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【個別銘柄】ソニー、東精密、電子材料、ブルドク、HOYA(2)

17日主な銘柄の値動きは以下の通り。

ソニー(6758):170円(2.6%)高の6630円。一時4.5%高の6750円と、 取引時間中としては02年6月12日以来、およそ5年ぶりの高値水準を回復した。 16日に、主要指標としている売上高営業利益率が今期は5%と、前期の0.9%か ら急上昇する見通しを公表。ハワード・ストリンガー最高経営責任者(CEO) が中期経営計画で掲げてきた目標値の実現は可能との見方が広がり、市場で根強 かった業績回復期待が「公約達成」観測で増幅された。

東京精密(7729): 500円(13%)高の4340円とストップ高で、東証1部 上昇率ランキングで2位。半導体メーカーやファウンドリーによる堅調な設備投 資が見込まれることなどを背景に、今期(08年3月期)の売上高と純利益は前 期に続き過去最高を記録する見通し。4月下旬より軟調な展開が続き、15日に 年初来安値(3780円)を付けたばかりで、反動的な動きも出やすかった。

TOWA(6315):76円(11%)高の751円と東証1部市場で上昇率3位。 半導体の需要拡大を背景に国内や台湾で受注が好調に推移しており、前期(07 年3月期)の連結営業損益が黒字化。今期も55%増益を計画する。

ブルドックソース(2804):ストップ高水準となる200円高の1536円で買 い気配まま取引終了。米系スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジッ ク・ファンド(SPJSF)が16日、投資先であるブルドックに株式公開買い 付け(TOB)による買収を提案。TOB価格が1株1584円と、前日終値を 20%上回り、同水準にさや寄せする格好で大量の買い注文が膨らんだ。

HOYA(7741):120円(3.2%)高の3900円と3日続伸。ペンタックス (7750)の綿貫宜司社長と、HOYAの鈴木洋代表執行役CEO(最高経営責任 者)が、HOYAが提案している株式公開買い付け(TOB)をペンタクスが受 諾する方向で協議したことが16日明らかになった。市場では「HOYAから持 ちかけた話で、当然プラス」(富国生命保険の櫻井祐記財務企画部長)との声。 ペンタクス株は、HOYA提案のTOB価格770円で引けた。

ヒロセ電機(6806):960円(6.7%)高の1万5200円と大幅続伸。16日に発 表した中期事業計画のなかで、5年の計画期間内に配当性向30%以上を目指す ほか、1000億円を超える部分の内部留保を自社株買いなどで積極的に利益を株 主還元していく方針を示した。市場では、「株主還元方針の明確化は大きな前 進」(ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリスト)と受け止めた。

日本電子材料(6855):ストップ安水準となる400円(16%)安の2175円 で比例配分。今期(08年3月期)の連結営業利益は、半導体需給のバランス悪 化による調整や、プローブガードの価格競争などによって前期比17%減の23億 5000万円を計画。市場コンセンサスは34億円と増益を見込んでいただけに、失 望感が広がった。東証1部下落率ランキング3位。

ブックオフコーポレーション(3313):値幅制限の下限(ストップ安)に当 たる300円(17%)安の1482円で、東証1部下落率ランキング2位。売り上げ 操作によって過去2回にわたり、売上高で計2270万円を水増ししていたと発表、 企業のコンプライアンス(法令順守)面を重視する投資家などから売りを浴びた。

明治乳業(2261):40円(4.5%)安の841円。投資家の中長期売買コスト を示す200日移動平均線(864円)を昨年7月下旬以来、およそ10カ月ぶりに 下回った。15日発表の今期(2008年3月期)業績計画によると、原材料価格の 上昇や減価償却費の増加を理由に、連結営業利益が前期比3.8%減の227億円に とどまる見通し。業績悪化懸念から前日は5.4%値下がりしていたが、この日は 一部アナリストから投資判断引き下げの動きが出て、一段安となった。

ナカノフドー建設(1827):11円(5.5%)高の211円。同社は16日、東 南アジアの海外子会社からの完成工事利益が増加したことを理由に、前期(07 年3月期)の連結純利益を前の期比40%増の9億5300万円(従来予想は8億 円)に増額修正したため、業績拡大期待が高まった。

三桜工業(6584):制限値幅いっぱいのストップ高水準となる100円 (14%)高の813円と急反発で、東証1部の上昇率トップ。車両配管製品の拡大 で、今期(08年3月期)の連結経常利益は前期比35%増の46億円を見込む。前 期も従前計画から上振れた。

サニックス(4651):24円(11%)高の246円と急騰。主力のホームサニ テーション(HS)事業の売上高が底打ちすると見込んでいるうえ、合理化効果 も寄与し、今期(08年3月期)の純損益が黒字化するとの見通しを発表した。

テクモ(9650):99円(9.8%)高の1110円と急反発。17日から30万株、3 億9000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。需給面の妙味に着目した買 いを集めた。

日本写真印刷(7915):500円(15%)安の2940円とストップ安まで売られ、 年初来安値を更新して取引を終えた。主力の産業資材が携帯電話やノート型パソ コンなどの表面加飾需要増加などを背景に堅調に推移し、07年3月期決算では 増益を確保したが、08年3月期は2けた減益に陥る見通しを発表。安定した業 績を期待していた投資家の間で失望感が広がった。

栗本鉄工所(5602):39円(12%)安の287円と大幅安。11億円と計画して いた07年3月期の連結経常利益が3300万円にとどまったもよう、と発表した。 連結子会社の栗本建設工業で06年3月期に端を発した耐震偽装事件によって建 設市場が冷え込み、受注が落ち込んだ。

有力小売株:ヤマダ電機(9831)が180円(1.6%)高の1万1350円、阪急 百貨店(8242)が57円(5.1%)高の1168円なるなど堅調。東証小売株指数は 一時0.7%高の846.13ポイントまで上昇する場面もあった。取引開始前に公表 された1-3月期の実質国内総生産(GDP)統計では、個人消費が同0.9%増 と強含んだ。外出機会の増加に伴い、外食などのサービスが好調に推移している との声も聞かれ、消費堅調との見方が強まった。

日本空港ビルデング(9706):60円(2.9%)高の2115円と急反発。一時 は14.4%高の2350円を付けた。羽田空港・第2旅客ターミナルビルの拡張に伴 い、有料待合室や免税店の売上高が伸びている。今期(08年3月期)の増収増 益計画に加え、09年度に向かってROA(総資産経常利益率)を5%に高めて いくとした中期経営計画にも、一定の評価が寄せられた。

トランス・コスモス(9715):110円(5.1%)高の2275円で、前週末来下 回っていた投資家の短中期売買コストを示す25日移動平均線(2217円)を上抜 けた。前期(07年3月期)連結経常利益が従来予想比40%増の73億円になった もようと発表。主力コールセンター事業などが好調だったほか、ベンチャー投資 事業の株式売却も想を上回ったことが主因。およそ半年ぶりの安値水準に沈んで いたなか、見直し買いが進んだ。

ペッパーフードサービス(3053):1万3000円(9.9%)安の11万8000円。 一時はストップ安の2万円(15%)安の11万1000円まで売り込まれ、上場来安 値を更新した。同社の大阪心斎橋店で、店舗の委託経営者による顧客への重大な 不祥事が発生したと発表。企業イメージが低下し、今後の収益に影響を与えるの ではとの不安が高まった。

アリアケジャパン(2815):360円(15%)安の2060円と急反落。食品業界 内の競争激化や天候不順で中食・惣菜や即席めん向けの売上高が低調、石油価格 の高騰でエネルギー費用もかさみ、前期(07年3月期)連結営業利益は54億 6600万円と5.4%減に。今期は17%減の45億1500万円と、一段と落ち込む計 画に失望売りが優勢となった。

アルゴ21(4692):ストップ高水準となる200円高の1229円買い気配の まま取引終了。キヤノンマーケティングジャパン(8060)が最大155億円を投じ、 株式公開買い付け(TOB)ですべてのアルゴ株式を買い取ると発表。キヤノン MによるTOB価格は1株1400円で、これにさや寄せする値動きが予想される。

トッキ(9813):45円(8.2%)安の501円と続落。第3四半期(06年7月 -07年3月)の連結業績は、売上高が前年同期比46%減の46億円、最終損益は 24億4600万円の赤字(前年同期は2億7300万円の赤字)に。主力の有機EL 関連製品について、各パネルメーカーの投資計画がずれ込む傾向が続いているほ か、台湾企業向け装置の出荷停止措置の影響もあった。

マブチモーター(6592):190円(2.7%)高の7350円と反発。自己株式 150万株(発行済み株式の3.19%)を100億円で公開買い付けすると発表。機動 的な資本政策の遂行や資本効率の改善、株主への利益還元を目的としており、こ うした経営姿勢を評価する買いが集まった。

コーエー(9654):125円(6.8%)高の1973円と急反発。KBC証券では 16日、投資判断を従来の「ホールド」から「買い」に引き上げた。15日に発表 されている今期(08年3月期)の連結営業利益計画は前期比12%増の60億円。 ゲームソフト事業では、「プレイステーション3」「Wii」「ニンテンドーD S」向けに新作タイトルを発売予定、オンラインゲームはアジア市場への積極展 開を進める。

よみうりランド(9671):16円(2.4%)安の663円と5日続落。夏の天候不 順でプールの入場者が減少し、前期(07年3月期)は減収だったが、売上原価 の圧縮効果で営業利益は16%増の20億4100万円と増益を確保。しかし今期は、 不動産事業の減収や税制改正に伴う減価償却費の増加などで3.8%減益を予想。

アマダ(6113):36円(2.5%)高の1395円と反落。一時1.8%高の1456 円と、52週高値を更新。主力の板金機械の伸長で、前期の連結営業利益は391 億円(前の期比38%増)と、計画343億円を上回った。ただ、前日午後の決算 発表後に急騰し、25日移動平均線との上方かい離率が7.5%と、目先過熱とされ る5%を上回る水準に達していたため、徐々に売りが優勢となった。

スミダ・コーポレーション(6817):25円(1.4%)安の1758円と4営業 日続落し、前日付けた52週安値(1756円)圏から抜け出せなかった。リストラ 効果発現は今下半期(2007年7-12月)以降になるとの見方が浸透、実績を見 極めるまでは積極的に買いを入れにくいとの声が聞かれている。買いが限定され る中、小口の売りでじりじりと下値を切り下げている。

紀陽ホールディングス(8415):一時2.5%高の204円と反発した。06年3 月に発行した第2回、第3回の一種優先株式について、15日をもって普通株へ の転換(取得請求)が完了したと発表。累計転換額は252億円。実際に転換が行 われ、将来的な売り圧力への不安感が薄れた。終値は変わらずの199円。

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