【個別銘柄】KDDI、JSR、日精化、ベスト電、トレンド、花王

24日の取引開始前にブルームバーグ・ニュ ースがまとめた材料銘柄の株価推移と、取引時間中に動きが目立った銘柄の情 報は次の通り。

KDDI(9433):株価終値は前日比1万7000円(1.8%)高の99万1000 円。午後2時前に一時上げ幅を拡大し、3.7%高の101万円と5営業日ぶりに100 万円の大台を回復した。決算資料の一部が市場に流出してしまったことがきっ かけ。このほか、24日付の日本経済新聞朝刊では、KDDIがケーブルテレビ (CATV)業界2位のジャパンケーブルネット(JCN、東京)への出資比 率を現在の47%から75%に引き上げると報じられていた。

JSR(4185):4.4%安の2635円。午後1時に発表された決算後に下落幅 を拡大させ、一時は140円(5.1%)安の2615円まで下げた。2007年3月期の 連結業績は増収増益を確保したものの、会社予想をいずれも下回ったことで、 売り注文が膨らんだ。

セイコーエプソン(6724):2.5%高の3660円と3日続伸。前日に、2007年 3月期の連結最終損益が70億円の赤字になったと発表。従来予想は180億円の 赤字だったことから、赤字幅の縮小を好感する買いが先行した。ただ、小型液 晶を中心とするディスプレー事業の先行き不透明感から、上昇幅は限定的。

カラカミ観光(9794):2.0%高の1040円。一時7.8%高の1100円と、過去 1年では最高の上昇率を記録し、ジャスダック市場の値上がり率上位に入る場 面もあった。政府が前日に08年 の主要国首脳会議(サミット)の開催地を北 海道洞爺湖に決定したことから、同 地でホテル業を営む同社の将来的な宿泊数 増などを期待した買いが入った。

トレンドマイクロ(4704):5.7%高の3710円まで上昇し、昨年11月以来 の高値圏を回復。売上原価などの費用が当初計画を下回り、2007年1-3月期 の業績予想を23日に上方修正。期初に示していた会社側の業績予想は慎重で、 収益環境は向上しているとの期待が膨らんだ。

インデックス・ホールディングス(4835):2.3%高の4万4500円。一時4.8% 安の4万1400円まで下げ、52週安値を更新。一部事業の受注完了遅れや繰り延 べ税金資産の計上額変更などにより、2007年2月中間期と8月期通期の業績予 想を23日に下方修正したことを受け、売りが優勢となった。安値後は、足元の 株価水準を底と見た向きからの買い戻しも入り、売り買いが交錯した。

タカラバイオ(4974):13%高の42万6000円のストップ高(制限値幅いっ ぱいの上げ)で終了。独自技術の集積により、エイズウイルス(HIV)に感 染した細胞が増殖するのを妨げる特殊な酵素を高効率に発現できるようになっ た。治療効果があるかどうか、サルの細胞などで試す方針が23日に明らかにな り、将来価値拡大が期待された。

図研(6947):0.7%安の1077円と4日続落。英国の年金制度改革を受け、 英子会社で退職給付引当金などの関連損失が発生。米国販売子会社の業績も停 滞、引当金計上で特別損失があるため、2007年3月期の最終損益は20億円の赤 字になる見通し。従来予想は13億円の黒字だったため、赤字転落が失望された。

小森コーポレーション(6349):2.5%安の2750円。前日に上方修正された 2007年3月期の通期連結業績は市場予想とほぼ同水準で、業績の先行きに対す る強気の見方が後退。また、会社側は08年3月期について、前期ほど円安メリ ットを受けないとの見方も示唆。株価は投資家の中期的な平均売買コストであ る25日移動平均線約1カ月半ぶりに下回り、上昇トレンドがやや崩れた。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):3.5%高の101万円と続伸。 同社は23日、当初想定より原油価格が高騰したことや権益譲渡収入の計上を理 由に、2007年3月期の連結純利益を上方修正。利益水準の引き上げが評価され た上、国際原油市況が23日の取引で急伸した影響も重なり、買いが優勢に。

ベスト電器(8175):9.7%高の738円。一時は11%高の747円まで上昇し、 3月13日以来となる700円の大台回復。連結子会社の「さくらや」の収益がフ ルに寄与することや、人件費の削減などにより、2008年2月期の連結営業利益 は前期比2倍の42億円を計画する。強気の会社側計画を受け、業績拡大に伴い 株価ももみ合い相場から上放れると期待された。

ユニバース(3078):東証2部に新規上場、初値は公開価格の1700円を7% 下回る1581円。初値直後に1590円まで上昇したが、その後は売りに押されて 終値は1499円。主幹事は野村証券。青森県を中心に、東北地方で食品スーパー を展開。岩手県と秋田県にも出店しており、直近で40店舗ある。水戸証券投資 情報部の岩崎利昭課長は、「食品スーパーは大きな成長が見込めない上、人口増 加を望みにくい東北地方を商圏としており、収益環境は厳しい」と指摘。

日本梱包運輸倉庫(9072):1.2%高の1704円。一時は2.3%高の1723円を 付け、23日の52週高値(1731円)に迫る場面も。日本の景況感が改善、倉庫 事業が伸びているほか、 自動車や自動車部品の荷動きが好調。会社側は2007 年3月期決算で最高益を更新できると見込んでおり、株価も上昇基調となった。

THK(6481):0.4%安の2830円と、小幅に4連敗。自動車部品を製造す るリズム(静岡県浜松市)を買収し、自動車事業を強化すると23日に発表。日 産自動車との取引が多いリズムの子会社化で、日産自の業績不振の影響を受け るリスクが、市場の一部で警戒された。UBS証券の星野英彦アナリストは、「短 期的には、リズムの子会社化はTHKの業績にリスクとなる可能性もある」と。

フジテック(6406):7.9%高の878円。日本精化(4362)も一時11%高の 890円まで上げる。投資先企業に対し、株主還元拡充などの経営提案を行うこと で知られる米投資ファンド「ダルトン・インベストメント」が、経営陣と従業 員による企業買収(MEBO)を両社に対して提案したことが23日明らかに。 ダルトンは両社の筆頭株主であり、会社側もMEBO提案を真摯に検討するこ とを見込んで買いが優勢となった。

花王(4452):2.7%安の3300円。一時4.7%安の3230円を記録。原材料価 格の高騰などが響き、会社側が2008年3月期の業績予想を減益としたことが嫌 気された。一時4.5%以上の下落は過去半年間で1回しかなく、昨年11月以来、 投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(3227円)に接近する展開に。

東芝(6502):0.2%高の887円。一時1.1%高の895円まで上昇し、年初来 高値(900円、17日)付近での値動き。2007年3月期の連結純利益が17年ぶり 過去最高益になったとの日本経済新聞朝刊を受けて、足元の好業績を好感した 買いが先行した。ただその後は、米国株安の影響などで相場全般が下げている 影響もあり、マイナス 圏に沈む場面も。

HOYA(7741)3.8%安の3830円と続落。前日発表の07年3月期の連結 営業利益は前の期比6.1%増の1072億円と、5期連続の最高益を達成したが、 市場予想平均を下回った。同時に、ペンタックスに対する株式公開買い付け(T OB)協議続行も発表したものの、実現性は不透明と見られており、買いが入 りにくい状況。

ストロベリーコーポレーション(3429):4.9%安の11万6000円。一時9% 安と大幅続落し、52週安値を更新。同社が手掛けるヒンジ(ちょう番)に関し て、特許権を侵害するとし、訴訟を提起されていたことが判明した。業績の先 行き不透明感などから売りが先行した。

中外製薬(4519):1.5%高の3040円と堅調。前日に、2007年6月中間期の 連結純利益予想を178億円(前年同期比5.3%減)と、従来の120億円から引き 上げた。抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」などの販売好調に加え、販 売管理費と一般管理費の一部が下期にずれ込むことが利益の押し上げ要因。

新日本石油(5001):1.1%高の943円と3日続伸。24日付の日経新聞朝刊の 報道によると、08年3月期の連結経常利益が前期推定(1850億円)と比べて8% 増の2000億円程度になりそう。足元の原油価格上昇を反映し、期初の割安な在 庫による利益かさ上げ(在庫評価益)が寄与するという。

三井金属鉱業(5706):前日終値599円を挟んで上下1%前後で推移するも み合い。きょう行なわれるペルーのミチキジャイ銅鉱山開発プロジェクトの入 札に参加する計画。ペルーの週刊誌セマナ・エコノミカ(4月23日号)が伝え た。三井金属はペルー4位の亜鉛鉱山会社ミルポと組んで入札に参加する。ミ ルポは昨年、BHPのペルーのティンタヤ銅山への入札でスイスのエクストラ ータに一歩及ばず敗れているという。

東和薬品(4553):4.4%高の4470円と3日続伸。95年11月以来の高値圏 に。07年3月期の連結営業利益を36億1000万から前期比83.6増の44億円に 引き上げた。開業医や調剤薬局市場を中心に積極的な営業活動が功を奏したほ か、適正価格販売品の売上比率の向上により原価率が低下した。

トーエネック(1946):4.2%高の520円と急反発。07年3月期の連結経常 利益を42億円から前期比41.3%増の57億3700万円に引き上げた。配電線の新 増や支障工事の工事量、屋内線工事の当期受注完成工事の増加などが影響した。

日伝(9902):0.9%高の2725円。期末配当金の普通配当を前回予想より4 円増配の45円、設立55周年の記念配当5円も加え50円に。前回予想は41円。

アクセス(4700):3.3%高の18万9000円と続伸。07年3月期の連結経常 損失は、従来予想の19億2000万円から9億5000万円に赤字幅が縮小。生産性 向上に注力、下期以降の外注費を削減した結果、売上原価が減少した。

あすか製薬(4514):0.8%高の940円。07年3月期の連結経常利益を18億 6000万円から前期比2.6倍の20億7000万円に引き上げた。売上原価の低減、 販管費の節減の効果が出た。期末配当を従来予想の6円から8円に増配。

沖縄セルラー電話(9436):5.0%高の35万9000円。期末配当を1000円増 やし3500円に増配する。年間配当は6000円になる見通し。

JSP(7942):1.8%安の1402円と続落。07年3月期の連結純利益を6億 5000万円から前期比37.2%増の2億2500万円に引き下げた。関係会社の株式 評価損の発生に加え、原料や燃料価格の高騰などが響いた。

住生活グループ(5938):2.6%高の2735円。24日付の日本経済新聞が住生 活Gの2008年3月期の連結営業利益が前期実績(推定565億円)に比べ24%増 の700億円程度になると報道。会社側ではそのような発表は行っていないとし た上で、07年3月期業績「確定次第知らせる」とのリリースを発表。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE