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バーナンキ米FRB議長の議会証言:前任者とのスタイルの違い歴然

18、19の両日、米議会で証言したバーナン キ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、前任のグリーンスパン前FRB議長 との違いを鮮明にした。

バーナンキ議長は証言で、成長とインフレについての予測を中心に語ると ともに、時間の半分を消費者保護の議論に割いた。予想をあまり信頼せず、規 制に対しては懐疑的だった前議長とは異なる姿勢を示した。

下院金融委員会のバーニー・フランク委員長(民主、マサチューセッツ州) は、グリーンスパン前議長の議会証言とは全く違うと述べた。銀行の規制に後 ろ向きな連邦準備制度の姿勢に批判的だった同委員長は、「前進している」と評 価した。

バーナンキ議長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)全体の景気・イン フレ予想を議会への報告の中心に据えた。その後にリスクについて論じた。議 長の証言後、債券利回りはほとんど動かなかった。投資家の予想をFOMC予 想と同じ水準に誘導することに成功している証拠だ。

ピーターソン国際経済研究所(PIIE、ワシントン)の上級研究員アダ ム・ポーゼン氏は「グリーンスパン前議長とはずいぶん違う」として、「個人の 感じ方についての修辞学的な言い回しの代わりに、FOMCの予想が明確な言 葉で語られた」と述べた。

活躍の場

20年近くFRB議長を務めたグリーンスパン前議長は、2005年2月の議会 証言ではFOMCの予想に全く言及しなかった。ローレンス・マイヤー元FR B理事によれば、グリーンスパン前議長はマクロ経済モデルをあまり信用せず、 独立系コンサルタントとしての長年の経験で培った直感を頼りにしていた。

前議長はその素晴らしい直観力によって一般的なエコノミストよりも早く トレンドをつかみ、米国に過去最長の景気拡大をもたらした。前議長の個人的 なアプローチはまた、議長の職に権限を集中させた。バーナンキ議長は前任者 の功績をたたえる一方で、このようなスタイルは好まなかったことが、学者や FRB理事としての著作や発言からうかがわれる。

バーナンキ議長は就任の数カ月後、当局の政策決定をより透明にすること を目的にコミュニケーション小委員会を創設した。バーナンキ議長は市場の信 頼が議長個人ではなく、制度に寄せられることを望んだ。

ポーゼン氏は「バーナンキ議長は職権を回避しているのではない」として、 「一貫して、FOMCにより大きな活躍の場を与えようとしているのだ」と話 している。

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