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コムスン介護事業所の新規・更新を不許可、不正手続きで-厚労省(4)

厚生労働省は6日、グッドウィル・グループ子会 社で介護保険サービスを手掛けるコムスン(東京都港区)の全国の事業所について、 新規指定と指定更新を認めない処分を下した。青森県と兵庫県の事業所で不正な手続 きによる指定申請が認められたことに伴う行政処分。厚労省老健局介護保険指導室の 三尾谷和夫・室長補佐が語った。

新規指定と指定更新の不許可は2011年12月7日まで。厚労省はこの処分内容を コムスンに6日午前通知した。事業所の指定更新は6年ごとに義務付けられており、 08年4月以降に更新期日がくる事業所から順次更新が受けられなくなる。コムスン の介護サービス事業所は5月末で全国2081カ所。

厚労省処分についてコムスンは、「事実関係を確認中で、確認でき次第午後にも 何らかの発表をする」(奥寺聡美・広報室担当者)とコメントした。コムスンの不正 手続きに伴う厚労省の処分については、NHKが先に報じている。

東京都(福祉保険局)は4月10日、介護保険大手3社のコムスン、ニチイ学館、 ジャパンケアサービスに介護事業所での不適切な行為について改善勧告をしていた。 厚労省は検査の結果、今回はコムスンの不正の度合いが大きいとして処分を下した。 ニチイ学館とジャパケアについては同様の対応は現時点ではないとしている。

モルガン・スタンレー証券の根間尚志アナリストは、報道を基にして「グッドウ ィル株にとっては明らかにネガティブ」との短いリポートを作成した。固定費を吸収 できない部分が大幅営業赤字として計上されるリスクが高いとしている。同時に厚労 省の処分方法によって固定費が左右されるとして、詳細を確認したいとも強調した。

グッドウィルの決算説明会資料によると、コムスンの今期(2007年6月期)業 績予想は売上高700億円、経常損益は20億円の赤字。グッドウィルの連結収益予想 は売上高5000億円、経常損益は100億円の黒字。

グッドウィル株はストップ安、ニチイ学館株はストップ高

厚労省処分を受けてグッドウィル株は午後の取引で売り注文が殺到した。取引が 成立しないままストップ安(値幅制限いっぱいの下落)に相当する前日比1万円 (12%)安の7万1800円売り気配になり、取引終了段階で少額の売買が成立した。 値下り率は東証1部首位。なお10万株以上の売り注文を残した。

ニチイ学館とジャパケア株には午後に買い注文が相次いだ。ともにストップ高 (値幅制限いっぱいの上昇)まで買い気配値を切り上げ、取引終了段階で売買が成立 した。ニチイ学館株は300円(16%)高の2200円と東証1部値上がり率8位、ジャ パケア株は80円(34%)高の316円とジャスダック値上がり率で首位になった。

--共同取材 東京 堤 紀子、白木 真紀 Editor : Okubo

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