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日本株は続落へ、米住宅ローン懸念で外需に売り-銀行株を注視(2)

週明けの東京株式相場は続落する見通し。 前週末22日の米国市場では、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン担保証券損失の悪影響を受ける金融機関が増えかねないとの懸念が広がり、 主要株価指数は1%超下落した。米経済のアキレス腱である住宅部門のぜい弱 さが意識されたことで、自動車や電機、機械株など外需依存度の高い銘柄を中 心に売り先行となる公算が大きい。このほか、3月中旬に米国でサブプライム 問題が発生した際、連想売りが出た銀行株の動向にも注意が必要となる。

三菱UFJ証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジストは、「先週末の米国 市場で、米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物が大幅安となった流れを 引き継ぐ格好で、朝方は株価指数先物主導で利益確定売りがかさむ展開となる ことはやむを得ないだろう」と述べる。

ただ藤戸氏は、「株主総会の集中日を28日に控えて国内機関投資家の売り が出にくいうえ、6月中間決算を控える海外の年金ファンドなども株価を押し 下げる売りを抑える傾向がある」として、日経平均株価は1万8000円を大きく 割り込む下げとはなりにくいとの見方を示した。

米CMEの日経平均先物9月物の22日清算値は1万8045円で、同日の大 阪証券取引所の終値(1万8220円)に比べて175円安だった。22日の日経平均 株価は1万8188円63銭で取引を終えていた。

米株は反落、金融株が下げを主導

22日の米株式相場は大幅反落。ダウ工業株30種平均は前日比185.58ドル (1.4%)安の13360.26ドルで終了、ナスダック総合指数は同28ポイント(1.1%) 安の2588.96で終えた。証券大手ベアー・スターンズがサブプライム住宅ローン 絡みの運用に失敗した傘下のヘッジファンド救済に乗り出す中、他の米金融機 関でも住宅ローン担保証券損失の悪影響を受けかねないとの懸念が広がった。

シティグループやバンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースを中 心に金融株が売られた。天然ガス相場が3カ月ぶりの安値を付けたため、エク ソンモービルなどエネルギー株の下げも目立った。

ベアー・スターンズが運用に失敗したファンド2本のうち1本は、今年に 入り運用資産の20%を失った。ベアー・スターンズは同ファンドに32億ドルの 信用枠供与を提示したと22日に発表。メリルリンチやJPモルガン・チェース、 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスなど債権銀行が資産を差し押さえ、 一部を競売にかけ始めたことに対抗した。ファンド救済劇としては、1998年の ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)以来の最大規模となる。

円安進行、対ユーロでは最安値

22日のニューヨーク外国為替市場では、円が対ユーロで最安値を更新。対 ドルでも約4年半ぶりの安値に下げた。円で資金を調達し高利回り資産に投じ る円キャリー取引が活発化したため。

日本の一般投資家が円キャリー取引を加速、円売りがかさんだ。また欧州 中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の発言が利上げ継続示唆と受け止められ、 ユーロが買い進まれたことも円安の進行につながった。この日の円は、対ドル で124円13銭まで円安が進み、2002年12月6日以来の安値をつけた。また、 対ユーロでは一時166円94銭まで売り込まれ、過去最安値を記録した。

円安傾向が強まっていることを受け、輸出採算向上に伴う業績上方修正へ の期待感から、自動車や電機など輸出関連株の下値では値ごろ感を背景とした 投資家の買い支えも見込めそうだ。

日立建やWNIウェが軟調公算、しまむらは上昇か

個別では、最大800億円規模のエクイティファイナンス(新株発行を伴う 資金調達)を実施すると23日付の日本経済新聞朝刊で報じられた日立建機が、 1株価値の希薄化を警戒した売りに押される公算。前期(06年6月-07年5月) の連結最終利益予想を2億円から400万円に引き下げたウェザーニュースも軟 調な展開を強いられそうだ。

半面、都市部での新規出店の効果などにより第1四半期(3-5月)の連 結純利益が前年同期比21%増の48億円となったしまむら、自動車部品の独立系 専業メーカーとして初めてロシアで現地生産に乗り出すと25日付の日本経済新 聞朝刊が報じたティラドが買い先行で始まる可能性がある。

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