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米ファニーメイ、フレディマックが復活-サブプライム対応で高評価

米国での信用力の低い借り手を対象とする サブプライム住宅ローンの焦げ付き増加が、政府支援企業のファニーメイ(連 邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)にとって追い風 となっている。

ニュースレター「インサイド・モーゲージ・ファイナンス」によれば、4 月末までに発行された住宅ローン担保証券全体で、両社のシェアは合わせて

46.9%となった。昨年4-6月期は両社の割合は過去最低の37.3%だった。

米不動産市場の1991年以来最も深刻な不振は、ファニーメイとフレディマ ックの復活につながっている。デフォルト(債務不履行)情報を扱うリアルテ ィトラック(カリフォルニア州アーバイン)が5月15日発表したリポートによ れば、4月の差し押さえは前年同月比62%増となった。

総額113億ドル(約1兆3800億円)の会計処理ミスが発覚したことで、フ ァニーメイ、フレディマックの最高経営責任者(CEO)は辞任に追い込まれ、 両社に対する規制強化の機運が広がった。だが今や、両社に対する評価は高ま りつつある。両社は4月18日、議会に対し、少なくとも200億ドルを投じ、サ ブプライム住宅ローンを買い入れることで不動産市場を支える方針を示した。

ドレマン・バリュー・マネジメント(ニュージャージー州ジャージーシテ ィー)でフィレディマック株1280万株を含む220億ドル相当を運用するデービ ッド・ドレマン氏は「政治的な潮目ははっきりとファニーメイ、フレディマッ クに有利な方に動いている」と指摘した上で、両社は「信頼を再構築しつつあ る」と述べた。

「自信」

ファニーメイの一戸建て担当バイスプレジデント、トーマス・ランド氏は先 月のインタビューで、住宅ローン担保証券の販売を増やすことに「自信」があ ると語った。

両社の株主も恩恵を受けている。ファニーメイ株は3月末から19%高、フ レディマック株は14%高と、米株式市場の指標、S&P500種株価指数の8.1% 高を上回る上昇となっている。

シカゴの資金運用会社、フロント・バーネット・アソシエーツを経営する マーシャル・フロント氏は4日のインタビューで、ファニーメイとフレディマ ックが「サブプライム住宅ローンで苦境に陥ることなく、事態の収拾を図る能 力があるという事実は、両社にとってプラスだ」と話した。サブプライムロー ン市場の混乱は、両社が問題の原因ではなく問題解決の手助けになることを、 議会とメディアに対しアピールできた最近では「数少ない機会の1つ」だいう。

ファニーメイは1938年、当時のルーズベルト大統領による「ニューディー ル政策」の一環として設立された。米政府がファニーメイを上場したのは1968 年。フレディマックは議会により1970年に設立された。

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