任天堂の岩田社長:Wii向け45、DS向けは79のタイトルを開発中

任天堂の岩田聡社長は27日、都内での決 算説明会で、据え置き型のゲーム機「Wii(ウィー)」向けに45、携帯型ゲ ーム機「DS」向けに79のゲームソフトを新たに開発していることを明らか にした。

前期(2007年3月期)決算は、「DS」のハード、ソフトがともに好調だ ったことなどで純利益は77%増の1743億円、売上高は90%増の9665億円と、 ともに過去最高を更新。今期(08年3月期)も据え置き型の「Wii(ウィ ー)」が寄与するとみている。

今期の販売見込みは「DS」がハードで2200万台、ソフトで1億3000万 本。「Wii」はハードで1400万台(前期は584万台)、ソフトで5500万本 (同2884万本)。

岩田氏は、今期のDS販売台数見通しを前期実績の2356万台から減少す ると予想した理由について、「DSは昨年、国内で912万台売れたが、これは いささか異常。過去に年600万台を超えて売れたハードはないはず」と指摘。 そのうえで前期のような状況を前提にして横ばい以上を想定するのは「アグレ ッシブ過ぎる」と判断したと述べた。

米国市場にも自信

バンダイナムコゲームスが保有するソフト開発会社モノリスソフトの株式 の買い入れが決まったことに関連して岩田氏は、「モノリスの場合は社長との 長い付き合いなどを通じて考え方やソフトづくりの方向性が合った」ため買収 したとして、あくまで例外的と説明。企業の合併・買収(M&A)については 「長期にわたって一緒に仕事をしていけるかという見極めが重要になる」との 認識を示した。

米国での今後の販売戦略については「Wiiへの熱は日本以上に米で強い ものを感じる」と語り、パーティー文化が定着している米国で、リビングなど で集団で遊ぶイメージを志向しているWiiが今後、本格的に受け入れられる との自信を示した。

Wiiの前期販売実績は584万台と、一部生産の遅れにより、計画の600 万台に届かなかった。岩田社長は26日の大阪での会見では、この点に関連し て「年明け以降の需要予測が甘かった面があり、できるだけ早くたくさん作れ る体制にしたい」と述べた。

岩田氏は、ライバルであるソニー・コンピュータエンタテインメント(S CE)が26日深夜に、久多良木健・会長兼グループ最高経営責任者(CEO、 56)の6月退任を発表したことについては、「私が決めることでもないので、 何も申し上げられない」と述べるにとどめた。久多良木氏をヘッドハントする 可能性については「ないのではないか」と答えた。

任天堂の株価は前日比650円(1.8%)高の3万7850円(午後2時23分 現在)。

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