米TIの1-3月期:12%減益-好調な業績見通しで株価上昇(3)

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携帯電話機用半導体の生産で世界最大手の 米テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日発表した2007年1-3月(第1 四半期)決算は、在庫調整を進めた結果、前年同期比12%減益となった。同社 はアナリスト予想を上回る業績見通しを示したことから、株価は時間外取引で上 昇した。

純利益は5億1600万ドル(1株当たり35セント)と、前年同期の5億 8500万ドル(同36セント)から減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たアナリスト予想平均では31セントと見込まれていた。売上高は前年同期比

4.3%減の31億9000万ドルとなり、アナリスト予想平均の31億7000万ドルを 上回 った。

TIは在庫のだぶつきに対応するため、生産を絞るとともに、利益率を維持 するため新しい半導体製品を拡充した。同社はこの日、在庫問題は第1四半期に 「大部分は解消された」とし、受注は回復し始めているとの認識を示した。

アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ダグ・フリードマン氏 は、「見通しは実際のところ、かなり素晴らしい」と述べ、「TIは在庫管理にも 成功した」と評価した。

TIの株価は23日、前週末比9セント安の32.41ドルで終了。決算は通常 取引終了後に発表された。これを受けた時間外取引では一時3.04ドル(9.4%) 高の35.45ドルに上昇した。

TIによると、第2四半期の1株利益は一部費用を除いたベースで39-45 セント、売上高は33億2000万-36億ドルとなる見通し。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたアナリスト予想平均では、1株利益は38セント、売上高は34 億ドルと見込まれていた。

ケビン・マーチ最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「当社の売上 高は3月に著しく増加し始めた」と述べ、「こうした状況は、販売するほぼすべ ての製品ラインで見られるため、当社はかなりの自信を持っている」と説明し た。

TIによれば、第1四半期の粗利益率は51.3%と、昨年第4四半期の50.5 %や、前年同期の50.1%から改善した。同社は近年、生産の外部委託を進めて 固定費の高止まりを回避するとともに、半導体産業の不振な時期には迅速に生産 を縮小した。マーチCFOは「粗利益率を50%超の水準に維持しながら、サイ クルの底を脱することができたのは今回が初めてだ」と述べた。

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