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米国株:4カ月ぶり大幅安、住宅不振の拡大警戒-ダウ226ドル急落

米株式相場は下落。4カ月ぶりの大幅安 だった。住宅金融大手のカントリーワイド・ファイナンシャルが発表した減益 決算が、住宅市場減速が拡大しているとの懸念をさらに強めた。

住宅建設企業の株価は4年ぶりの低水準に落ち込んだ。カントリーワイド が住宅ローンの支払い遅延はさらに増えていると述べたことから、金融機関の 株も売られた。化学大手デュポンは2005年以来最大の値下がり。住宅販売の 落ち込みが塗料や調理台の需要を減少させた。

カントリーワイドのアンジェロ・モジロ最高経営責任者(CEO)は、信 用力の低い借り手向けのサブプライム住宅ローンのデフォルト(債務不履行) がもたらす「厳しい」状況はまだ続く可能性があり、需要は2009年まで回復 しないとの見方を示したことから、相場はさらに下げた。

パートナー・リ・アセット・マネジメント(運用資産98億ドル、コネテ カット州グリニッチ)のジョン・デービッドソン社長は、「株式市場にある懸 念は、住宅市場やサブプライムローンでの問題が拡大することだ。企業業績は 当初期待されていたほど堅調ではなく、前向きのサプライズ(意外性)があま りない」と語る。

住宅市場の落ち込みは企業業績にも影響している。先建設機械大手キャタ ピラーが週発表した4-6月期決算は減益だった。米アップルの携帯電話「i Phone(アイフォン)」の需要が減速するとの観測や、原油下落によるエ ネルギー企業の株安も相場の押し下げ要因だった。

S&P500種が前日比30.53ポイント(2%)安の1511.04で終了した。 ダウ工業株30種平均は226.47ドル(1.6%)安の13716.95ドル。ナスダック 総合指数は50.72ポイント(1.9%)下げて2639.86で終えた。

金融株が安い

S&P500種採用の金融株で構成する株価指数は2月以来最長の5営業日 連続で下落した。

カントリーワイドは10%安と、2004年10月以来の大幅下落。S&P500 種の採用銘柄のなかで値下がり率が最大だった。同社が発表した4-6月期決 算は1株当たり利益81セントと、前年同期(1.15ドル)から減少。ブルーム バーグがまとめたアナリスト13人の予想平均は1株当たり利益90セントだっ た。

このほかの金融機関では、JPモルガン・チェースやシティグループも売 られた。

デュポンも6.3%下落し、ダウ平均の採用銘柄のなかで下落率が最大だっ た。同社の4-6月期の1株当たり利益は1.04ドルと、ブルームバーグがま とめたアナリスト11人の予想平均値(1.07ドル)を下回った。

アップルのiPhone

アップルは今年1月以来で最大の値下がり。パイパー・ジャフレーのアナ リストは、iPhoneの発売後2日間の販売台数は「市場期待に比べて失望 する結果だ」と述べた。

またCIBCワールド・マーケッツのアナリスト、イッタイ・キドロン氏 は、iPhoneへの需要がここ10日間で「著しく後退している」と述べ、 「訪問した販売店では、客の大半はアイフォンを見定めているわけでもなく、 購入したのはごく少数に過ぎない」と語った。

クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも安い。同社4-6月期の 1株当たり利益は88セント。JPモルガン・チェースのアナリストらは当期 利益は予想に及ばなかったと指摘し、その理由として一時的費用のほか、マー ケティング費用や金利コストの増大を挙げた。

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