【個別銘柄】TOC、不動産、消費者金融、りそなH、岡谷鋼、日立建

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

テーオーシー(8841):終値は前日比100円(11%)高の983円ストップ高 (制限値幅いっぱいの上げ)で比例配分。東証1部上昇率ランキング1位。不 動産投資顧問事業などを営むダヴィンチ・アドバイザーズが、1株1100円でT OC株の公開買い付け(TOB)を提案したことが25日に明らかになった。25 日終値に比べ25%高い水準のため、市場でTOC株を新たに買い付けても利ざ やが取れるとみられ、買いが集まった。

プロミス(8574)やアイフル(8515)など大手消費者金融株:プロミスが 利息返還請求に備えた引当金の積み増しで、2007年3月期の業績予想を25日に 下方修正した。これを嫌気し、大手各社も相次いで下方修正するとの見方から 売り圧力が強まった。プロミスは11%安の3660円が東証1部下落率ランキング でトップ。次いで、アイフルが10%安の2965円、アコムが7.4%安の4480円 など軒並み消費者金融が上位に入った。

不動産:東証に上場する不動産投資信託(J-REIT)の値動きを示す東 証REIT指数が2003年4月の指数算出開始以来の過去最高。英保険最大手ア ビバ傘下の投資顧問会社モーリー・ファンド・マネジメント(モーリー)が、 三菱UFJ信託銀行と提携し、日本での不動産投資事業に本格参入すると26日 に発表したことが、投資家のREITへの買い意欲を高めるきっかけとなった。

ソニー(6758):0.9%高の6460円と小幅反発。今秋にも金融子会社の株式 を上場すると一部で報道されたことを受け、上場による資金調達で業容が拡大 するとの期待が高まった。もっとも、長期的に見ると、株主価値が薄まる可能 性があるとの見方もあり、株価の上昇は限定的だった。

りそなホールディングス(8308):4.8%安の27万8000円。一時は6.2%安 の27万4000円まで大幅続落し、52週安値を更新した。25日に公的資金返済の 財源確保のため米大手証券メリルリンチを引き受け先に3500億円の優先株を発 行すると発表。将来は普通株への転換が可能な優先株であるため、株式の希薄 化が嫌気されている。

シャープ(6753):0.7%高の2285円と小反発。海外を中心に液晶テレビの 販売が伸び、今期(2008年3月期)の連結業績が売り上げ、利益とも5年連続 で過去最高を更新する見通しとなった。これを評価した投資家の買いが先行し たが、今期業績計画は市場予想を下回る水準でもあり、その後はやや伸び悩み。

ホンダ(7267):1.8%高の4060円。今期業績動向を見る上で、為替相場な ど不透明な要素があり、25日に発表した前期(2007年3月期)決算と今期(08 年3月期)予想について、市場は慎重に見極める動きが広がった。

アドバンテスト(6857):3.4%安の5340円と3日続落。25日発表した今期 (2008年3月期)の業績予想は増収増益に転じるものの、市場コンセンサスを 下回るとの見方から、売りが先行している。投資家の短中期的な売買コストを 示す25日移動平均線(5487円)を4月3日以来、明確に下抜けた。

古河電気工業(5801):4.9%高の727円。銅価高騰の影響などで、発表が 迫ってきた前期(2007年3月期)決算は従来計画から上振れるとの見方が一部 アナリストの間から出て、株価も過去半年間の安値圏から戻り試す展開となっ た。終値は4.9%高の727円。

積水化学工業(4204):4.1%高の929円。住宅受注の好転に伴い、前期(2007 年3月期)決算が会社側の想定を上回った。今期は海外事業の進展や住宅事業 の好調継続で26%の営業増益が可能だと公表、市場コンセンサスを上回る伸び 率だったため、買いが膨らんだ。

クラレ(3405):2.7%高の1309円。一時は前日比50円(3.9%)高の1325 円まで買われ、一気に投資家の中長期的な売買コストの平均を示唆する25日移 動平均線(1312円)を上抜けた。昼休み時間中に前期(2007年3月期)決算を公 表、薄型表示装置の偏光フィルムなどに使われるポバールフィルムの伸びが確 認できた。前期の営業増益率は5%だったのに対し、今期は12%を見込んでお り、買い圧力が高まった。

ユニプレス(5949):1.8%高の918円。前日に発表された前期(2007年3 月期)業績の上方修正で、中国向け需要の好調が確認できた。足元の好業績を 受けて買いが先行したものの、日米の需要は依然鈍いという今後の見極め要素 もあり、投資家の中長期的な売買コストを示す75日移動平均線(915円)、200 日移動平均線(922円)で上値を抑えられる格好だ。

ライト工業(1926):9.2%高の390円。一時11%高の398円を付ける場面 があった。受注上振れや順調な施工を受けて前期(2007年3月期)の連結純利 益を従来予想比4.8倍に上方修正した。足元の好業績に投資指標面から見た割 安さも加わり、東証1部上昇率ランキング8位で取引を終えた。

ジェーソン(3080):大証ヘラクレス市場にきょう新規上場した。株価は公 開価格(360円)を2.8%上回る370円で初値を付けた。その後は方向性を欠く 値動きとなり、取引は370円で終了。公開株数130万株(公募なし、売り出し 130万株)に対し、終了時の売買高は336万8800株。主幹事はいちよし証券が 務める。

日本電波工業(6779):1.4%安の5690円。朝方は160円(2.8%)安の5610 円まで下げたが、その後はやや持ち直して投資家の中長期的な売買コストを示 す75日移動平均線(5589円)で踏み止まった格好。携帯電話やゲーム機器の高 機能化に伴い、超小型水晶製品の需要が一段と高まっている。前期(2007年3 月期)決算で業績好調が確認され、積極的に売り込む向きも限定されている。

富士通ゼネラル(6755):11%高の259円と急反発。環境規制に対応し、省 エネ性の高いエアコンの拡販を積極化するなどして、今期(2008年3月期)の 連結業績は大幅増益の見通しとなった。52週安値(229円、3月6日)圏でも み合う中、業績好転の可能性を受けて買いが先行。東証1部の上昇率は4位。

パナホーム(1924):前日につけた52週安値(713円)から急反発し、2.4% 高の737円で引けた。構造改革費用の一巡などで前期(2007年3月期)連結最 終損益は黒字に浮上、今期も増収増益を見込んでおり、業績同様に株価底打ち を期待した買いが先行した。同社の実績1株純資産(BPS)は713円。ブラ ンド力などを評価する声も聞かれ、結果的に企業の解散価値の水準で株価は下 げ止まったことになる。

日本電産(6594):5.5%高の7530円。上昇率は2006年7月28日の9.7% 以来、約9カ月ぶりの大きさ。デジタル家電向けの高容量のハードディスク駆 動装置(HDD)用モーターが好調に推移、車載モーターも伸びていることが 確認できたため、今後のグループ収益の増大が期待された。

キッコーマン(2801):4.9%高の1705円。しょうゆ事業が海外を中心に順 調に推移、連結範囲に加わった紀文フードケミファの収益も寄与したため、前 期(2007年3月)の売上高、営業利益、経常利益、連結純利益がいずれも過去 最高を記録した。米国進出50周年に伴い、記念配3円を加えて年15円(前の 期は12円)にすることも決めており、これらを好感した買いが先行している。

TBS(9401):1.0%高の4050円。25日にTBS側があらためて、楽天に よる株式買い増しのアプローチに不信感を表明。同時に、両社が保有するプロ 野球球団に関連し、今回の楽天のTBS買い増し通告はプロ野球協定違反する と、場外乱闘の気味の様相も呈してきた。一方、楽天の株価は2.3%安の4万 9150円で取引を終えた。

岡谷鋼機(7485):8.4%安の1520円。名古屋証券取引所1部市場で下落率 3位。売り気配で取引をスタートし、売買成立後は一時17%安の1380円と、昨 年7月来の安値水準に下げた。加ト吉の不透明な「循環取引」に関与していた ことが分かったと一部で報道されたことを受けた。会社側も、「事実関係が判明 次第公表する」とコメントしており、売りが膨らんでいる。

リコー(7752):0.4%安の2675円。前日発表した今期(2008年3月期)の 業績予想は、カラー複合機の販売拡大などにより、純利益で3期連続の過去最 高更新を見込むものの、市場の期待値には届かなかったことが失望された。

CSKホールディングス(9737):3.2%安の4820円。前期(2007年3月期) の業績下方修正を発表した。アナリストの間からは、医療向けパッケージなど 一部の事業が短期的な業績に貢献するのが遅れるとの懸念も出て、売り圧力が 増した。

アジア・メディア・カンパニー・リミテッド(2149):きょう東証マザーズ 市場にIPO(新規株式公開)した。午前9時11分ごろに形成された初値は672 円で、公開価格の640円を5%上回った。終値は752円と18%の上昇となった。 中国本土の企業が日本国内の市場に単独上場するのは、初めてとなる。

日立建機(6305):8.6%高の3800円。前日に発表した前期(2007年3月期) 連結決算が4期連続で過去最高益更新となり、今後も業績好調が続くとの見方 から買いが広がった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE