に下げ止まり傾向が見えてきたことで好業績期待が 高く買い圧力が増した。

東洋機械金属(6210):急落。主要市場の大阪証券取引所では14%安の609 円とストップ安(値幅制限いっぱいの下げ)で下落率1位。24日発表の第1四 半期(2007年4-6月期)業績で、主力商品の射出成形機でIT向けの販売が 落ち込み、受注伸び悩みも明らかになった。通期予想は増収増益を維持したが、 第1四半期の大幅な業績悪化を受け、先行き不安が広がっている。

コクヨ(7984):一時は1.2%安の1368円を付けた。24日公表の第1四半期業 績(4-6月期)は、原材料価格の高騰と価格競争によって営業利益が前年同 期から半減した。利益率は2期連続で低下しており、早期の収益改善は難しい との見方につながった。その後は買いが入り、終値は0.3%高の1389円。

キャンドゥ(2698): 0.4%安の9万2600円で、終値ベースでの年初来安 値を更新した。来店客数の減少が続き、小売業の永続的な成長性をみるうえで 最重要視される既存店売上高がマイナスで推移している。「食品で集客して雑 貨を買ってもらう」(武藤真朗・取締役管理部長)という従来の成功方程式が 崩れ、業績回復の兆しが見えないことから、株価も安値圏で推移している。

日本バルカー工業(7995):一時2.4%安の444円まで値を下げ、株価の中 期的なトレンドを示す75日移動平均線(443円)に急接近した。終値は0.2%高 の456円。石油化学や鉄鋼業などの各種プラントの配管に使われるシール材の 需要が拡大、第1四半期(4-6月期)業績は24%の経常増益と好調だったが、 会社側が半導体産業の先行き不透明感を理由に業績予想を据え置いたことが失 望を呼んだようだ。

日産自動車(7201):一時1.5%安の1292円まで値下がりし、75日移動平均 線(1298円)も下回った。終値は0.5%高の1318円。24日公表の第1四半期(4 -6月)業績は連結営業利益が前年同期比3.2%減の1484億円でほぼ市場予想 に沿った内容。クレディ・スイス証券の遠藤功治アナリストは「子会社の年度 末の調整をした実質的ベースでは11.7%の営業減益で、非常に悪い」と分析。 会社側は通期予想を変更しなかったが、同氏は「サインとしては弱め。ひょっ としたら通期予想は未達かなというニュアンス」を受け取ったという。

メルコホールディングス(6676):6.1%高の2510円。メモリー製品の主 要部材である半導体価格の低下で利益率が上昇し、足元の利益が予想以上のペ ースで改善、9月中間期(4-9月)連結経常利益に対する第1四半期(4- 6月)の進ちょく率は97%に達した。

クボテック(7709):20連騰。この日は一時14%高の8万1000円まで買い 進まれ、1カ月前の終値の2.2倍に値上がりした。新たな材料は出ていないとみ られるが、インターネットを通じて煩雑に売買を繰り返す一部個人投資家の間 で人気化している。液晶パネル向け検査装置の販売が計画通り順調に推移して いることも、株式の好需給を支えているようだ。終値は8.3%高の7万7000円。

ダイヨシトラスト(3243):25日に福岡証券取引所Qボードに新規上場した。 午前9時47分ごろに付いた初値は19万8000円で、公募価格の21万円を5.7% 下回った。同社は福岡県や東京都を中心に不動産を所有、駐車場運営や不動産 賃貸業などに携わっている。終値は20万1000円。

三ツ知(3439):25日にジャスダック市場に新規上場。午前9時35分に付い た初値は2550円で、公募価格の1900円を34%上回った。同社は1963年設立の 自動車部品会社で、シート位置の調整やエアバックに使われるボルトやナット などを製造している。原材料のロスを抑える冷間鍛造の技術に対しても評価さ れたもよう。終値は2875円。

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