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【個別銘柄】海運株、任天堂、ワタミ、オービック、不動産、イビデン

18日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

海運株:太平洋海運(9123)が28%高の370円と、ストップ高(制限値幅 いっぱいの上昇)で東証1部の上昇率1位となるなど軒並み大幅高。東証1部海 運指数は業種別指数でも上昇率トップ。海運指数は前週1週間で6.1%下げ、ワ ーストパフォーマーだったため、相場全般の環境好転を背景にリターンリバーサ ルの様相を呈した。SBI証券の鈴木英之投資情報室長は、「円安メリットがあ る」ことも上昇の要因と指摘していた。

任天堂(7974):2.5%高の4万3100円と3日続伸。ゲーム事業の拡大から 第1四半期(4-6月)業績が好調とみられるうえ、7月には米国最大のゲーム 展示会「E3」が予定されていることも刺激材料となった。みずほ証券は18日 付で業績予想を増額するとともに、目標株価を4万4000円から4万8000円へ引 き上げた。

大手不動産株:三菱地所(8802)が3.5%高の3590円と続伸するなど、不 動産株が総じて上げた。不動産指数は業種別指数の上昇率2位。長期金利の低下 や日本銀行の早期利上げ観測が後退したことで、投資魅力や収益環境の悪化を懸 念する動きが和らいだ。前週末に国有財産の有効活用に関する検討・フォローア ップ有識者会議の報告書がまとまり、官庁舎の再開発期待も膨らんだ。

ワタミ(7522):4.1%高の2000円と午後になって急伸。グッドウィル・グ ループで子会社コムスンなどが手掛けている介護関連事業すべての譲り受けをG ウィルに申し入れることを決めたと発表。現在の有料老人ホーム事業中心から、 総合介護事業を手がける企業へ事業規模が急拡大する期待から買いが膨らんだ。 当初は有料老人ホームだけ譲り受けたい考えだったが、Gウィルが一括譲渡を検 討していることから方針転換した。

オービック(4684):4.5%高の2万4080円。情報化投資のコストを削減さ せる有力な策として情報システムのプラットフォーム化が進んでおり、その中で もコンポーネント型ERP(統合基幹業務システム)を提供している同社の収益 期待が高まった。日興シティグループ証券は投資判断を引き上げ。

イビデン(4062):2.3%高の7660円と3連騰し、連日の上場来高値更新。 半導体パッケージ事業の在庫調整が第1四半期(4-6月)で一巡する可能性が 出ていることに加え、DPF(ディーゼル車用排ガス浄化フィルタ)の好調で中 期成長性に対する期待も根強い。アナリストの強気判断が相次いでいることから、 「環境関連の成長株」としての評価が進んだ。

川崎重工業(7012):2.5%高の502円と3日続伸。18日付の日本経済新聞 朝刊によると、同社は米ボーイングの次期中型旅客機「787」機体の新工場を愛 知県に建設する。投資額は約200億円で、2008年末の稼働を目指すという。ま た15日には、橋梁・水門事業から撤退すると発表。ゴールドマン・サックス証 券では、業界環境や損益状況から撤退は規定路線として、投資判断「中立」を継 続。

東洋炭素(5310):3.3%高の8710円。太陽電池や半導体シリコンウエハー の製造などに使用される等方性黒鉛の需給がひっ迫しており、世界トップである 同社の収益先行き期待が強まった。大和証券では東海カーボン(5301)や日本カ ーボン(5302)なども含め、等方性黒鉛業界をレポートで紹介。

フォーカスシステムズ(4662):12%高の480円と急伸。一時はストップ高 (制限値幅いっぱいの上昇)まで買われ、52週高値を更新した。投資有価証券 の売却で特別利益が発生して今期の連結純利益予想を増額修正したため、買い圧 力が増した。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が0.5%高の7730円、スズキ(7269)は 年初来高値を更新して終値で1.2%高の3520円となるなど自動車株が上昇。海 外市場の流れを受けて、外国為替市場では1ドル=123円台半ばと4年半ぶりの 円安水準で推移しており、輸出関連の代表業種である自動車株に収益の上乗せ期 待が膨らんだ。三菱UFJ証券投資情報部長の藤戸則弘シニア投資ストラテジス トは、「円・ドルだけではなく、ユーロやポンドなどの欧州通貨、豪ドルなどオ セアニア通貨、メキシコペソに対してまでも円が売られる状況。輸出株には相当 のフォローの風が吹いている」と。

ニッセン(8248):主要取引場所である大阪証券取引所で、7.2%安の692 円と急落。呉服など現販事業の不振や金融関連会社の貸倒引当金積み増しなどに より、今期(2007年12月期)の連結純損益が30億円の赤字に転落(従来計画 は27億円の黒字、前期は8億円の黒字)する見通しに修正した。収益回復の兆 しは不透明な間は投資しにくいとの見方が広がった。

旭硝子(5201):0.7%高の1654円と3日続伸。東欧やロシアを中心とした 欧州でのガラス需要が強い中、生産性の改善を進めている。建設用板ガラスの価 格操作の疑いに関連して制裁金のリスクはあるものの、それを考慮しても現状の 株価水準は割安との見方が一部アナリストの間で浮上、買いが優勢になった。

ACCESS(4813):7.3%安の40万4000円と大幅続落。米ユニシス社 との和解金が利益面を圧迫しているうえ、携帯電話用ソフトの受託開発の採算も 悪化、2007年7月中間決算の赤字幅が従来以上に拡大する見通しとなった。ア ナリストの間では黒字転換が想定より先になるとの見方が出ている。

アインファーマシーズ(9627):12%高の1720円と大幅続伸。主力の調剤 薬局事業で買収効果が大きく貢献し、今期(08年4月期)は過去最高の業績が 見込まれていることが15日の決算発表で明らかになった。積極的なM&A(企 業の合併・買収)を着実に進めており、多店舗展開によるスケールメリットの拡 大や成長性に評価が高まった。

ニスカ(6415):5.6%高の1600円。一時1770円まで買い進まれ、約1年3 カ月ぶりの高値水準に値を戻した。しかし会社側は、「弊社から発表したニュー スはなく、急騰の背景が不明。証券会社などに理由を問い合わせているがこれと いったものがない」(総務部の秋山徹氏)と当惑気味。15日発売の東洋経済新 報社の「四季報」最新号では08年12月期の連結業績予想を売上高500億円、営 業利益28億円と記載している。

CHINTAI(2420):5.1%安の6万9100円と大幅安。不動産業界の活 況を背景に賃貸住宅の広告が伸び、2007年4月中間期の連結純利益は18億6000 万円と、事前の会社計画を1割上回った。しかし通期(07年10月期)業績予想 は据え置かれ、増額修正を期待していた向きの失望を誘った。

ミライアル(4238):7.6%高の1万6250円と4連騰し、上場来高値を更新。 半導体工場で使用される大型ウエハー向け容器の需要が拡大しており、今期 (2008年1月期)の業績予想を上方修正した。生産効率も向上して収益性も高 まっているため、さらなる上振れを期待した向きから買いが入った。みずほイン ベスターズ証券の熊井泰明アナリストは、「生産能力増強が寄与し、工場稼働率 はほぼ100%となっている。生産効率の向上で営業利益率も高まっており、下半 期にかけてさらに上振れが期待できる」と分析。

荏原(6361):3.7%高の586円と3連騰。17日付の日本経済新聞朝刊は、 抗がん剤の効き目を高めるため、患部に届けやすくする製剤技術を独自開発した と報道。がん細胞にだけ届くよう薬をレーザーで粉砕したのち、特殊な物質で被 膜してカプセル状に加工するという。

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