USEN株はストップ高、中間黒字幅が上振れ-放送堅調、ギャオ復調

インターネット事業などを手掛けるUSE Nの株価が、制限値幅いっぱいのストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)水準と なる前日比100円(10%)高の1073円。午前11時時点では、注文状況が差し引 き10万株近い買い超となり、買い気配となっている。17日夜に、2007年2月中 間期の連結業績予想を上方修正。最近は新興IT関連銘柄の一角として売りが先 行し、株価は前日に年初来安値を更新していただけに、収益好転を評価して買い が膨らんだ。終値ベースで上昇すれば、10営業日ぶりの反発となる。

USEN株はこの日、買い気配で始まり、値幅制限いっぱいの1073円で取 引が成立した。取引成立後も積極的に売買され出来高が急増、すでに130万株を 超え、前日の約21万株を大きく上回る。大証ヘラクレス市場の上昇率で4位。

USENは17日取引終了後に、2007年2月中間期連結経常損益が従来予想 比86%増の37億円の黒字になったようだと発表した。前年同期は19億円の赤 字。売上高は同11%増の1556億円、純利益も同6.7%増の11億円にそれぞれ増 額した。主力の放送事業やブロードバンド事業などが堅調に推移した上、無料ブ ロードバンド放送の「GyaO(ギャオ)」事業も改善傾向にあるとしている。

ただ、8月通期業績予想については据え置いた。同日、連結子会社ギャガ・ コミュニケーションズの株式評価損74億円を計上することも明らかしている。

独立系投資顧問マーケット・アンド・テクノロジーズの内山俊隆代表取締役 は、「個人投資家を中心に新興・IT系企業への業績不振が根強く、見切り売り が続出していた。それがピークに達したのは今週初め。その直後のタイミングで 会社が上方修正を発表したことは、サプライズであり、急騰は当然」と指摘した。

内山氏は、「新興・IT系は業績を確認してから買うという姿勢の顕著な例 だ」とした上で、「ほかの好業績のIT銘柄にも波及する可能性もある」と見て いる。

ブルームバーグ・プロフェショナルでUSEN株の午前の価格・出来高サマ リーを見ると、平均取引サイズは1678株で、出来高加重平均価格(VWAP) 1072円から試算した平均売買代金は180万円あまりとなっている。

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