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洋鋼鈑株が急反落、今期は営業減益予想-フイルム事業進出には反応薄

表面処理鋼板メーカーの東洋鋼板株が、 一時29円(6.4%)安の426円と急反落。原料高などが響き、今期(2008年3 月期)の営業利益は18%減を見込む。同社は光学フイルム事業への進出などを 柱とした中期経営計画を17日に発表したものの、市場の反応は薄い。

洋鋼鈑と同様に前日、減益予想を発表した東京鉄鋼も続落し、同64円 (7.7%)安の766円と、52週安値を更新。

洋鋼鈑の中期計画によると、最終年度の09年度営業利益目標は100億円 (06年度は53億円)。鋼板の表面処理技術を活かして容器用・光学用機能フ イルム事業に参入、同事業を担当する化成品事業部門は、09年度営業利益とし て38億円(06年度は実績なし)を見込む。

既存事業では、ブラウン管TVのシャドウマスク用材など不採算事業から の撤退、缶用素材の海外拡販、新日鉄との提携拡大を推進するとしている。

今期の純利益予想は、前期比41%増の25億円。固定資産償却などの特別 損失が減少することが寄与する。ただ、非鉄原料コストの転嫁に時間がかかる 上に、磁気ディスク製品の競争激化などで営業減益を見込む。

一方、東京鉄鋼の今期の純利益予想は前期比42%減の25億円。原料の鉄 スクラップ価格が約6000円上昇する一方、販売価格の上昇には一定の時間が かかり、3000円高にとどまることで利益率が低下する。足元のスクラップ価格 が続けば「想定通り」(岩原康平・経理部長)。同社は強みを持つ超高層マン ション向けなどのネジ型棒鋼に今後も注力。設備投資によって「生産性の向上、 コストの低下」(同)を図る。

大和総研の村田崇アナリストは、電炉鉄鋼メーカーはコスト高の転嫁がお おむねできているとしながらも、原料価格と販売価格の上昇時期にはずれがあ るため、原料価格が上がる局面では「スプレッド(原料価格と販売価格の差) が圧縮されやすい」と指摘した。

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