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前NY市長、ウォール街の犯罪摘発活躍で多くを語らず-米大統領選

米監督当局がウォール街に広がるインサイ ダー取引の新たな波への対応を迫られるなか、ホワイトカラーの犯罪を取り締 まってきたユニークな経歴をアピールすることのできる大統領候補がいる。ニ ューヨークの前市長、ルドルフ・ジュリアーニ氏(63)だ。

ジュリアーニ氏は1983-89年、ニューヨーク南部地区連邦地検検事正とし てインサイダー取引を次々と摘発し、ウォール街を震撼(しんかん)させた。 ジャンクボンドの帝王、マイケル・ミルケン氏や株式裁定取引のイバン・ボー スキー氏といった大物が関与した犯罪の摘発で、その名を知られるようになっ た。

2008年の大統領選挙に向けて共和党候補の指名獲得を目指すジュリアーニ 氏が今、遊説で強調している実績は、ニューヨーク市長を務めた8年間に行っ た同市の経済復活に向けた取り組みだ。検察時代の活躍に触れることはほとん どない。ジュリアーニ氏はまた、かつて同氏が標的としてきた証券業界から選 挙活動資金を最も多く集めている大統領候補の1人でもある。

機関投資家向けの政治ストラテジスト、チャック・ガブリエル氏は、「過去 に触れない理由の1つは、ジュリアーニ氏がここ数年間の政治活動でヘッジフ ァンドや投資銀行などから支援を得ていることだ。その一角はまさに同氏がか つて捜査を行った場所だ」と指摘した。

ワシントンに拠点を置く非営利団体、センター・フォー・レスポンシブ・ ポリティクスによれば、ジュリアーニ氏は今年3月末までに証券会社と投資会 社から180万ドル(約2億2300万円)を集めたと報告している。これはマサチ ューセッツ州のロムニー前知事(共和党)の190万ドルに次ぐ、来年の大統領 選を目指す候補で2番目の額だ。

インサイダー取引

米証券取引委員会(SEC)が過去1年3カ月で投資銀行家やアナリスト、 企業幹部を相手取って起こしたインサイダー取引関連の訴訟は既に1990年代全 体の数を超えている。ジュリアーニ氏は13日のインタビューで、こうした問題 は繰り返されるものだとの見方を示した。

同氏は、「規制し取り締まれば、人々はそうした行為をやめるが、その後、 忘れてしまうものだ。それで同じ対策を再び取る必要が出てくる」と述べた。

ジュリアーニ氏は検察時代について多くを語らないが、選挙活動のウェブ サイトは「組織的犯罪、ホワイトカラーの犯罪、麻薬ディーラー、議員の不正 などの対策を成功に導く陣頭指揮を執った」としている。最も知られた手柄は マフィアの起訴と、「ウォール街の不正」取り締まりなどだとしている。

同氏の選挙キャンペーン報道官、マリア・コメラ氏は、大統領になる最も ふさわしい人物であることを示すために、ジュリアーニ氏は検察官当時の日々 について話しているとコメントした。

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