米メリル:ドイツ銀の投資判断「買い」に引き上げ-買収検討観測で

米証券大手メリルリンチのアナリストらは 23日、ドイツの銀行最大手、ドイツ銀行がM&A(合併・買収)を検討する可 能性があるとして、同社の投資判断を「買い」に引き上げた。

スチュワート・グラハム氏ら同社アナリストは23日付の顧客向けリポート で、「業界再編が進むなかで、ドイツ銀行が静観していられるかどうか疑問だ」 と指摘した。アナリストらは2月に、2007年の減益見通しを理由に投資判断を 「中立」に引き下げていた。

英銀3位バークレイズは23日、オランダのABNアムロ・ホールディング を670億ユーロ(約10兆7746億円)で買収することに合意したと発表した。 これは金融業界で過去最大の買収。欧州での業界再編観測から、ドイツ銀行な どの欧州の銀行株はここ数日上昇している。ドイツ銀の株価はフランクフルト 市場で、前週末比0.52ユーロ(0.5%)高の113.16ユーロ。時価総額は595億 ドルに増加した。同社株は先週7.3%上昇した。

ドイツ銀のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は2月、大規 模な買収や合併の可能性を排除し、比較的小規模な買収を通じて既存ビジネス の拡充に注力する考えを示していた。これについてメリルのアナリストらは、 「ドイツ銀の経営陣には、企業活動で望ましいタイミングを選ぶ余裕はないよ うだ」とし、「一部の銀行経営者らが、敵対的な買収や、より創造的なM&Aへ のアプローチの検討に前向きになっている環境では、ドイツ銀の経営陣は社運 をコントロールできるとは限らない」と指摘した。

アナリストらはまた、ドイツ銀が買収を検討する可能性があるのは国内の ライバル行であり、ドイツ・ポストバンクが最有力候補だろうと分析。ドイツ 銀がスペインのバンコ・ビルパオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)な ど、リテール(小口顧客)向け銀行との提携を検討する確率も50%あるとした。

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