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NY外為:ユーロが下落-ECB総裁発言で追加利上げ観測後退(2)

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが円 に対して最高値から下落、対ドルでも下げた。利上げ決定後のトリシェ欧州中 央銀行(ECB)総裁の発言を受けて市場参加者は、年内あと2度の欧州利上 げ観測を後退させたのが背景。

ECBは6日開いた定例政策委員会で政策金利を4%に引き上げたが、 2008年の経済成長見通しを下方修正し、インフレ率見通しは据え置いた。こ の日の円は、米株下落と日本債券の利回り上昇を背景に買いを集めた。

ゴールドマン・サックスの上席通貨ストラテジスト、ジェンズ・ノードビ グ氏(ニューヨーク在勤)は、「トリシェ総裁の発言は市場参加者が予想した ほどタカ派的な内容ではなかった。市場参加者は来年のインフレ予想は上方修 正を見込んでいたが、実際には変わらずだった」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時9分現在、ユーロは円に対して0.42%下落し て1ユーロ=163円46銭。前日は最高値の同164円61銭をつけた。対ドル でのユーロは0.13%下げて1.3506ドル。一時は1ユーロ=1.3485ドルま で下落した。

トリシェ総裁の発言

トリシェ総裁は定例政策委員会後に独フランクフルトで記者会見を開き、 「今後もタイムリーで断固たる行動を確実に取る。政策委員会は物価安定のリ スクが現実のものとならないようにするため、注意深く監視する」と述べた。

ECBの経済関連スタッフは同日、来年の見通しについてインフレ率を 2%に維持したほか、成長率を2.3%と従来予想の2.4%から引き下げた。ブ ルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト52人の調査によると、全員 が金利引き上げを予想していた。

ECBの発表内容を受けて市場参加者は利上げ見通しを後退させた。欧州 銀行間貸出金利(EURIBOR)先物12月限が示唆する金利水準はこの日

4.52%と、前日の4.56%から低下した。

豪ドル、ブラジル・レアル

豪ドルは対ドルで18年ぶりの高値をつけた。オーストラリアの2007年 第1四半期(1-3月)の経済成長率は3年余りで最高となったことが好感さ れた。オーストラリア準備銀行(RBA)は6日、政策金利を6.25%に据え 置いたことを明らかにした。

対ドルでの豪ドルは0.35%上昇して、84.03米セント。一時は1989年 2月以来の高値となる1豪ドル=84.39米セントまで上げた。

ブラジルのレアルは、同国が政策金利を引き下げ、新興市場国資産に対す る投資家のリスク許容度は低下するとの観測から対ドルで売られた。

対ドルでのレアルは0.29%下げて、1.9514レアル。一時は5月24日 以来の安値となる1.9730レアルまで下落した。

円が対ドルで続伸

円はドルに対して3日続伸、0.28%上昇して1ドル121円05銭となっ ている。6月1日には同122円14銭だった。

英ポンドはドル対してほぼ変わらずの1.9927ドル。前日は1.9934ド ルだった。

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