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コムスン事業譲渡一転「凍結」も、厚労省行政指導で検討-Gウィル

事業所指定更新不許可といった厚生労働省の行政 処分を受けた介護保険サービス子会社コムスン(東京都港区)のグループ内別子会社 への全事業譲渡を決めたグッドウィル・グループは、一転して事業譲渡を凍結する検 討を開始した。譲渡は見送るべきといった強い行政指導を受け決定を再考する。Gウ ィルが7日夜発表した。株価はストップ安(値幅制限いっぱいの下落)が続いている。

厚労省は7日、コムスンが決定した事業譲渡について、同社に「凍結すべき」と 指導した。理由については、利用者や国民の理解を得られないと厚労省が判断したと 日経新聞などは報じている。これに対して、Gウィルは「指導に従って検討を重ねる」 との方針を示している。

全事業所の新規指定と指定更新の不認可処分を6日に受けたコムスンについて、 Gウィルは同日、グループ内子会社の日本シルバーサービス(NSS、東京都目黒区) に全事業を譲渡すると発表していた。介護サービス継続と従業員の雇用確保が狙いと しているが、行政処分回避も期待していた。

NSSはGウィルが子会社2社を介して実質的に支配している。子会社の1社は NSS株94%をコムスンから5月末に取得したばかり。もう1社はGウィルが買収し た企業。介護事業をコムスンからNSSに移しても、実態はほとんど変わらない。

こうした点について塩崎恭久官房長官は7日の記者会見で、「脱法行為」ではな いかなどと聞かれ、厚労省が「そういうことを含めてよく精査するのではないか」と 述べていた。

Gウィル株には8日の取引開始前の段階で、大量の売り注文が入っている。7日 終値はストップ安となる前日比1万円(14%)安の6万1800円。行政処分が表面化し た6日の株価もストップ安だった。

--共同取材 東京 廣川 高史 Editor : Okimoto(Eue、Aok)

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