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イラン国営石油:原油代金の円建て決済要請-日本の石油元売りに書簡

イラン国営石油は、日本の石油元売り各社 に対し、これまでドル建てで行われていた原油の代金の決済を円建てにするよ う要請していることが、ブルームバーグ・ニュースが入手した資料で明らかに なった。イランが進める核開 発問題に絡んで米国との対立が深まる中、今回の 要請は同国によるドル資産削減の一環。

イラン国営石油が今月10日付で日本の元売り各社に送付した書簡によると、 同社は 原油の船積み当日の三菱東京UFJ銀行のドルレート(東京時間午前 10時)を換算の基準にするよう要請している。財務省の貿易統計によると、06 年のイラン原油の輸入金額は1兆2384億円となっている。

イランにとって日本は最大の原油輸出相手国。また、イランは日本にとって 3番目の輸入先で、経済産業省の統計によると、2006年度の同国からの原油輸 入量は2689万キロリットルと全体の約11%を占めた。

新日本石油の渡文明会長は、2006年3月に行われた石油連盟の定例会見で、 イラン情勢の緊迫化に対応するため、イラン原油の調達規模を05年比で日量

2.2万バレル、約15%削減する計画を表明。こういった元売り各社の動きに伴 い06年度の輸入量は前年比17%減少した。

みずほインベスターズ証券の河内宏文アナリストは、「米国による制裁の強 化を意識したイランは、リスクヘッジの手段としての通貨の多様化に取り組ん でいる」と指摘。日本の元売りは、原油の供給国であるイランの要請であれば 受けざるを得ないのではないかとの見解を示した。

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