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アセリノックス会長:日新鋼とのインド合弁事業は電力確保などが課題

ステンレス世界2位のスペイン・アセリ ノックスのビクトリアーノ・ムニョス会長は19日、京都で開催中の国際ステ ンレス・フォーラム第11回総会の期間中、ブルームバーグ・ニュースの取材 に応じ、日新製鋼とインドで検討している合弁事業について「ステンレス需要 や電力供給の確保など課題が多くあり、場所や時期などは未定」と語った。

現時点での優先課題は、米国と南アフリカでの生産能力増強。特に同社の 南ア工場は「サマンコール社のクロム鉱山に隣接しており、世界で最も競争力 のある価格でクロム系ステンレスを供給できる」(ムニョス会長)。

ステンレス鋼にはニッケル系とクロム系があるが、ニッケル価格の歴史的 高騰を背景にムニョス会長は「ニッケル系の比率を現在の8割から3-4年後 は6割に、クロム系を2割から4割に増やしたい」と語った。

世界のステンレス市場動向について、ムニョス会長は2007年の需要は前 年比7-8%増と2006年とほぼ同様なペースで拡大するとしたうえで、ニッ ケル価格高騰によるステンレス価格高騰で、既存の在庫を食う形で需要増える 見込みのため「ステンレス生産は5%強の伸びにとどまる」との見通しを示し た。

中国とインドでのステンレス需要が伸びる一方、中国メーカーの生産増が 懸念されていることに対して、ムニョス会長は「価格競争は今後一層激化する ため、日本や中国、韓国ではステンレス業界の再編が避けられない」との見解 を示した。中国に生産拠点を設ける可能性について、同会長は「新規に建設す るのはリスクがあるが、既存施設の買収案件があれば検討したい」と前向きの 姿勢を示した。

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