庶民のためのヘッジファンド「スーパーファンド」、ラニエリ氏も支持

ウィーンの警官上がりで大学中退のクリス チャン・バハ氏(38)は、庶民のためのヘッジファンドとも呼ぶべき「スーパ ーファンド」が、投資の世界で次世代の主役になると考えている。

「ヘッジファンドが金持ちにとって良いものなら、誰にとってもよいはず だ」と同氏は話す。

同氏はウィーンで4年間警察官を務めた後、11年前にスーパーファンドを 創業した。同社は現在、20のファンドを傘下に持ち、15億ドル(約1780億円) を運用する。世界の16カ国に20拠点を展開している。

バハ氏は1914年にメリルリンチの基を築いたチャールズ・メリル氏や、フ ィデリティ・インベストメンツの前身を設立したエドワードC・ジョンソン氏 に倣いたいと考えている。

バハ氏は、ヘッジファンドのようなリスクを取るファンドに、最低5000ド ル(約59万3000円)から投資を受け付ける。

「メリルは株式投資を個人のものにしたし、フィデリティは投資信託の世 界で同じことをした」とし、「いつの日か、スーパーファンドも誰でもが知っ ている名前になるだろう」と語った。

ある意味で、スーパーファンドは既に有名だ。フロリダを拠点とするダン・ キャピタル・マネジメントの創業者ビル・ダン氏などヘッジファンド業界のベ テランは、バハ氏の売り込みに渋い顔をする。ヘッジファンドは「宣伝などし ない。5000ドルの口座を追いまわしているわけではないからだ」と同氏は述べ た。

ヘッジファンドへの投資を100万ドル以上の資産を持つか年収が2年連続 で20万ドルを超えた投資家に限る指針を示している米証券取引委員会(SEC) はバハ氏に書簡を送り、「ヘッジファンド」という言葉を宣伝で使わないよう に求めた。同氏はスーパーファンドをヘッジファンドと呼ぶのをやめ、「マネ ージド・フューチャーズ」と呼ぶことにした。

スーパーファンドは、同社の支店のほかに、数百人のファイナンシャルア ドバイザーズを通しても購入できる。ロンドンのカス・ビジネス・スクールの 代替投資調査ディレクター、ハリー・カット氏によると、マネージド・フュー チャーズ・ファンドはヘッジファンドと同様に、商品や金融先物に投資し、証 券の値下がりに賭けることもありレバレッジを効かせる。

バハ氏が自社に最初に付けた名前はクアドリガだった。2002年に同社の基 幹ファンド「スーパーファンド・Q-AG」が38%超の運用成績を上げたため、 同氏は社名をスーパーファンド・グループに変更した。

かつての名門証券会社ソロモン・ブラザーズで住宅ローン担保証券の先駆 者となったルイス・ラニエリ氏も、スーパーファンドのファンだ。一度に100 の異なる市場に投資できるところが気に入っているという。「商品がとても便 利に設計されている」と同氏は評価した。

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