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【個別銘柄】18年ぶり高値の新日鉄、プロミス、リケン、東電、川船

19日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

新日本製鉄(5401):一時4.9%高の921円と午後に一段高。終値(919 円)ベースでは1989年5月以来、18年超ぶりの900円台回復となった。JF Eホールディングス(5411)も上場来高値を更新するなど、鉄鋼株全般が買わ れ、東証鉄鋼株指数は33業種中、上昇率でトップ。自動車用鋼材などの値上 げ効果や世界的な需要モメンタム改善への期待で、好調な業績が確保できると の見方が広がった。またUBS証券では、生産の伸び率がやや低下しているこ とは在庫懸念の後退につながると指摘。

プロミス(8574):午後に入って一時8.4%高の3880円まで急伸。三洋信 販(8573)と年内にも経営統合する方向で交渉していることが明らかになった と共同通信が報じた。三洋信販も一時15%高の3690円まで上げるが、ともに 事実確認のため、午後2時31分以降は売買停止に。両社とも「決定した事実 はない」とコメント。業界再編が材料視されたその他金融株指数は、2.5%高 の912.95ポイントとほぼこの日の高値圏で終了。

リケン(6462):一時6.8%高の658円と大幅反発。16日の新潟県中越沖 地震で主力工場が操業停止していることを嫌気した売りに押されていたが、地 震発生前の水準に戻す。リケンの影響で自動車各社は19日以降、生産停止の 事態に陥っているものの、トヨタ自動車などがリケンに人員派遣するとの報道 もあり、早期の回復期待や、業界内での存在感の大きさを評価する声も出た。 リケンの操業停止で特需が期待される同業の日本ピストンリング(6461)が

5.3%高の276円 、帝国ピストンリング(6463)も6.2%高の994円で終了。

東京電力(9501):一時7.5%安の3330円まで売られ、連日の年初来安値。 取引時間中の下落率としては7年5カ月ぶりの大きさ。終値も5.6%安の3400 円。19日付の日本経済新聞は、新潟中越沖地震の影響で停止した柏崎刈羽原子 力発電所が、再開までに1年以上要する見通しと報道。安全性の完全確認まで 再開を認めないよう、政府が行政指導する方針を固めたため。アナリストの間 では、中部電力の浜岡原発が2年以上かけて耐震補強工事を行ったことを挙げ、 停止が長期化した場合に火力発電所の燃料費が業績を圧迫すると指摘された。

川崎汽船(9107):一時5.3%高の1745円まで上げて上場来高値。終値は

2.4%高の1697円。19日付の日経新聞は、川崎船の第1四半期(07年4-6 月)の経常利益が荷動きの活発化、運賃市況改善、為替の円安などで前年同期 比2.8倍に拡大したもようと報じており、足元の好業績を評価する買い圧力が 増した。海運株全般が高く、東証1部の売買高、上昇率上位には商船三井 (9104)、明治海運(9115)、第一中央汽船(9132)、乾汽船(9113)、飯野 海運(9115)、太平洋海運(9123)など。

マークテック(4954):一時5.1%高の1840円と反発し、約12年5カ月 ぶりの高値水準に戻す。同社は、非破壊検査用の薬剤や機械などを製造。新潟 中越沖地震で被災した東電・柏崎刈羽原発をめぐり、耐震調査などの安全性を 確認する動きが出ている。原発の信頼性確保のため、検査・点検が全国に広が るとの観測もあり、非破壊検査の需要も拡大すると見られた。同業の日本工業 検査(9784)も一時16%高の3550円まで大幅連騰、終値は1.6%安の3100円。

エービーシー・マート(2670):4%高の3140円。一時7%高の3230円 まであり、52週高値を更新した。東京都心部の店舗で販売が好調に推移、小売 業の中長期的な成長性をみる上で最重要視される既存店売上高が計画を上回っ ている。ショッピングセンター(SC)などからの出店要請も強く、今後も年 70店程度の新規出店が見込めるため、さらなる成長加速が期待された。

GABA(2133):9%安の10万1000円と大幅続落し、一時12%安の9 万8100円と上場来安値に。同社は、東証マザーズ上場の英会話教室企業。業 界最大手のNOVAが特定商取引法違反などで問題視され、英会話学校に対す るイメージが悪化している。新規入会者数の伸び悩みで、18日に今期(07年 12月期)の業績予想を減額修正しており、これが嫌気された。

安川電機(6506):0.9%高の1531円と反発。18日午後の取引時間中に発 表された第1四半期(4-6月)期の連結経常利益は、収益柱の空調業界向け のインバータなどが好調に推移した影響で、前年同期比23%増えた。業績開示 を受けて、アナリストの間からは今後の株価上昇余力を指摘する見解も出て、 買いが優勢。

アマガサ(3070):一時制限値幅いっぱいストップ高水準となる4万円 (18%)高の25万9000円まで急伸。終値は8.2%高の23万7000円。同社は 2月に大証ヘラクレスに上場、10代から20代の女性向けにカジュアル婦人靴 を企画・販売している。主力の小売事業で既存店販売が好調だったほか、低コ ストの中国からの仕入比率が上がったことなども寄与し、07年6月中間期の単 独売上高と経常利益を上方修正したことが好感された。

三協・立山ホールディングス(3432):1.4%安の212円と続落。選別受 注などで今期(08年5月期)の利益は急回復する見込みながら、アルミ地金な ど原材料の高騰が利益を圧迫するとして、中期経営計画の最終年度となる09 年5月期の経常利益目標を下方修正した。利益成長の継続性が疑問視される。

石油関連株:新日本石油(5001)が一時2.7%高の1202円、コスモ石油 (5007)が2.3%高の720円とともに52週高値を更新。米国のガソリン在庫が 減少したことを受けてニューヨーク原油先物が11カ月ぶりの高値に接近して おり、在庫評価益の拡大につながると見られている。また、地震の影響で原発 を停止した東京電力が火力発電所を再稼働させる可能性も高まり、需要増加を 見込む向きもある。新日石の終値は1.4%高の1186円。

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC、4281):一時

6.5%高の6万7500円まで大幅続伸。ヘラクレス上場のネット広告業大手。化 粧品関連などの広告出稿の伸びが金融向け出稿の落ち込みを補い、07年5月中 間期の連結経常利益が前年同期比で5割超の伸びに。業績格差が鮮明化するネ ット広告業界の中で、勝ち組と評価された。終値は3.2%高の65万4000円。

中外製薬(4519):4.2%高の2110円と反発。07年6月中間期の連結営業 利益は前年同期比31%増の358億円となる見通しで、4月に増額修正した従来 の計画307億円をさらに17%上回る好内容だった。抗がん剤などの自社製品が 好調に推移、通期業績の上振れが期待された。

岡野バルブ製造(6492):4%安の1334円と急反落。一時8.2%安まであ った。同社は、電力向けバルブの大手。発電所向けの保守点検を行うメンテナ ンス事業の件数増加が貢献し、中間決算(07年5月期)は好調だったが、新潟 県柏崎刈羽原子力発電所の運転停止の影響で下期は不透明感が出ている。11日 の52週高値(1738円)から調整局面にあり、投資家の短中期的な売買コスト を示す25日移動平均線付近での推移が続く。

ユニデン(6815):3.1%高の992円。一時4.8%高の1008円と4カ月ぶ りに大台を回復した。生産工場の集約化や製品の絞り込みなどを進め、採算性 が順調に改善中。第1四半期(07年4-6月)の連結純利益が通期(08年3 月期)計画の6割に達したと19日付の日経新聞で報じられ、8月上旬に予定 されている業績発表に対する期待感が高まった。

昭和電工(4004):2.4%高の432円と反発。08年6月までに千葉事業所 における窒化ガリウム系青色LED素子の生産能力を月産2億個まで引き上げ ることを決め、業容拡大につながると期待された。同事業所では、今年2月時 点で月産3000万個の能力を今年末までに1億個まで引き上げる工事を実施中 で、現在の能力は6000万個。予想を上回る受注を背景に、新たに50億円の追 加設備投資を前倒しで行う。同素子は携帯電話、ディスプレイなど使用され、 液晶バックライトなどへの用途開発も進展中。

東日カーライフグループ(8291):4.5%安の171円と3日続落。証券取 引等監視委員会は18日、有価証券報告書に虚偽記載があったとして、同社に 600万円の課徴金支払いを命じるよう金融庁に勧告。売上原価、販売管理費の 過少計上により、05年3月期から06年3月期にかけて実際は赤字だったにも かかわらず、黒字と利益を水増ししていた。監視委によると、06年3月期に関 しては同社自らがいったん訂正報告を提出したものの、その数値も虚偽だった。

ニッセンホールディングス(8248):1.5%安の665円と反落。7月16日 までの1カ月にわたり、イベントショッピングのユービスト事業部を対象に募 集していた希望退職者は、募集人数130名に対して118名の応募があった。今 後07年12月期の業績に対し、特別退職金や再就職支援費用、店舗撤退などで 特別損失15億円が発生、一方で給与水準の適正化などを通じ12億円程度人件 費が縮小する見込みという。

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