4月の英中銀MPC議事録:7対2で政策金利据え置きを決定(2)

イングランド銀行は、今月4、5両日に開い た金融政策委員会(MPC)で、7対2で政策金利を5.25%に据え置くことを決 めた。3カ月連続の据え置きだった。同中銀が18日公表した議事録で明らかにな った。

議事録によると、MPCメンバーのアンドルー・センタンス氏とティモシ ー・ベズリー氏は0.25%の利上げを主張していた。

一部メンバーは、インフレ率が今後数カ月でインフレの目安である2%に低 下すると予想。一方、他のメンバーは投資家は追加利上げに対して「限定的な観 測」しか持ち合わせていないと警告していた。

4月のMPC開催時点では、17日に発表された10年ぶり高水準の3月イン フレ率が明らかではなかった。同指数を受けて、英中銀のキング総裁は、ブラウン 財務相に対して英中銀が物価期待を確実に抑制することを表明。ポンド相場は前日 上昇し、1992年以来初めて1ポンド=2ドルに達した。

この日のポンドは議事録発表を受け、1981年以来の高値となる1ポンド=

2.0133ドルまで一時上昇した。ロンドン現地時間午前10時5分現在は同

2.0118ドル。市場の投資家の間では、英中銀による追加利上げの観測が強まって いる。

3カ月物金利先物(6月限)のインプライド金利は5.83%と、3月14日の

5.6%を上回っている。

INGフィナンシャル・マーケッツのエコノミスト、ジェームズ・ナイトリ ー氏は、「MPCメンバー2人が利上げを主張したことから、英中銀が5月に追加 利上げすることを示唆している」とし、「その後もさらに引き上げるリスクがあ る」と語った。

イングランド銀行は議事録で、「一部MPCメンバーにとって、今月に政策 金利を変更するための切実な事例がなかった」とし、「他メンバーは今月の金利据 え置きが適正だと判断したが、インフレに関する中期的なリスクバランスは上向き が続くと結論づけた」としている。

センタンス氏とベズリー氏は消費が「堅調」で、企業投資と世界の需要は 「力強い」とし、企業による製品値上げのさらなる余地を示す兆候があると主張し ていた。

元MPCメンバーでロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教 授のウィレム・ブイター氏は、「ブラウン財務相が英中銀に独立性を与えたのは正 しい決定だった」と述べ、「もし英中銀が的確に行動しなければ信頼性を失うだろ う」としながらも、「これは起こりえないことで、英中銀は成功し続ける」と語っ た。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト43人を対象にまとめた調査では、 全員が5月のMPC会合で利上げがあると予想している。

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