スイスのUBS、他社へ出資拡大も-中国銀行への投資成功がお手本

欧州の銀行最大手、スイスのUBSは、他 社への出資を拡大させる可能性がある。中国銀行への出資で投資額が3倍とな った経験を手本に、高収益の投資を模索する。

投資銀行部門の世界責任者ヒュー・ジェンキンス氏は13日に香港でインタ ビューに答え、「中国銀行の場合のように、少数株取得で当社の顧客と株主双方 の利益になるような投資機会がまた訪れると思う」とした上で、「このような機 会をもう少し熱心に探し始めてもいいだろう」と語った。

UBSの投資銀行部門の2006年利益は同業他社を下回った。レバレッジド バイアウト(LBO)に積極的に参加しなかったことが出遅れの一因。投資銀 行部門責任者のケネス・モーリス氏は、LBOに自己資金を投じない同社の姿 勢に不満を感じて3月に退社した。

ジェンキンス氏はインタビューで、「UBSに対しては伝統的に、過度に保 守的で新しいトレンドに資金を投じるのが遅いという批判がある」と語った。 その上で同氏は、今後もLBOに直接に参加する意向はないとして、高値で買 うことになるリスクを指摘。「最後の瞬間にパーティー会場にたどりついて、皆 が帰った後の皿洗いを押し付けられるのはかなわない」と話した。

UBSは2002年にプライベートエクイティ(未公開株)投資部門で17億 6000万スイス・フラン(約1730億円)の損失を出し、LBO投資から撤退して いた。

ジェンキンス氏は、過半数株を取得するよりも、中国銀行への投資を手本 に少数株への投資を検討する考えを示した。UBSは2005年9月に中国銀行株

1.55%を4億9160万ドルで取得した。中国銀行は06年6月に株式を公開し、 UBSの持ち分の価値は現在17億5000万ドル相当となっている。

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