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メリル:ベアーSファンド担保のCDO、競売は一部のみ-関係者(2)

米証券大手のメリルリンチは同業ベアー・ スターンズのヘッジファンドから差し押さえた債務担保証券(CDO)約8億 5000万ドル(約1050億円)について、当初示唆していた全額売却は実施せず、 わずかな部分を競争入札にかけるにとどめた。関係者が21日、明らかにした。

この関係者によると、メリルは残りのCDOを当面は保持する方針だという。 メリルが担保証券全額を売却した場合、同様の証券を保有する金融機関は資産価 値の見直しを余儀なくされるとして、ウォール街では緊張感が漂っていた。CD O市場は規模1兆ドルを超え、債券市場のなかでも急速に伸びている。

ベアー・スターンズの2ファンドはCDO取引で最大20%の損失を計上。 同ファンドに融資していたメリルは担保のCDOを差し押さえ、この競売を設定 していた。これを受けて、他のファンドも同様のCDOの資産価値を過大評価し ていたとの見方が強まり、連鎖的な評価損となれば数十億ドル規模の損失が発生 しかねないと恐れられてた。

サンフォード・C.バーンスティーン(ニューヨーク)のアナリスト、ブラ ッド・ヒンツ氏は、「これは業界全体の問題だ」と指摘。「こうした流動性が低 く、扱いの難しい証券を保有するヘッジファンドはほかにどれくらいあるのだろ う。本当の価値はどれくらいなのか。損失が拡大すればどうなるのだろうか」と 疑問を投げかけた。同氏は2001年までの3年間、モーゲージ債引き受け最大手、 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの最高投資責任者(CIO)を務めて いた。

メリルの広報担当、ジェシカ・オッペンハイム氏のコメントは得られていな い。

ベアー・スターンズはモーゲージ債引き受けで2位。ヘッジファンドのブロ ーカーとしては業界最大手でもある。同社の広報担当者、ラッセル・シャーマン 氏はコメントを拒否した。

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