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コムスン全事業をグループ子会社に譲渡、行政処分受け-Gウィル(3)

介護保険サービスを手掛ける子会社コムスン(東 京都港区)全事業所の新規指定と指定更新の不認可処分を受けたグッドウィル・グル ープは6日夜、コムスン全事業をグループ内の別の子会社に譲渡すると発表した。顧 客への介護サービス継続と従業員の雇用確保が狙いとしているが、行政処分を回避で きる効果もある。Gウィル株には前日に続き売り注文が殺到している。

事業譲渡を受けるのは日本シルバーサービス(NSS、東京都目黒区)。グルー プ内譲渡で実質的な親会社はGウィルで変わらない。NSSの2006年5月期は売上高 111億円、当期損益23億3000万円赤字、純資産は19億8000万円のマイナス(コム スンの06年6月期はそれぞれ639億円、16億3000万円黒字、62億8000万円)。

コムスン事業はNSSにすべて引き継がれ、サービスも継続されるとGウィルは 強調した。同時に今期(2007年6月期)、来期(08年6月期)の業績への影響は軽微 であるとも予想した。

事業譲渡発表前の6日夕では、処分の影響について来期分は判明次第開示すると していた。事業譲渡により処分を免れることができると期待していることになる。

ゴールドマン・サックス証券の浅川裕之、高野靖央の両アナリストは7日付リポ ートで、厚労省処分によりGウィルは介護事業の全面撤退を迫られると推測、それで も株主価値は8万-10万円と試算した。投資評価の「中立」も維持した。NSSへの 事業譲渡は予想外で、厚労省が認めるかどうか対応を待つとしている。

NSS株はプレミア・メディカルケア社が94%分をコムスンから5月末に取得し たばかり。プレミア・メディカルはグッドウィル・プレミア社の全額出資子会社で、 グッドウィル・プレミアはGウィルが買収した旧クリスタル(5月1日商号変更)。 コムスンとNSSは15日に株主総会でこの事業譲渡を決議、7月31日に実行する。

グッドウィル株には取引開始から大量の売り注文が止まらない。午前は売買成立 がないまま、ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)に相当する前日比1万円(14%) 安の6万1800円売り気配のまま取引を終えた。前日の株価もストップ安だった。

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