米国債:続伸、利下げ観測強まる-住宅ローン申請指数低下も材料(2)

米国債相場は3日続伸。トレーダーは連 邦公開市場委員会(FOMC)が今年後半に利下げに踏み切るとの見方を強め ているのが背景。

前日の市場で10年債利回りはここ約1カ月で最大の落ち込みを記録。3 月の米消費者物価指数(CPI)で食品・エネルギーを除くコア指数の伸びが 市場予想を下回ったのを手掛かりに、市場でFOMCの利下げ観測が広まった のが背景。18日に全米抵当貸付銀行協会(MBA)が発表した住宅ローン申請 指数が低下したことも債券の買いを誘った。

ドレスナー・クラインオートの米国債トレーディング責任者トーマス・ロ ス氏は、「市場参加者は、この先いつかではなく近く、FOMCが金融緩和策 を講じると再び考えている。これを背景に市場参加者は債券に戻ってきた」と 語る。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後3時38 分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)以上、低下して4.65%。10年債価格(表面利率4.625%、2017年2月償 還)は1/4上げて99・25/32。

金利先物市場にみる利下げ観測

金利先物市場動向によると、8月7日のFOMC会合でフェデラルファン ド(FF)金利誘導目標が5%に引き下げられる確率は32%と織り込まれてい る。今週初めには20%だった。

MBAが発表した4月13日までの1週間の住宅ローン申請指数(季節調 整済み)は、前週比2.5%低下して630.6。前週の同指数は646.6だった。購 入指数は4.2%低下して396.5と、2月16日までの週以来の最低。

マン・セキュリティーズの仕組み商品・新興市場の共同責任者、アンドル ー・ブレナー氏は、「FOMCの懸念事項からインフレを取り除けば、FOM Cはもっと住宅市場に目を向けることができる。住宅市場は引き続き悲惨な状 態であり、悪化している」と語る。

11日に公開された3月のFOMC会合議事録で、「引き締めへの傾斜」姿 勢が再確認されたことからトレーダーは米国債のショートポジションを建てた ものの、今はこれを解消した。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、トーマ ス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「今週に入り、かなりの悪材料を織 り込んだ。市場には相当の売り持ちがある」と語る。

海外取引時間帯の米国債

3月のCPIコア指数が前年同月比で2.5%上昇と、前月の2.7%上昇か ら低下を示すと、海外取引時間帯でも米国債は買われた。

このほか、ユーロ上昇でユーロ圏景気に対する懸念が高まったことからド イツ債が買われ、これも米国債の支援材料だった。米国とドイツの10年物国 債の利回り格差は50bpと2004年12月以来の最小となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE