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【個別銘柄】雪印乳、東宝、ブルドク、日航、レンゴ、7&i、ロソン

5日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

雪印乳業(2262):一時5.3%高の416円と、年初来安値圏の300円台後 半から急反発。新株を発行して金融機関などが保有する優先株の消却を進める 方針が示され、財務基盤の強化が期待された。チーズなどの拡販で業績が好転 すれば、時価は割安との見方も広がった。新生証券の松本康宏シニアアナリス トは「地道な努力を重ね、完全に復活した。もともとブランド力があった上、 従業員の問題ではなく、経営者のコンプライアンスが問題。今後は消費者の支 持を受けながら、かつての業容規模に戻っていくのではないか」と指摘。

映画などレジャー関連株:東宝(9602)が一時9.1%高の2390円、東映 (9605)が3.7%高の805円、吉本興業(9665)が3.3%高の1991円、カルチ ュア・コンビニエンス・クラブ(4756)が1.1%高の547円。かざか証券の田 部井美彦市場調査部長によると、「消費が回復傾向にあり、レジャー関連を物 色する動きが広がっている。今年の夏は、面白い映画が多そうだ」という。電 通消費者研究センターの調査によると、20代から50代の既婚・有職男女の6 割が第3の自分の場所である「サードプレイス」を持つ。挙げられているのは、 本屋・CDショップや喫茶店、映画館など。ドイツ証券では、吉本の投資判断 を新規に「BUY」、東宝については「HOLD」から「BUY」に上げた。

ブルドックソース(2804):769円買い気配で午前の取引を終了。この日 新株予約権の権利落ち日を迎えたブルドック株は、理論株価370円を大幅に上 回る水準で買われている。1株につき3個の新株予約権を無償で 割り当てるこ とで、上場株式数は前日の4倍に膨らんだ。東証はこの日、同社株の基準値段 を4日終値の1479円としたうえで、制限値幅の下限のみを290円に拡大した。 上限は通常どおり1679円。これを受けて同社株は前日比979円(66%)安の 500円で取引を開始した。

日本航空(JAL、9205):一時前日比6円(2.6%)高の236円まで上昇。 西松遙社長は4日、人員削減の前倒しを正式に表明。資本政策にも前向きな姿 勢を示し、資金繰り不安も否定したことが評価され、売買高も膨らんだ。08年 度から実施予定だった客室乗務員の早期退職も、「07年度から実施することを 検討する」(同社長)。

レンゴー(3941):一時7.1%高の645円と急反発。古紙価格が今年4月 の13円から7月には15円と上昇傾向にあることを受け、「原紙とシートはす でに値上げに踏み切ったが、今回は段ボールケースを含めて値上げする」(I R担当の岡緑氏)という。5日付の日本経済新聞はこうした状況を報じており、 価格転嫁による収益上乗せを見込む買いが膨らんだ。

アスクル(2678):一時5.4%高の2525円と反発。新たな事業モデル構築 に向け、前期(2007年5月期)から3年間にわたって大型投資を積極化させて いるが、費用が先行する今期(08年5月期)に早くも成長路線に復帰が見込ま れることが評価された。メリルリンチ日本証券が目標株価を3000円に引き上 げたこともプラスに働いた。

ローソン(2651):一時2.5%安の4220円と続落。4日に発表した2007 年第1四半期(3-5月期)の連結決算によると、賃料高騰を受けた出店コス トや人件費の増加などを背景に、営業利益が前年同期比ほぼ横ばいと会社計画 に対して未達だった。粗利益率の悪化も確認され、会社側の想定通りに収益改 善は進まないと警戒された。

アークス(9948):一時2.4%安の1900円と続落。同社は北海道を地盤に スーパーを展開。4日に発表した第1四半期(3-5月)決算は新規出店効果 で大幅増益だったが、通期業績に対する進ちょく率が予想通りだったことから、 業績上振れ期待が後退した。株価は上場来高値圏にあるだけに、いったん売り を出そうという投資家が優勢になった。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):一時3.7%高の3640円と続伸 し、およそ3カ月ぶりの高値水準を回復。物価指標など最近のマクロ統計が堅 調な上、傘下のセブン・イレブン-ジャパンとイトーヨーカ堂の既存店売上高 が底打ちの兆しを見せている。この日午後3時に予定される第1四半期(3- 5月)決算発表を前に、好決算を先取りする買いが先行。メリルリンチ日本証 券では4日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げている。

三井松島産業(1518):一時4.5%安の192円と反落。豪州の石炭積出港 であるニューキャッスル港で、船積みの混雑で船舶料コストが膨らんでいる。 有価証券評価損も発生したため、2007年9月中間期の連結純損益が1億5000 万円の赤字(従来は1億円の黒字)に転落する見通しとなり、収益の先行きを 不安視した売りが先行した。

ダイヤモンドシティ(8853):一時3.5%高の3260円と5連騰。前期 (2007年2月期)に開業した大型ショッピングセンターがフルに貢献するほか、 競争力のある大型店のテナント収入も伸びており、賃料収入などが増加してい る。第1四半期(3-5月)単独経常利益が前年同期比5割超となる大幅増益 を達成したことが分かり、好業績を評価する買いが優勢に。8月に合併するイ オンモール(8905)も、第1四半期の経常利益が9.2%増となり、3.5%高の 4110円まで上げた。

サンエー(2659):一時1.4%高の3660円と、年初来安値圏から反発。同 社は沖縄県最大の流通業。地域の雇用や所得の改善によって消費が上向き、4 日発表の第1四半期(2007年3-5月期)業績では、既存店売上高が順調に推 移していることが確認できた。2店の出店立ち上げ費用があったが、経常利益 は0.8%減の微減にとどまる。今後は新店の寄与も見込まれ、今期の増収増益 は固いとの期待が先行。

スター・マイカ(3230):一時11%高の27万1000円と続伸。ファミリー 向けのマンション流動化事業(オーナーチェンジ)事業が好調に推移、5月中 間期の連結純利益は4億7700万円となった。前年同期の単体業績と比較する と81%の増益。11月通期の純利益予想は61%増の6億5000万円で、順調な利 益推移が評価された。

梅の花(7604):一時0.9%高の57万5000円と反発。九州から関東、関 西で湯葉や豆腐を用いた懐石料理店を展開。2200株の新株発行を行い、1株利 益の希薄化や将来的な売り圧力の増加が懸念されやすいものの、同時に9月末 時点(実質上は9月28日)の株主に対し1対2の株式分割を行うともしてお り、実質的な取引金額の低下に伴う取引の活発化を見込む動きが上回った。

その他金融株:東証業種別33指数で、その他金融株指数は0.6%安で下落 率でトップ。東証1部の下落率1位にもジャックス(8584)、アコム(8572)、 アイフル(8515)などが並ぶ。最高裁判所が5日に発表した5月の自己破産件 数は前年同月比6.7%減の1万2404件と、43カ月連続で前年水準を下回って いるが、個人の民事再生申請件数は14.7%増の2327件だった。

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