ヤフー:前期純利益23%増、ネット事業好調で10期連続の増収増益(3)

ポータル(玄関)サイト国内最大手ヤフーの 前期(2007年3月期)連結純利益は、前の期に比べて23%増加し、580億円とな った。広告事業が堅調に推移したほか、オークション(競売)サービスなど主力の ネット事業も好調を持続して、96年の同社設立以来10期連続で増収増益を達成し た。

24日発表した前期決算短信によると、売上高は前の期比22%増の2126億円、 営業利益は同29%増の1062億円、経常利益は同29%増の1028億円だった。それ ぞれ過去最高額を更新した。

各事業の売上高は広告事業が前の期比31%増の892億円、ビジネスサービス 事業は同36%増の482億円、パーソナルサービス事業が同23%増の752億円だっ た。電子商取引(オークション、ショッピング、トラベル、チケット)の取扱高総 額は同14%増の8999億円となった。

四半期でも増収増益

第4四半期(2007年1-3月)の純利益は前年同期比23%増の159億円、営 業利益は同25%増の295億円、経常利益は同24%増の284億円、売上高は同22% 増の575億円だった。広告出稿の獲得に成功し、自動車メーカーによるネット広告 活用が進みブランディング広告なども好調に推移した。その他の事業も堅調だった。

今期(2008年3月期)第1四半期(4-6月)の見通しは売上高556億-582 億円、経常利益270億-289億円、純利益148億-167億円としている。通期の業 績予想は従来から発表していない。

東証で同日会見した井上康博社長は前期業績について「売上高が2000億円を 越えたことはひとつの区切り」との認識を示した。一方で、同社長は各事業とも好 調に推移したものの「ネットの市場は広告主が比較的広告を控えていることから前 年ほどは増えなかった」と伸び率鈍化を指摘した。06年3月期の売上高の伸び率 は前期比48%増だった。

米ヤフーからオーバーチュア株式取得へ

ヤフーは、米ヤフー・インク(米カリフォルニア)傘下の検索広告関連事業会 社のオーバーチュアの株式を取得し子会社化することで米ヤフーと覚書を締結し たと発表した。両社は既に連携し事業活動を行っているが子会社化によりサービス 開発や営業活動で一層関係を強化し日本市場での両社の優位性を一段と高めるこ とを狙う。

今後ヤフーは、取得金額や取得時期なども含め具体的な内容の協議を進める。 ヤフーは数カ月以内に契約締結する見通しだが、梶川朗最高財務責任者(CFO) は「細部の詰めに時間はかかるが、出来るだけ早くまとめたい」との意向を示した。

実質増配へ

ヤフーはまた、前期の期末配当について1株当り96円とし、年間96円にする と発表した。前期実績は156円だが、昨年4月1日付で普通株式1株を2株に分割 しているため実質増配となる。

ヤフー株の終値は前日比700円(1.9%)高の3万6750円。

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