コンテンツにスキップする

米国株:大幅反落、利回り上昇やモーゲージ担保証券低迷を嫌気(2)

米株式相場は大幅反落。債券利回り の上昇や、モーゲージ担保証券の低迷が他にも波及するとの懸念が強ま るなか、金融株が軟調だった。S&P500種株価指数は過去2週間で最 大の下げとなった。

JPモルガン・チェースやシティグループ、バンク・オブ・アメリ カなどを中心に売られた。10年債利回りがここ4営業日で初めて上昇に 転じたことが嫌気された。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・ サービスは2カ月ぶりの安値を付けた。社債発行が鈍化するとの観測が 背景だった。

借り入れコストの上昇で住宅市場の低迷が深刻化する可能性がある。 すでに、今年に入りベアー・スターンズのヘッジファンド2本が損失を 被っている。メリルリンチがこれらファンドへの融資の担保とされてい た8億ドルの債券を差し押さえ売却する決定を下したこともサブプライ ム市場の混乱をめぐる不安を高めた。

ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州)で20億ド ルを運用するバリー・ジェームズ氏は「こうした状況から、他のヘッジ ファンドに何が起こるかは誰にも分からない」と指摘。さらに、「現在、 こうした状況が一段と広がっている。その影響の広がりについて、誰も 予測することはできない」と付け加えた。

S&P500種終値は前日比20.86ポイント(1.4%)下げて1512.84。 ダウ工業株30種平均は同146.00ドル(1.1%)安の13489.42ドルで終 了。ナスダック総合指数は同26.80ポイント(1.0%)安の2599.96で終 えた。

また、原油相場が9カ月ぶりの高値から反落したことを嫌気し、エ ネルギー株が下落した。

金融株が最大の下げ

S&P500種の金融株で構成する指数は前日比1.7%下落と、最も軟 調だった。

時価総額で世界2位の証券会社、モルガン・スタンレーは下落。た だ、同社が20日発表した2007年3-5月期(第2四半期)決算は、純 利益が前年同期比40%増加し、過去最高を記録した。1株利益はアナリ ストの最高予想も上回った。株式・債券トレーディングのほか、投資銀 行業務が好調だった。

10年債利回りは20日、6ベーシスポイント上昇し5.14%。過去3 営業日は14bp低下していた。

ベアー・スターンズ

ベアー・スターンズは3日続落。ベアー・スターンズのシニアマネ ージングディレクター、ラルフ・チオフィ氏が運用するヘッジファンド は今年、約20%の損失を被っている。同ファンドとシスターファンドの 「ハイ・グレード・ストラクチャード・クレジット・ストラテジーズ・ ファンド」にはともに債権者からの圧力がかかっている。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引される原油先物7月 限は前日比91セント(1.32%)安の1バレル=68.19ドルで終えた。

世界最大の石油会社、エクソンモービルは前日比3.5%安と、ダウ 平均の構成銘柄中で下げ幅が最大だった。石油会社オキシデンタル・ペ トロリアムも安い。

MGM

カジノ運営のMGMミラージュは大幅安。資産家カーク・カーコリ アン氏は20日、MGMミラージュからカジノなどを買収する計画を断念 したと明らかにした。MGMとカーズナー・インターナショナル・ホー ルディングスがラスベガスでカジノリゾートを建設することで合意した ことを受けた判断。カーコリアン氏が経営するトラシンダはMGM株の 56%を保有している。

ホームセンター世界最大手のホーム・デポは4.6%高。同社は19日、 建設資材部門を投資会社3社に売却することで合意するとともに、最大 225億ドル(約2兆7800億円)の自社株買い計画を発表した。

米小荷物輸送大手のフェデックスも高い。同社が20日発表した 2007年3-5月(第4四半期)決算は、純利益が前年同期比7.4%増加 した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE