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NY外為:ドルが対ユーロで上昇‐米債と欧州債の利回り格差拡大(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユー ロに対して3週間ぶりの大幅高。米国債利回りが2006年8月以来となる5% を上回ったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)は金利を据え置くとの見方 が強まったのが背景。

10年債で比較した米国債と欧州債の利回り格差は、ここ2カ月間で最大 となった。米国株が3日続落したことから円安の見方が後退し、円はドルに対 する下落分を取り戻し、ユーロに対しては上昇した。

メロン・ファイナンシャルの世界戦略担当ディレクター、サマルジット・ シャンカー氏は、「米国債の利回り上昇がドルにとっての大きな支援材料にな っている。米経済指標は堅調な結果を示しており、利下げ観測は後退してい る」と語った。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルはユーロに対して0.55%上昇 して1.3429ドル。5月16日以来最大の値上がりだった。

米株安でキャリー取引解消

米株相場が下落したことから、投資家は低金利通貨で資金を調達し、高金 利通貨で運用するキャリー取引を解消した。7日の米株式市場ではS&P500 種株価指数とダウ工業株30種平均はいずれも前日比で1%以上、下落した。

円はユーロに対して0.65%上昇して、1ユーロ=162円46銭。今月5 日には最安値の164円61銭を記録した。対ドルでの円はほぼ変わらずで120 円98銭となっている。一時は121円56銭まで下げた。

円は英ポンドやカナダ・ドルに対してもそれぞれ0.9%と0.5%上昇し た。

円は年初来、ブルームバーグが調査している主要16通貨のうち南アフリ カのランドを除くすべてに対して下落している。対ユーロでは3.5%、対ドル では1.7%の下落率となっている。

ニュージーランドの利上げ

ニュージーランド・ドルは主要通貨のなかで米ドルに対して最も値を上げ た。 ニュージーランド(NZ)準備銀行は7日、政策金利を過去最高の8%に引き 上げた。

ニュージーランド・ドルは米ドルに対して0.15%上昇して75.26米セ ント。一時は75.77米セントと、1985年の変動相場制移行以来の高値をつけ た。

豪ドルは対ドルでの上昇率で2位だった。同国の5月の失業率が4.2% と、32年ぶりの低い水準だったことが背景。

一方、英ポンドはブラジル・レアルを除くすべての主要通貨に対して下落 した。イングランド銀行(BOE)はこの日、政策金利を5.5%で据え置くと 決定。同金利は6年ぶりの高い水準となる。

対ドルでの英ポンドは0.8%下げて1.9766ドル。4月18日には1981 年以来の高値となる1ポンド=2.0133ドルを記録した。

バークレイズ・キャピタルの為替ストラテジー責任者、デービッド・ウー 氏(ロンドン在勤)は、「BOEは様子見の姿勢を望んでいる」と語り、「市 場関係者はやや失望した。英ポンドにとっては好ましくない前兆だ」と続けた。

失業保険申請

米労働省が発表した1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、 前週比1000件減の30万9000件となった。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト調査(46人対象)の予想中央値は31万2000件だった。

ドルは失業保険申請件数の発表後、ユーロに対して堅調に推移し、対円で も上昇する場面があった。

トレーダーはFOMCが金利を据え置くとの見方を強めた。ユーロダラー 金利3カ月物12月限の利回りは5.35%と前日の5.32%から上昇した。1カ 月前は5.09%だった。

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