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日本株は大幅反発、業績好調な東京エレクなど高い-輸出関連株も堅調

午前の東京株式相場は大幅反発。国内企業 の決算発表が本格化しており、市場予想を上回る決算を発表した東京エレクト ロンなどに買いが集まっている。前週末11日の米国で、4月の生産者物価指数 (PPI)でインフレの落ち着きが示されて利下げ期待が高まったことから、 トヨタ自動車などの自動車株や電機株といった輸出関連株も高い。住友金属鉱 山が上場来初の3000円乗せとなるなど素材関連も買われている。

午前10時25分現在の日経平均株価は、前営業日比193円98銭(1.1%)高 の1万7747円70銭。TOPIXは同17.93ポイント(1.04%)高の1741.02。 東証1部の出来高は7億7840万株。

かざか証券の田部井美彦市場調査部長は、「日本株は世界的な出遅れ感が 強まっているが、今週に国内企業決算のピークを迎えるため、決算内容の良い 銘柄を買っていく流れになるだろう。また今週は経済指標の発表も相次ぐ。G DP(国内総生産)は強めの数字が予想されており、外国人投資家の買い姿勢 を強める公算もある」と話していた。

好業績見通しの東京エレクが大幅高

国内企業決算の本格化によって業績相場の色合いが強まるなか、業績好調 が確認された銘柄に資金が向かっている。主力の半導体製造装置がメモリー向 けに好調を維持し、今期(08年3月期)の連結純利益が初の1000億円台に乗る 見通しの東京エレクトロンが4営業日ぶりに大幅反発。

自動車産業の旺盛な設備投資の影響で今期も順調な業績の伸びを計画した ニッパツのほか、今期業績予想を増額修正したOBARAと日東精工が大幅上 昇。ニッケル価格の上昇で今期の連結純利益予想が前期比56%増見通しの大平 洋金属も急騰している。

4日付の日経新聞朝刊で今期の年間配当を前期(7000円)から3000円前後増 やす方向で最終調整していると報じられた三井住友フィナンシャルグループを 中心に大手銀行株も上昇。抗かいよう剤の特許侵害訴訟で勝訴したエーザイも 3営業日ぶりに急反発。

米インフレ懸念は落ち着く

米インフレ懸念がやや遠のいていることも、投資家を強気姿勢にさせてい る。前週末に米労働省が発表した4月の生産者物価指数は、振れの大きい食品 とエネルギー価格を除いたコア指数は2カ月連続で前月比変わらず。米国の物 価情勢は落ち着いているとして、利下げ期待から、前週末の米株式相場は大幅 反発していた。

情報通信や鉱業株が安い

半面、光ファイバーの販促費負担の影響などで今期は減収見通しのNTT を中心に情報通信株が下落。野村証券金融経済研究所はNTTの投資判断を引 き下げた。原油価格の反落で今期の純利益が42%減見通しの国際石油開発帝石 ホールディングスを中心に鉱業株も売られている。

前提為替レートを1ドル=115円、米子会社に対する円建て貸付金の評価益 をゼロと見積もり、今期の連結純利益が前期比38%減になると計画した古河電 気工業が大幅続落。値下がり率1位は、システム整備など先行投資の影響で今 期の純損益が7億8000万円の赤字見通しとなったアイロムホールディングス。 そのほか、供給過剰の影響で今期純利益が18%減少する見通しのアコーディ ア・ゴルフ、着信メロディーの不振で前期経常利益が75%減となったフェイス も下落率上位に並ぶ。

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