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米国債:反発、高利回りが買い誘う-2年債4.95%に低下(2)

米国債相場は反発。このところの売 りで利回りが過去9カ月間で最高水準付近に達したことから、買いが戻 った。

2年債利回りは5日、昨年8月以来初めて5%台に乗せた。先物ト レーダーが年内の米利下げ観測を反転させたことが背景だった。クリー ブランド連銀のピアナルト総裁は、米インフレの高進は自身が望むペー スを上回っていると述べた。

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツ(コネティカット州グ リニッチ)の米金利戦略責任者、デービッド・アダー氏は、「相場がや っと落ち着き、妥当な水準を見つけた感じだ」と指摘。さらに、「この 大幅な軟調相場から一息ついている」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、2年債利回りは午後4 時29分現在、前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント) 低下して4.95%。5月10日以来最大の低下だった。2年債価格(表面 利率4.875%、償還期限2009年5月)は3/32上昇して、99 27/32。

S&P500種株価指数は過去2日間で1.4%下落と、3月27-28日 以来の2日間で最大の下げとなった。米労働省が朝方発表した2007年1 -3月期(第1四半期)の単位労働コスト(改定値)が予想以上に上昇 したことが材料だった。

リーマン・ブラザーズの米国債トレーディング責任者、スコット・ ゲビルツ氏は、「短期債はこのところ2日間、株価が上昇していないと いう事実に注目し始めている」と指摘した。

10年債

10年債利回りは前日比約3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ ント)低下の4.97%。

シティグループ・グローバル・マーケッツの債券トレーダー、ホリ ー・リス氏は、「一部資金が株式市場から債券市場に移行している」と 指摘した。

6日は5月28日以来初めて、10年債利回りが2年債利回りを上回 った。

フェデレーテッド・インベスターズで運用に携わるジョー・バレス トリノ氏は、5%付近にある10年債利回りは「並外れた水準だ」と指摘。 さらに、「利回りが5%水準を上回るようだと20年間に及ぶ債券の強気 相場は終わりだ。したがって利回りが若干低下する可能性がある」と語 った。

第1四半期の単位労働コスト(単位当たりの生産に要する労働コス ト)は前期比年率1.8%上昇と、速報値の0.6%上昇から上方修正された。 エコノミスト予想は1.3%上昇だった。

トレーダーは1カ月前には、10月までに少なくとも1回の利下げを 織り込んでいたが、金利先物相場はその確率が現在10%まで低下してい ることを示している。

見通しの変化

メリルリンチやゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト は今週に入り、年内の米利下げ見通しを撤回した。

JPモルガンが実施した顧客調査によると、米国債投資家は今週、 以前に比べ楽観的となっている。

米国債を買い越している投資家は今週は21%と、前週の18%から上 昇した。

調査会社ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエー ツが実施した今月5日までの1週間の調査によると、投資家は過去約6 週間で最も中立の立場を示した。

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