日無線が400円回復の場面、7期ぶり復配で急騰-構造改革で収益改善

日本無線の株価が急騰し、一時14%高の401 円と2月27日以来、大台の400円台を回復する場面もあった。午前終値は11% 高の390円と東証1部で上昇率2位。早期退職による人員削減や無線通信事業 への経営資源集中など構造改革を進めており、収益性が改善したとして、7期 ぶりに復配を決めたことが好感された。

日無線は24日、07年3月期末の配当を1株当たり5円にすると発表。官公 庁・自治体等向け機器の出荷が3月に集中する傾向にあり、業績見込みを慎重 に見極めていたが、期初の業績予想を上回る見通しとなり、復配に踏み切る。

また同社は、前期(2007年3月期)の業績予想を上方修正。純利益は43億 円と従来予想の24億円を19億円上回った。前期は321億円の赤字だった。経 常利益は前の期比3.4倍の43億円(従来予想比17億円増)となった。海上の 荷動き量の拡大に伴い新造船需要が高まり、海上機器事業が好調に推移し、航 法機器や船用レーダーなどの売上が計画を上回った。さらに、携帯電話の番号 継続制度(MNP)の導入で国内通信事業者のインフラ整備投資が伸張したこ とで、関連通信機器も増加したという。

このほか、為替差益の発生やコストダウンを進めたことも利益増加要因。 ただ、売上高は同29%減の1267億円(従来予想比13億円減)。医用電子機器を 製造するアロカ、半導体・マイクロ波管を製造する新日本無線が連結対象外と なったことが響く。

市場では、「今回の上方修正は変化率が大きく、サプライズ。素直に好感さ れた。また、復配も影響している。上値のめどとしては2月26日に記録した直 近高値の413円を目指す動きになる」(大和証券SMBCエクイティ・マーケテ ィング部の西村由美上席課長代理)との指摘が聞かれた。

ブルームバーグ・プロフェショナルによると、みずほ証券では25日付で、 投資判断「強い買い」を継続、目標株価を従来の450円から520円に引き上げ ている。