米国債:反落、利下げ観測が後退―10年債利回り4.67%に上昇(3)

米国債相場は反落。米株式市場が前日高値 を更新するなど、景気に底堅さが見られることから、連邦公開市場委員会(F OMC)による利下げは必要ないとの観測が広がった。

18日の市場ではダウ工業株30種平均が最高値を更新、S&P500種株価指数 は2000年9月以来の高水準を記録した。ダウはこの日も小幅上伸した。

モルガン・キーガン(テネシー州メンフィス)の債券担当マネジングディレ クター、ケビン・ギディス氏は、「株式相場が盛り返し、投資の流れは債券か ら株式に戻っている」と語る。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後3時20 分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)上昇して4.67%。10年債価格(表面利率4.625%、2017年2月償還)は1/8 下げて99 21/32。

米国以外の株式相場が軟調

この日の株式市場は、市場参加者が中国の金利引き上げを懸念したことから、 米国以外の株式相場は軟調だった。これを受けて米国債が一時上昇する場面も あった。欧州債の需要も高まった。

AGエドワーズの主任債券ストラテジスト、ウィリアム・ホーンバーガー氏 (セントルイス在勤)は、「欧州債と米国債の利回り格差が縮小している。欧 州債の魅力が増している」と語った。

米国とドイツの10年物国債の利回り格差は47bpと、2004年12月以来の最 小となった。

前日までの債券相場は、3月の米消費者物価指数(CPI)の食品・エネル ギーを除くコア指数の伸びがエコノミスト予想を下回ったのを背景に上昇して いた。

金利先物市場動向によると、8月7日のFOMC会合でフェデラルファンド (FF)金利誘導目標が5%に引き下げられる確率は32%となっている。今週 初めは20%だった。

ミラー・タバクの債券市場チーフストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏 は、「金融市場が経済を刺激し、株価が上昇し、ドルが下落するという今の状 況ではFOMCは金融緩和策を講じることはできないだろう」と述べた。

フィラデルフィア連銀景況指数

米フィラデルフィア連銀が発表した4月の同地区の製造業景況指数は0.2で 前月と変わらず、ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予 想中央値2を下回った。同指数のゼロは景況感の拡大と縮小の境目を示す。

米財務省は24日に80億ドルの5年物インフレ連動債(TIPS)の入札を 実施する。同入札は前年に比べて30億ドル減少した。

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