新日鉄:今期純利益予想0.3%減の3500億円-前期は最高益更新(3)

世界鉄鋼2位の新日本製鉄は27日、2008年 3月期(今期)の連結純利益として、前期比0.3%減の3500億円を見込んでいる と発表した。高級鋼材の増産やコスト削減を進めるが、非鉄在庫評価益の減少や減 価償却費の増加などで相殺される。経常利益は小幅ながら4年連続の最高益を見込 む。

今期の連結売上高見通しは前期比11%増の4兆7600億円、営業利益は同横ば いの5800億円。単体の粗鋼生産量は同100万-150万トン増、販売単価も「若干 の上昇」(増田規一郎副社長)を見込む。

経常利益は同24億円増加し、6000億円。高級鋼の増産、グループ会社の好 調などで合計730億円のプラス要因となる一方、在庫評価益の減少と減価償却費の 増加で710億円のマイナス要因となる。減価償却制度の変更による影響は350億円 前後。

高級鋼の需要を確保、大分の高炉改修を決定

この日、東証で記者会見した増田副社長は、亜鉛めっき鋼板設備の増強や提携 効果などで「おう盛な高級品の需要に、確実に対応した」と説明したうえで、今後 の需要増加をにらみ、大分製鉄所の第1高炉の改修を決定したことを明らかにした。 同第2高炉と同じ世界最大の規模で、これによって生産能力は従来比100万-150 万トン増加するという。25日に稼働を再開した名古屋製鉄所の第1高炉改修でも、 前期比100万-150万トンの増産が見込めるという。

2007年3月期(前期)の連結純利益は前の期比2.1%増の3512億円。3年連 続の最高益を記録。自動車用などの高級鋼の増産、販売価格の改善、エンジニアリ ング事業の好調などが寄与した。

前期の連結売上高は同10%増の4兆3021億円、営業利益は同0.7%増の5801 億円。年間配当は1円引き上げ、1株当たり10円(期末配は6円)とする。

新日本製鉄の株価終値は、前日比9円(1.2%)安の776円。

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