東芝株が一時1.1%高に、前期純利益は最高の報道-900円にらむ攻防

東芝の株価が一時、10円(1.1%)高の895 円まで上昇。米国株安などを背景に電機など輸出関連株に売られる銘柄が多い中、 年初来高値(900円、17日)付近で堅調な値動きとなっている。2007年3月期の 連結純利益が17年ぶり過去最高益になったとの一部観測記事を受けて、足元の好 業績を好感した買いが先行した。

24日付の日本経済新聞は、2007年3月期の連結純利益が前期比73%増の1350 億円程度になったもようだと報じた。これに対し、会社側は午前9時すぎ、「06 年度決算と07年度業績見通しに関する一部報道は当社が発表したものではない」 とのコメントを発表した。決算は26日に発表する。

東芝の純利益の会社予想は1200億円。営業外損益が前期より1000億円以上、 大幅に改善することが主因。また、特別利益には、関連会社の東芝セラミックス (6月1日よりコバレントマテリアルに社名変更予定)やシリコーン関連会社7社 の株式売却益、固定資産の売却益などを計上するため純利益が膨らむ。年間配当は 1株当たり11円と、前の期の6円50銭から7割増やすと公表済み。

ただ、全社営業利益の約半分を稼ぐ半導体事業では、フラッシュメモリー(電 気的に一括消却・再書き込み可能なメモリー)の価格下落が進行。同社は1月末、 年間の価格下落が7割に達する見込みとして、半導体事業の営業利益が当初予想を 下方修正していた。同事業の売上高は前期比19%増の1兆2300億円となるが、営 業利益は従来予想の1400億円から、同6.7%減の1250億円としていた。

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