米映画業界:今夏は「スパイダーマン3」など大作の続編で攻防へ

米映画業界が今年夏のシーズンに公開する 大型作品は、聞き覚えのあるタイトルが多い。

「スパイダーマン」、「シュレック」、「パイレーツ・オブ・カリビア ン」の3作目など、制作費20億ドル(約2375億円)超の大作の続編14本が公 開される予定だ。映画会社は昨年夏の「パイレーツ」2作目や「X-メン」3作 目の成功に勇気付けられており、今年は例年の2倍の数の続編を投入する。

公開ラッシュで映画興行収入は過去最高に達する可能性がある一方で、観 客がすべての作品の封切りを待たずに途中で興味を失うことも考えられる。ニュ ーズ傘下の20世紀フォックスの元幹部、ビル・メカニック氏は、「バン、バン、 バンと大作3本の続編が相次ぎ公開されたとしても、これがベストだとは必ずし も言えない」と話す。

5月4日の「スパイダーマン3」(ソニー制作)を皮切りに、ドリームワ ークス・アニメーションSKGの「シュレック3」(5月18日)、ウォルト・ ディズニーの「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンズ」(5月25 日)が相次ぎ公開される。また、「ハリー・ポッター」シリーズ第5弾は7月 13日、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット主演の「オーシャンズ13」は 6月8日、マット・デイモン主演の「ボーン」シリーズ第3弾「ボーン・アルテ ィメイタム(原題)」は8月3日に封切りの予定だ。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、マイケル・ネーサンソ ン氏は「多額の予算をかけた大型作品の公開スケジュールが集中しており」、今 年の夏は「これまでで最も熾烈な競争になるかもしれない」と語る。

ウェドブッシュ・モルガン・セキュリティーズのエンターテインメント業 界アナリスト、ウィリアム・キッド氏は、今年の夏の映画興行収入は、これまで で過去最高だった2004年の95億4000万ドルを上回る可能性があると指摘する。

06年は、続編の公開が奏功して映画興行収入は5.6%増加し94億9000万 ドルに上り、20年ぶりの大幅減収だった05年から回復した。ディズニーの昨年 7-9月(第4四半期)決算は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン ズ・チェスト」のヒットで利益が倍増。ソニーは04年の「スパイダーマン2」 の公開後の四半期利益は62%増加した。

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