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【個別銘柄】住友重、ソフバンク、ブクオフ、出光、フォスタ、住友鉱

9日の取引開始前にブルームバーグ・ニュー スがまとめた材料銘柄の株価推移と、取引時間中に動きが目立った銘柄の情報は 次の通り。

住友重機械工業(6302):一時3.5%高の1315円と3連騰し、約2カ月ぶ りの高値水準に。北米を中心にビル建築向けなどに建設機械が大きく拡大、海外 の船舶向けなどにタンカーや大型クレーンなども順調に伸びている。海外需要を 取り込んで今期(2008年3月期)も過去最高益を更新する計画を立てたことか ら、業績を評価した買いが先行した。同社が子会社化することになった日本スピ ンドル製造(6242)も20%高の390円と急伸。

オリンパス(7733):一時4.1%高の4370円まで続伸し、上場来高値。デ ジタルカメラと内視鏡の好調を背景に、前期(07年3月期)の営業利益は過去 最高で、今期(08年3月期)も前期比8.4%増の1070億円とさらなる伸びを見 込む。JPモルガン証券では、投資判断「OVERWEIGHT」を維持した上で「映像事 業はデジタル一眼レフの好調いかんによっては、上振れ余地がある」(森山久史 シニアアナリスト)との見方。

ソフトバンク(9984):一時4.8%安の2570円と続落。8日に発表した前 期(07年3月期)連結決算は、携帯電話事業の買収で過去最高の売上高と営業 利益を記録したものの、純利益は税金要因で半減した。業績予想を公表していな いこともあり、携帯事業の先行きを読みにくいとして、売り圧力に押される格好。 市場関係者の多くも明確な判断をつきかねているようで、UBS証券は投資判断 を従来の「NEUTRAL2」から、最下位の「REDUCE2」へ格下げ。前日終値段階の株 価が2700円で、目標株価を上回っていることを理由に挙げている。

シマノ(7309):一時5.2%高の4060円と1991年5月7日以来、約16年 ぶりに4000円の大台を回復。今期(07年12月期)業績予想の上方修正で、欧 州を中心とした自転車販売などが好調に推移していることが確認された。依然と して会社側の業績見通しは慎重との指摘もあり、業績の先行きに対する強気の見 方に基づいた買いが先行した。

ケーヒン(7251):一時8.7%安の2310円と大幅続落。国内販売の低迷や 製品ミックス(売上変動構成差)悪化から、前期(07年3月期)の連結業績が 予想を下回り、先行きは厳しいと見られた。クレディ・スイス証券では投資判断 を「NEUTRAL」から「UNDERPERFORM」に引き下げ。

オイレス工業(6282):一時2.6%安の2645円と続落。8日公表の前期 (07年3月期)決算で、主力のオイレス軸受けが自動車産業向けに伸びている ことが確認できたものの、会社側の今期(08年3月期)業績予想が市場コンセ ンサスを下回り、今後の動向を慎重に見極めようという向きが増えた。

ワタベウェディング(4696):一時9.4%高の1750円と急騰。国内外で積 極的な店舗展開を進めたことで、挙式取り扱い数が増えたほか、付加価値商品の 販売も伸び、前期(07年3月期)は本業のもうけを示す営業利益が前の期比 50%増の26億円に急増。今期(08年3月期)も同11%増の29億円と引き続き 2けたの伸びを計画し、収益拡大基調が評価された。

ブックオフコーポレーション(3313):9.6%安の1803円まで急落し、約2 年6カ月ぶりの安値水準に。一部週刊誌で同社の会長兼最高経営責任者(CE O)の不正行為が報じられたことで、企業に対する信頼性の後退などから売りが 先行。ブックオフ側では、会長が報道内容を強く否定しているとした上で、 IRグループの齋藤玲子氏は「第三者で構成する調査委員会を設置し、事実関係 を究明していく。この件に関しては誠実に対応し、分かったことに関しては早急 に株主に報告していく」と話した。

出光興産(5019):制限値幅いっぱいのストップ安水準となる2000円安の 1万3860円で売り気配。石油製品販売量の減少や石油化学製品の市況低下など が響き、今期(08年3月期)の純利益は前期比30%減の290億円になる見通し。 同時に公表された中期計画の見直しでも利益目標が減額され、年初来パフォーマ ンスが同業平均を7割超上回る中、アナリストの間からは時価水準での割安感の 乏しさを指摘する声も上がった。

住友金属鉱山(5713):一時4.8%高の2840円と5営業日続伸し、連日の 上場来高値。非鉄金属市況に天井感がある中、増産効果などで今期(08年3月 期)も増益を確保できると会社側が見解を示しており、市場の想定以上に強さを 見せる収益トレンドをあらためて評価し、小口、大口資金が幅広く入る相場に発 展してきた。

サノヤス・ヒシノ明昌(7020):一時7.8%高の760円まで買い進まれ、 1998年2月以来の高値圏を回復。世界的な景気拡大を背景に船舶需給がタイト 化、貨物船の船価が上昇していく中で、生産能力増強に取り組んでいることが今 後の業容拡大につながると期待された。同社は、水深が浅いパナマ運河で活躍す るばら積み貨物船などに強みを持つ。

大塚家具(8186):一時2.8%安の3090円と続落。同社役員が増配につい てのインサイダー情報を事前に知った上で、会社の資金で自社株を買い付けたと して、証券取引等監視委員会が8日、金融庁に対して大塚家具に課徴金納付命令 を発動するよう勧告した。

コメ兵(2780):一時2.6%高の792円と反発。1日に付けた上場来安値 750円から6%戻した。貴金属相場の高騰で宝石・貴金属ジュエリーの買い取り が進み、品ぞろえが強化されている。今期は横浜に買い取りセンターを新設、首 都圏における知名度を向上させ、2けたの営業増益を目指すことが分かり、業績 の改善を見込んだ買いが入った。

キユーピー(2809):一時2.8%高の1160円と4営業日続伸。主力のマヨ ネーズの価格を6月1日出荷分から17年ぶりに値上げする。食用油の上昇によ る採算悪化を、製品価格への転嫁で補うと期待された。コスモ証券の馬目俊一郎 アナリストは、「値上げにより数量の落ち込みもあり、手放しでは喜べない。今 後はドレッシングなどでいかに利益をカバーができるかが注目」との姿勢。

フォスター電機(6794):8.9%高の1465円と急伸。携帯オーディオ用ヘッ ドホン、携帯電話用ヘッドセットの出荷が好調で、前期の連結売上高は15%増 の757億円と、当初計画の730億円から上振れ。ただ、販売価格の下落や原材料 高、製造地域の賃金上昇で経常利益は46億5000万円と、過去最高だった前の期 から17%減。今期は売上高、経常利益とも12%増を見込む。

NISグループ(8571):一時9.2%安の59円と反落し、2週間ぶりに60 円割れ。8日に発表した前期(2007年3月期)の連結純利益は、前年比99.9% 減の800万円だった。利息返還に備えた引当金の積み増しが響いたため。また、 前期の配当は期末配を見送り、中間期のみの年16銭とした。一方、今期(08年 3月期)の純利益は50億円を見込み、同時に公表された中期経営計画によると、 10年3月期の目標値は180億円としている。

ナブテスコ(6268):一時3.6%安の1550円と急反落。国内鉄道業界の新 造車両の設備投資の活発化、民間航空機業界の回復、建設機械業界のおう盛な需 要が寄与し、前期の連結純利益は19%増の98億円に。今期(08年3月期)も

2.2%増の100億円と拡大を計画するが、伸び率は鈍化。

オリエンタルランド(4661):0.2%高の6750円で始まった後、一時2.1% 安の6600円まで下げる。2つのテーマパークが過去最高の入園者数となったこ となどで、前期(07年3月期)の連結純利益は3.9%増。ただ今期は、反動とホ テル開業に伴う人件費増の影響から10%減と3期ぶりの減収減益を見込む。同 時に中期計画を公表し、25周年イベントや開業予定のカナダのサーカス集団 「シルク・ドゥ・ソレイユ」専用劇場などによって収益拡大を目指す。ドイツ証券 の北見雅昭アナリストは投資家向けメモで、今期の「減益予想に加え、中期計画 もまだ詳細な開示が少ないことから、積極的評価にはやや時間を要する」と。

ゼンリン(9474):7.9%安の3170円と大幅反落。前日に発表された今期 (08年3月期)業績予想が市場予想を下回ったために売りが先行。連結経常利 益は4.6%増の61億円を計画。金融機関のシステム入れ替えなどで需要が増加 するほか、携帯向けコンテンツなども好調に推移するが、新規コンテンツ向けの 先行投資費用がかさみ、前期の12%増との比較で業績伸長率は鈍化する。

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