【個別銘柄】KDDI、キヤノン、ヤフー、エルピダ、小糸、大塚商

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

KDDI(9433):5.6%安の93万6000円と急反落し、ほぼ3週間ぶりの 低水準でこの日は安値引け。あらかじめ好業績が想定されていた前日の決算発表 については、驚きはないとの見方が広がり、節目の100万円を超えて積極的に買 い上げようという投資家の勢いが後退した。メリルリンチ日本証券が投資評価を 従来の「買い」から「中立」に引き下げたことで、下げに拍車がかかった。

キヤノン(7751):0.8%高の6710円。一時は1.5%高まで上昇。前日に発 表した第1四半期(2007年1-3月)業績ではカラー複合機、レーザープリン ター、デジタルカメラなど主力製品の売り上げが好調だった上、コスト削減、円 安効果もあり四半期最高利益を更新。早くも通期業績予想を上方修正したことで 収益拡大期待が高まった。

日興コーディアルグループ(8603):0.1%高の1693円。取引時間中は前日 終値を挟んで0.4%以内でもみ合った。前日に07年3月期の連結最終損益が前 年同期比11.2%減の781億円となったと発表。これは3月に公表した業績予想 の800億円を下回り、売りが優勢となった。同社株は、米シティグループによる TOB(株式の公開買い付け)がかけられており、今週26日に応募が締め切ら れる。株価は23日にTOB価格の1700円を割り込み、こう着ムード。

小糸製作所(7276):急反落し、52週安値を更新。一時は11%安の1393円 まで下げ幅を広げた。生産子会社の新工場立ち上げに伴う初期費用がかさんだな どとして、07年3月期の連結業績が経常減益となった。品質保持や工場立ち上 げコストが継続的に発生する公算から、2008年3月期の会社業績計画の未達を 懸念する向きもあり、売り圧力が高まった。東証1部の値下がり率2位。

ヤフー(4689):11%高の4万750円と、終値で2週間ぶりに4万円回復。 前期(07年3月期)連結業績は、広告事業が堅調に推移するなどで純利益が前 期比23%増に。クレディ・スイス証券からは投資判断を引き上げる動きも出て、 好業績に伴う株価の先高期待が膨らんだ。

ペンタックス(7750):終値は0.3%高の758円で、一時0.7%高まであっ た。筆頭株主のスパークス・グループ(8739)がHOYA(7741)との合併を断 念したペンタクス経営陣の大幅刷新を求め株主提案することを決めたとの一部報 道を受け、経営統合協議が前進すると期待された。ただペンタクスは前日、HO YAから受けた株式公開買い付け(TOB)の提案は経営統合に向けた基本合意 の趣旨と整合しないとのコメントも発表、統合の先行きは依然不透明として、上 昇幅は限定的。

エルピーダメモリ(6665):3.1%高の4980円。今期(08年3月期)の業 績予想を公表していないが、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み 出しメモリー)市況の夏以降の緩やかな回復が予想される中、増収増益に対する 期待感が先行した。

ファナック(6954):始値の1.2%安の1万1350円がきょうの安値。工作 機械メーカー向けのCNCシステム(コンピューター数値制御システム)などの 受注が若干弱含んでいることや、今期(2008年3月期)の営業利益見通しが市 場予想を下回ったことなどが嫌気された。ただ、終値は戻して0.4%高の1万 1540円。

芝浦メカトロニクス(6590):6.6%高の648円と3日続伸。午後1時に07 年3月期決算を発表。今期(2008年3月期)はDVD用製造装置などが伸び、 最終黒字を確保できるとしたため、買い圧力が増した。

トヨタ自動車(7203):終値は1.9%安の7230円、一時2.4%安で7営業日 ぶりの安値水準に。24日に発表した3月の世界生産台数は国内の落ち込みが響 き、29カ月ぶりに前年実績を下回る。一方、1-3月の世界販売台数は米ゼネ ラル・モーターズ(GM)を上回り、四半期で世界トップシェアになったもよう。

加ト吉(2873):6.1%高の745円。複数の不適切な取引により前期(2007 年3月期)で損失見込み額が150億円に達し、創業来初の赤字に転落する見通し となった。予想以上の損失に朝方は1.6%安で始まったものの、不適切取引の部 分を除けば商品に対する消費者の評価は根強く、見直し買いを集めた。

王子製紙(3861):2.7%安の614円。老朽設備の除去に伴う特別損失の発 生、原材料高や販売価格引き上げの遅れなどを理由に、前期(07年3月期)の 連結業績予想を前日に下方修正。事業環境の悪化が続くとの見方があらためて浮 き彫りになった。

森永製菓(2201):3.6%安の270円。菓子の主力ブランド不振などから前 期(07年3月期)の下方修正を発表したことが嫌気された。一時268円まで下 げ、昨年11月末来、およそ5カ月ぶりの安値水準に沈んだ。

コンビ(7935):一時4.8%高の765円まで大幅続伸。ベビー玩具部門を中 心に行った利益率重視の戦略が奏功したほか、海外子会社の好調が続いたなどと して、07年3月期の利益予想を増額修正しており、買い圧力が増した。

ダイハツ工業(7262):4.5%安の982円と大幅続落し、ほぼ9カ月ぶりに 1000円の大台割れ。前期(07年3月期)連結決算は、国内外の販売が好調で純 利益は前の期に比べ3.6%増の347億円と5年連続の増益となるとともに、過去 最高益を更新。しかし、今期(08年3月期)の純利益は新車投入の一巡で前期 比31%の減益を見込む。

セシール(9937):0.7%安の550円で、終値では6連敗。デリバティブ評 価損などが響いたとして、第1四半期(07年1-3月期)連結経常利益が前期 比92%減と大きく落ち込んだことを受けた。

日本無線(6751):11%高の390円。一時14.5%高の403円と、2カ月ぶ りに400円台に乗せた。早期退職による人員削減や無線通信事業への経営資源集 中など構造改革を進めており、収益性が改善したとして、7期ぶりに復配を決め たことが好感された。

ファンケル(4921):4.1%高の1684円。会計基準変更や経費削減効果で、 前期(07年3月期)決算が会社計画を上回る見通し。同社株は4月2日に年初 来安値となる1569円を付け、低位もみ合いを続けてきたため、増額修正を受け て買い圧力が増した。

中北製作所(6496):2.2%高の1430円と、終値ベースでは4連騰。BRI Csを中心とする新興経済諸国の好況を受け、世界的な船舶需要が伸びている。 船舶用の自動調節弁などで高シェアを誇る中北製もその恩恵を受けて業容を拡大 しているため、成長性を評価した買いが継続した。

新日鉱ホールディングス(5016):1.1%安の969円と反落。原油価格の上 昇一服により、今期(08年3月期)経常利益が2けた減になる見通しと一部報 道で伝えられたことを受け、業績の先行き不安が出た。一時は3%超の下げとな ったものの、報道は市場予想とほぼ同水準だったことから、大きなサプライズは ないとして、下げ幅は限定期だった。

紀文フードケミファ(4065):一時1.7%高の1395円。投資家の中長期的 な売買コストの平均を示唆する200日移動平均線(1341円)近辺で取引が進ん だ。会社側が今期(08年3月期)後半から豆乳が回復することを前提に増収増 益予想を示したため、買いが優勢となる場面もあったが、「豆乳の回復はまだ 先」(UBS証券の森博幸アナリスト)との声もあり、買いは限定的だった。終 値は0.4%安の1366円。

スルガ銀行(8358):一時1%高の1461円まで上昇。個人ローン残高の増 加により貸出金利息が増えるなど、収益性の向上が期待された。前期(07年3 月期)連結純利益が前の期と比べ42%増の203億円になったもようと発表。従 来予想は188億円で。

精工技研(6834):0.6%安の2500円と反落。前期(07年3月期)の業績 下方修正で、次世代DVD向けの需要が想定以上に落ち込んでいることが確認さ れ、業績の先行き不安から売りが先行した。

大塚商会(4768):一時10.3%高の1万2200円と、約2カ月ぶりの高値 水準を回復。主力のシステムインテグレーション(SI)事業でパッケージソフ トの販売や受託ソフトが堅調だったほか、オフィスサプライ通信販売事業の伸び が四半期業績の開示で確認された。アナリストからも前向きに評価され て買いが先行、取引時間中に10%以上上昇したのは昨年1月以来となる。

ディーブイエックス(3079):ジャスダック市場に新規上場した。午前9時 5分ごろ初値が形成された。初値は3400円と、公開価格3200円を6.3%上回っ た。主幹事は大和証券エスエムビーシーが務めた。

ニューフレアテクノロジー(6256):ジャスダック市場に新規上場。公募価 格22万円に対し、初値は26万円で18%高。最先端半導体に対する開発投資を 増額する半導体メーカーが多く、同社の事業環境が良好と評価された。

データ・アプリケーション(3848):ジャスダック市場に新規上場。午前 10時25分に公開価格(20万円)を90%上回る38万円で初値を付けた。主幹事 は新光証券が務める。

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