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任天堂株が5万円間近、DSソフトの売れ行き好調-HSBC証は強気

任天堂の株価が7営業日続伸。前日比900 円(1.9%)高の4万9150円で取引を終了、連日の上場来高値となったうえ、 5万円の節目まであと1.7%に迫った。動体視力を高めるための「目力(めぢか ら)」関連ソフトや暗記ものソフトが幅広い年代で支持されている。携帯ゲー ム端末「DS」の普及に連れて様々な展開が予想されるため、新たな投資家層 を巻き込みながら「大相場」に発展している。

この日の終値で算出した時価総額は6兆9630億円で、TOPIXを構成す る1729銘柄の中で9位。同社株の年初来リターンはプラス58.4%に達し、TO PIX100指数を構成する代表的な日本企業の中で2位となる。

HSBC証券のカルロス・ディーマス氏は5日付の投資家向けリポートで、 「DSはまだまだ元気なうえ、家庭用ゲーム機『Wii(ウィー)』は2番目 の成長のエンジンになり得る」と指摘、強いファンダメンタルズ(企業業績の 基礎的諸条件)と円安による収益かさ上げ効果で、株価は更に上昇を続けると 予測、目標株価を従来の4万8000円から5万5000円に引き上げた。

目標株価はディスカント・キャッシュ・フロー法(DCF)で算出。向こ う3年間の連結営業利益を08年度3016億円、09年度3696億円、2010年度3484 億円と試算、ベータを0.6、潜在成長率1.0%、WACC(加重平均コスト)を

4.7%と設定した。

市場では、「アメリカはアップル相場、日本は任天堂相場と、分かり易い 銘柄に投資資金が集中する傾向がますます強まっている」(みずほインベスタ ーズ証券投資情報室の石川照久氏)との声も聞かれた。物色の矛先は「日米と もに、売れ筋商品があって好業績、今後しばらく成長が続く銘柄群」に移って おり、建機大手のコマツや大手商社がこうしたテーマで買いを集めているとい う。

任天堂から裾野を広げる

1年以上前から任天堂株のことを「史上最強のチャート」と呼んできたユ ニマット山丸証券の長森伸行テクニカル・アナリストは、「現在の相場で2番 目に注目できるのは、任天堂にゲーム機構部品などを提供するミツミ電機だ」 と指摘する。

長森氏によると、ミツミ電の次の上値のめどは、①4865円――92年8月の 安値668円から2000年4月の上場来高値4650円までの上げ幅3982円を、今回 の上げの起点となった03年4月の883円に足す、②6542円―06年7月の安値 1218円から07年5月の高値4170円までの上げ幅2952円を07年5月の安値3590 円に足す、など。まだ上昇余地があるという。任天堂を独立変数、ミツミ電を 従属変数として重回帰分析を行うと、07年以降の相関係数は0.49。

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