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住友鉱株が5連騰できょうも高値更新、市況高で堅い今期業績上振れも

住友金属鉱山が5営業日連続で大幅に上昇 し、連日の上場来高値更新となっている。非鉄金属市況に天井感がある中、増 産効果などで今期(2008年3月期)も増益を確保できると会社側が見解を示し ており、市場の想定以上に強さを見せる収益トレンドをあらためて評価し、小 口、大口資金が幅広く入る相場に発展してきた。

住友鉱株は寄り付き後に一時110円(4.1%)高の2820円まで買い進まれ、 午前終値は85円(3.1%)高の2795円。ブルームバーグ・プロフェショナル で資金流入動向を示すマネーフローチャートを見ると、大口のブロックトレー ド、小口の非ブロックトレード双方で投資資金の純流入が確認できる。

ニッケル関連の新規投資案件の発表などが相次いだ2月後半に上昇ペース を強め、その後は2200円台でもみ合っていたが、前期決算を発表した4月27 日以降、24%上昇するなど上げピッチが加速している。

コスモ証券の岩崎彰アナリストは、「誰もが今期は減益を予想していた中 で、前期比ほぼ横ばいの業績見通しを出してきたのがサプライズ。しかも業績 予想の前提が堅く、昨今の銅・ニッケル市況を考慮すると上振れ余地も大き い」との見方を示した。

国内唯一のメジャーにプレミアム

住友鉱の予想株価収益率(PER)は14.4倍と、豪BHPビリトンの

10.3倍などと比べて世界の鉱山大手と比べて割安感はないが、「事実上、日本 で唯一鉱山メジャーを志向している企業ということで、株価にプレミアム余地 がある」(コスモ証の岩崎氏)との考え方もある。

住友鉱は今期の連結純利益を、前期比1.5%増の1280億円と計画。非鉄金 属市況は軟化するが、カナダの鉱山会社テック・コミンコと共同開発している ポゴ金鉱山の増産効果などで相殺できるとしている。予想前提は、銅市況が1 トン6000ドル、金が1トロイオンス620ドル、ニッケルが1ポンド16ドル (1トン3万5242ドル)、亜鉛が1トン3200ドル、為替は1ドル110円。

ロンドン金属取引所(LME)の直近の価格は、銅が8160ドル、ニッケ ルが5万1000ドル、亜鉛が4100ドルなどとなっている。

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