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米国株:ダウ平均、初の終値1万4000ドル-S&P500も最高値

米株式相場は反発。IBMがアナリスト 予想を上回る決算を発表したため、ハイテク株を中心に買いが入った。S&P 500種株価指数は過去最高値を更新し、ダウ工業株30種平均は初めて1万 4000ドル台で終了した。

IBMやヒューレット・パッカード(HP)、マイクロソフトがけん引役 となり、ナスダック総合指数は6年ぶりの高値となった。原油先物相場が11 カ月ぶりの高値を付けたことを受け、エクソンモービルは過去最高値を更新し た。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種株価指数構成銘柄のうち 112社が第2四半期の決算を発表。そのうち69社がアナリストの予想を上回 った。IBMの決算に加え、ジュニパー・ネットワークスの売上高増加を背景 に、情報技術(IT)企業の収益の先行きに対する期待が一段と強まった。業 種別S&P500種「情報技術(IT)」は過去12カ月で全10業種中、上昇 率首位。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストで28億ドルの資産運用に携 わるトーマス・ニューハイム氏は「ハイテク部門から良いニュースが続いてお り、相場は力強く上昇している」と述べた。

S&P500種が前日比6.91ポイント(0.5%)高の1553.08で終了し た。ダウ工業株30種平均は82.19ドル(0.6%)高の14000.41ドル。ナス ダック総合指数は20.55ポイント(0.8%)上げて2720.04で終えた。

ダウ平均は1万4000ドルを上回って終えた。1万3000ドル台を突破し て以来、59営業日での到達となった。これは1万2000ドルから1万3000ド ルへの上昇期間の半分未満。

米連邦準備制度理事会(FRB)が午後に公表した6月27-28日開催分 の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を嫌気し、株価は伸び悩む場面も あった。議事録によると、FOMCメンバーはインフレがなお最大の懸念事項 であると考えている。

IBM決算

IBMは4.3%高となり、5年ぶりの高値を付けた。マーク・ラウリッジ 最高財務責任者(CFO)は18日夕、今年の1株利益が14-15%増加すると の見通しを示した。5月時点では13-14%の増加を見込んでいた。

HPは2.7%上昇。ダウ平均の構成銘柄の中ではIBMに次ぐ高い上昇率 となった。米調査会社のIDCによると、HPのシェアは19.3%と、前年同 期比3.4ポイント拡大。パソコン出荷台数のシェア番付で4四半期連続の首位 となった。

マイクロソフトも高い。19日の通常取引終了後に発表する4―6月期(第 4四半期)決算への期待感から買いが入った。しかし、決算は前年同期比

7.3%の増益にとどまった。家庭用ゲーム機「Xbox」の不具合修理費用を 10億ドル余り計上したことが利益を圧迫した。

ハイテク株好調

ネットワーク機器メーカーの米ジュニパー・ネットワークスは12%高と、 S&P500種の構成銘柄で上昇率首位となった。18日発表した4-6月 (第2四半期)決算は、売上高が6億6490万ドルとなり、ブルームバーグ・ ニュースがまとめたアナリスト17人の予想平均(6億4830万ドル)を上回 った。

業種別S&P500のIT指数は1.3%高。過去1年の上昇率は39%とな り、S&P500種全体の23%を上回っている。

バークレイズ・グローバル・インベスターズで約1兆8000億ドルの資産 運用に携わるラス・ケステリッヒ氏は「特に大型ハイテク株は現在、すばらし い投資先になっている」と述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、IT指数構成銘柄の 2007年の増益率は11.3%が見込まれている。

予想下回るグーグル決算

グーグルは時間外取引で一時、5.5%安となった。1株利益がアナリスト 予想を下回ったことが嫌気された。

業種別S&P500種で「エネルギー」は0.9%高。ニューヨーク商業取引 所(NYMEX)で取引される原油先物8月限は前日比0.87ドル(1.16%) 高の1バレル=75.92ドルで終えた。欧州3位の石油会社、フランスのトタル が機械の故障を理由に、アンゴラのダリア油田からの輸出を制限すると発表し たことを受けて、買いが膨らんだ。

金融株は軟調

業種別S&P500種で「金融」は0.3%安となり、S&P500全体を最も 大きく押し下げた。米銀JPモルガン・チェースのアナリストは19日付のリ ポートで、サブプライム市場のデフォルトが増加しており、サブプライム住宅 ローンに関連した証券への投資家は2008年も大きな損失を被る恐れがあると 指摘した。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会証言で、住宅ロー ンのデフォルトから「大幅な損失が生じよう」と語った。リーマン・ブラザー ズ・ホールディングスやゴールドマン・サックスが下落した。

アルミメーカー2位の米アルコアは3.9%安と、ダウ平均構成銘柄の中で は最も下げがきつかった。オーストラリア紙がBHPビリトンはアルコア買収 に関心がないと報じたことが売りを誘った。

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