コンテンツにスキップする

【個別銘柄】海運株、伊藤忠、サンケン電、ケーヒン、出光、住友鉱山

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

日本郵船(9101)など海運株:午後一段高となり、日本郵船は4.7%高の 1116円、川崎汽船は9.4%高の1462円で終了。日本郵船、川崎汽船などは昼休 み時間中に決算を発表。前期(2007年3月期)は燃料高などで採算が悪化した が、今期(08年3月期)は燃料価格も落ち着き、増収増益を確保できる見通し。 中国を中心に旺盛な海上荷動きが予想されるため、需要増大で2けたの増益とし ている会社計画の達成確度も高いとみられたようだ。

商船三井(9104):5.7%高の1637円で上場来高値を更新した。米国向けL NG輸送の新型船をノルウェー企業と共同開発する計画で、約1000億円を投資 して新型LNG船を従来予定より1隻多い3隻の建造を予定していることが9日 明らかになった。

伊藤忠商事(8001):7.3%高の1349円と、1990年1月に付けた上場来高 値1310円を17年4カ月ぶりに更新した。金属・エネルギーや機械などの取り扱 い拡大で大幅増益を達成した前期(07年3月期)に続き、今期(08年3月期) も資源高や世界景気拡大の恩恵を受けて会社計画を上回る利益が有力視された。 株価は高値圏にあるものの、業績好調に加えてPERが低いことから過熱感は少 なく、さらに買い進むことが可能との見方が出た。

ケーヒン(7251):7.1%安の2350円で、東証1部の値下がり5位。国内販 売の低迷や製品ミックス(売上変動構成差)悪化から前期(07年3月期)の連 結業績が予想を下回ったことで、先行きは厳しいとの見方が高まった。クレデ ィ・スイス証券は投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

住友金属鉱山(5713):8.1%高の2930円。5営業日連続で大幅に上昇し、 連日の上場来高値を更新。非鉄金属市況に天井感があるなか、増産効果などで今 期(2008年3月期)も増益を確保できると会社側が見解を示しており、市場の 想定以上に強さを見せる収益トレンドをあらためて評価して小口、大口資金が幅 広く入ってきた。

出光興産(5019):13%安の1万3860円と、ストップ安(値幅制限いっぱ いの下落)比例配分。石油製品販売量の減少や石油化学製品の市況低下などが響 き、今期(2008年3月期)の純利益は前期比30%減の290億円に落ち込む見通 しを発表。同時に公表された中期計画の見直しでも利益目標が減額された。年初 来パフォーマンスが同業平均を7割超上回る中、アナリストの間からは時価水準 での割安感の乏しさを指摘する声も出た。

ブックオフコーポレーション(3313):5.5%安の1885円で、04年11月中 旬以来、約2年6カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。本日発売の「週刊文春」 (文藝春秋社)で、同社の会長兼最高経営責任者(CEO)の不正行為が報じら れたことを受け、企業に対する信頼性の後退などから売りが先行した。

ワタベウェディング(4696):8.7%高の1738円で、東証1部上昇率ランキ ング13位。国内外で積極的な店舗展開を進めたことで、挙式取り扱い数が増え たほか、付加価値商品の販売も伸び、前期(2007年3月期)営業利益が前の期 比50%増の26億円に急増した。今期(08年3月期)も前期比11%増の29億円 と引き続き2けたの伸びを計画しており、業績に対する安心感から買いが先行し た。

サンケン電気(6707):15%高の1220円。上昇率が15%超で取引を終えた のは、ブルームバーグ・プロフェショナルでは1982年11月8日の17.8%以来、 およそ24年半ぶり。薄型テレビに使われる冷陰極蛍光放電管(CCFL)など の伸びを見込み、会社側は今期(2008年3月期)の連結純利益を20%増の90億 円と過去最高を計画。クレディ・スイス証券は投資判断を引き上げた。

大塚家具(8186):2.2%安の3110円。同社役員が増配についてのインサイ ダー情報を事前に知ったうえで、会社の資金で自社株を買い付けたとして、証券 取引等監視委員会が8日、金融庁に対して大塚家具に課徴金納付命令を発動する よう勧告した。

住友重機械工業(6302):2.8%高の1307円と、約2カ月ぶりに1300円台 を回復した。北米を中心にビル建築向けなどに建設機械が大きく拡大しているう え、海外の船舶向けなどにタンカーや大型クレーンなども順調に伸びている。海 外需要を取り込んで今期(2008年3月期)も過去最高益を更新する計画を立て たことから、業績を評価した買いが膨らんだ。

NISグループ(8571):4.6%安の62円。前日に発表した前期(2007年 3月期)の連結純利益は、前の期比99.9%減の800万円だった。利息返還に備 えた引当金の積み増しが響いたため。前期の期末配を見送り、中間期のみの年 16銭とした。

オリンパス(7733):4.1%高の4370円。デジタルカメラと内視鏡の好調を 背景に、前期(2007年3月期)の営業利益は前の期比58%増の987億円と過去 最高だった。今期(08年3月期)も内視鏡新製品の販売が引き続き好調に推移 し、営業利益は前期比8.4%増の1070億円とさらなる最高益更新を計画するが、 市場関係者の間では上振れの可能性を指摘する声も出た。

シマノ(7309):4.2%高の4020円と、1991年5月7日以来、約16年ぶり に4000円の大台を回復した。前日に発表された今期(07年12月期)業績予想 の上方修正で、欧州を中心とした自転車販売などが好調に推移していることが確 認された。依然として会社側の業績見通しは慎重との指摘もあり、業績の先行き に対する強気の見方に基づいた買いが先行した。

ソフトバンク(9984):3.2%安の2615円。前日に発表した前期(2007年 3月期)連結決算では、携帯電話事業の買収で過去最高の売上高と営業利益を記 録したものの、純利益は税金要因で半減した。業績予想を公表していないことも あり、携帯事業の先行きを読みにくいとして、売り圧力に押された。UBS証券 は投資判断を引き下げた。

キユーピー(2809):2.1%高の1152円。主力のマヨネーズの価格を6月1 日出荷分から17年ぶりに値上げすると発表。食用油の上昇による採算悪化を補 うとの見方が広がった。コスモ証券の馬目俊一郎アナリストは、「会社側が食用 油の値上げ分をかぶるのではなく、価格転嫁を決めたことは評価される。ただ、 値上げにより数量の落ち込みもあり、手放しでは喜べない」と指摘した。

コメ兵(2780):2.2%高の789円。一時は792円を付け、5月1日の上場 来安値750円から6%戻した。貴金属相場の高騰で宝石・貴金属ジュエリーの買 い取りが進み、品揃えが強化されている。今期は横浜に買い取りセンターを新設、 首都圏における知名度を向上させ、2ケタの営業増益を目指すことから、業績の 改善を見込んだ買いが入ったようだ。

サッポロホールディングス(2501):2.5%安の856円。販売促進費用など の増加により、前日に発表した第1四半期(2007年1-3月)の連結純損益は 40億円の赤字となった。増収増益を見込む12月通期業績は期初予想を据え置い たが、2カ月以上続くもみ合いレンジから買い増すような材料とは受け止められ ず、むしろより好業績が期待できる銘柄への乗り換えが進んだという。

オイレス工業(6282):0.4%安の2705円。前日に発表された前期(2007 年3月期)決算で、主力のオイレス軸受けが自動車産業向けに伸びていることが 確認できたものの、会社側の今期(08年3月期)業績予想が市場コンセンサス を下回り、今後の動向を慎重に見極めようという向きが増えた。

昭和電工(4004):3.2%高の419円。HD(ハードディスク)事業におけ る歩留まり低下などで電子・情報部門は不振だが、石油化学部門や無機材料部門 などがカバーして第1四半期(1-3月)の業績は計画通り推移した。第2四半 期(4-6月)以降HD事業の改善が進めば通期の業績が会社計画を上回る可能 性があるとの見方から、52週安値圏にある株価水準での買いが膨らんだ。

サノヤス・ヒシノ明昌(7020):5.7%高の745円。一時は760円まで買い 進まれ、1998年2月以来の高値圏を回復した。世界的な景気拡大を背景にモノ の動きが活発化、船舶需給がタイト化している。貨物船の船価が上昇していく中 で、サノヤスは生産能力増強に取り組んでおり、今後の業容拡大を期待した買い が継続的に入った。

ゼンリン(9474):5.8%安の3240円。前日に発表された今期(08年3月 期)業績予想が市場予想を下回ったため、強気の見通しを期待していた投資家か らの売りが先行した。ただ、会社側の予想は例年通り慎重との見方も出ており、 売り一巡後は下げ渋った。

ルネサンス(2378):16%安の1022円とストップ安(制限値幅いっぱいの 下落)比例配分。既存クラブの在籍会員数が落ち込む一方、出店コストや販促費 が増大、前期(2007年3月期)は大幅な減益となった。ファンダメンタルズ (企業業績の基礎的諸条件)の悪化をみて一部アナリストが厳しい評価をしたた め、売り圧力が増した。日興シティグループ証券は目標株価を1100円から760 円に引き下げた。

スクウェア・エニックス(9684):2.5%高の3330円。一時は3500円まで 値上がりした。人気ソフト「ファイナルファンタジー」を中心とするゲーム事業 が好調に推移、オンラインゲームやモバイルコンテンツ事業も伸びているとして、 前期(2007年3月期)業績予想を増額修正した。年間配当についても35円と従 来計画から5円引き上げたため、買い圧力が増したようだ。

ドン・キホーテ(7532):10%高の2375円。前日に発表した第3四半期累 計(2006年7月―07年3月)連結決算で利益率の改善が鮮明となり、業績の先 行きに対する楽観的な見方が広がった。UBS証券は投資判断を引き上げるなど 複数の証券会社が強気の格付けを付けたことも、株価の大幅高につながった。

キリンビール(2503):4.6%高の1908円。キリンが20%を出資するフィ リピンの持分法適用会社サンミゲルがビール事業の新規株式公開(IPO)を発 表。これを受け市場からは、サンミゲルとキリンとの連携が深まり、アジア・オ セアニア地域におけるキリンの地位向上が期待できるとの見方が出た。

三菱製紙(3864):7.2%高の238円。午後1時に発表した前期(2007年3 月期)連結決算が、事前の減益計画に対して増益になったため、足元の業績好調 を評価した買いが入った。主力製品の上級紙・塗工紙がデジタル家電向けなどに 好調に推移した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE