【個別銘柄】東急不、海運株、HIOK、USEN、不二家、アイコム

18日の取引開始前にブルームバーグ・ニュ ースがまとめた材料銘柄の株価推移と、取引時間中に動きが目立った銘柄の情報 は次の通り。

東急不動産(8815):5.2%高の1344円と急反発。07年3月期の連結経常 利益は前の期比5%増の595億円と従来予想(500億円)を上回る見通しと発表。 活況を呈するオフィスビル市況の恩恵で業績が好調に推移していることや、棚卸 資産評価減の前倒し計上で資産リストラの一巡が確認されたことから、業績の先 行きに対する安心感が広がった。

海運株:商船三井(9104)が2.9%高の1478円、川崎汽船(9107)が一時

5.5%高の1303円など上場来高値を更新した。日本郵船も52週高値を更新。コ ンテナ船運賃の上昇報道や信用取引の取り組みなど需給要因、航空貨物事業のテ コ入れなどさまざまな好材料が評価された。

トヨタ自動車(7203):1.1%高の7330円と3日続伸。18日付の日経新聞朝 刊によると、08年3月期の設備投資を前期と同じ1兆5000億円規模にする。米 国やカナダに完成車の新工場を建設するほか、国内外での新型車の生産などに伴 う設備更新に充て、3年連続の高水準を維持するという。

不二家(2211):5.8%高の275円と急反発。不二家が消費期限切れの商品 を製造・出荷していたことを受け、1月半ばから同社商品の取り扱いを中止して いた大手小売り各社が、販売を再開。ローソンなどに続いてイオンが16日、ダ イエーが17日、グループ各社の全国店舗で21日から販売を再開すると発表した。 イオン、ダイエーの販売再開商品はキャンディー「ミルキー」など菓子3品目。

USEN(4842):制限値幅いっぱいのストップ高水準となる10%高の 1073円と10営業日ぶりの反発。主力の放送事業やブロードバンド事業などが堅 調に推移した上、無料ブロードバンド放送の「GyaO(ギャオ)」事業も改善 傾向にあることから、17日に07年2月中間期の連結業績予想を上方修正。最近 は新興IT関連銘柄の一角として売りが先行し、株価は前日に年初来安値を更新 していただけに、収益好転を評価した買いが膨らんだ。

アイコム(6820):4.6%高の3400円と大幅続伸。薄型テレビや携帯電話な どデジタル機器の製品価格の値下がりが激しい中、参入メーカーが限られる同市 場で、相対的に安定した業績の伸びが評価された。野村証券金融経済研究所では、 事業価値や余剰キャッシュなどから、同社の1株当たり株主価値を3600-4000 円と試算。

ライフコーポレーション(8194):3.3%高の1637円と3営業日続伸。ポイ ントカードの導入店舗数を大幅に増やしたことで固定客の来店頻度が上がり、既 存店の来店客数が増えている。会社側が今期も増収増益が可能との見方を示し、 業績好調を評価した買いが入った。

GCA(2126):6.6%安の81万5000円と大幅続落。前期は助言業務の案 件数が56%増の111件に増えたため、人員の増強や営業経費の増加などで採算 性が悪化した。もともと会社側も経常減益を予想していたが、当初の計画を 11%下回ったため、予想以上の業績悪化と捉えた売りが優勢となった。

消費者金融株:三菱UFJニコス(8583)が2.7%安の356円、アコム (8572)は3.4%安の4770円と軒並み安い。貸金業法の改正に加え、来年度は 割賦割引法や特定商取引法なども改定されるため、高リスク客に対する与信圧縮 や貸倒関連費用の増加などで収益が悪化するとの懸念が根強い。リスク耐久力が 低減していくとの声も上がり、売り圧力が増しているようだ。

HIOKI(6866):7.1%安の2835円と急反落し、東証1部値下がり率ト ップ。実装基板検査装置の台湾での需要が後退し、07年1-3月期(第1四半 期)連結経常利益は前年同期比45%減の6億7000万円となった。会社側は通期 予想を据え置いたが、経常利益の進ちょく率は18%で、前期の38.6%より遅れ 気味。

カプコン(9697):3%高の1912円と反発。07年3月期の連結純利益は56 億円になったもようと発表、前回予想を27%上回る。米マイクロソフト社のゲ ーム機「Xbox360」向けの「デッドライジング」「ロストプラネット」がミ リオンセラーに。国内でも「モンスターハンター」が携帯ゲーム機向けに伸びた。

ブリヂストン(5108):0.6%高の2405円と小反発。ゴールドマン・サック ス証券ではタイヤセクターの強気の投資判断を確認した。完成車向け値上げが浸 透し、1-3月期業績が市場の見方を上回りそうだとしている。

資生堂(4911):3.9%高の2535円と反発。18日付の日経新聞朝刊は、08 年3月期の連結営業利益が前期推定比17%増の585億円前後になりそうと報道。 化粧品の販売網を拡充している中国事業がけん引、売上高営業利益率は8%を超 え、今期を最終年度とする中期経営計画の目標値に届く見通しという。

コスモ石油(5007):0.6%高の497円と小反発。07年3月期の連結純利益 予想を170億円から250億円に増額修正。2月の予想時と比べ原油価格が高騰、 在庫評価益が生じると見込んだ。正式な決算発表日は5月15日。

コンビニ株:ファミリーマート(8028)が2.2%安の3070円、サークスK サンクス(3337)が2.3%安の2140円と下げた。世界流通3位の英テスコが、 日本の子会社を通じて「テスコ」ブランドでコンビニエンスストア事業を開始す ることが17日の決算会見で明らかになり、競争激化に伴う収益性の低下が懸念 された。18日付の日本経済新聞朝刊によると、4月にも東京都練馬区に第1号 店を開設、2008年2月期にはコンビニを中心に35の出店を行うという。

富士フイルムホールディングス(4901):1.6%高の5060円と反発。18日付 の日経新聞朝刊によると、08年3月期の連結営業利益は前期推定比1.8倍の 2000億円超となる見通し。医療画像診断装置やデジタル刷版、カラー複合機の 販売が好調に推移、前期までの写真用フィルム事業の構造改革も寄与し、4期ぶ りに過去最高が見込めるという。

半導体製造装置関連:アドバンテスト(6857)が0.7%高の5660円、ニコ ン(7731)が2.1%高の2915円、東京精密(7729)が2.5%高の4530円。半導 体世界最大手、米インテルが17日公表した1-3月期の純利益は前年同期比 19%増の16億1000万ドルとなり、アナリスト予想と一致した。製造コストの低 下などを受けて07年通年の利益率予想を51%プラスマイナス数パーセントに引 き上げ、研究開発投資も従来の54億ドルから56億ドルに増額。時間外取引でイ ンテル株は1.5%高の21.05ドルまで買われた。

ヤフー(4689):1.0%安の3万8800円と続落。米ヤフーが米国時間17日 に公表した1-3月期決算によると、売上高は前年同期比9%増の11億8000万 ドルで、アナリスト予想の平均を2.5%下回った。時間外取引で米ヤフー株は

7.4%安の29.70ドルまで売られた。

アサヒプリテック(5855):1.5%高の2960円と3連騰。電子材料などから の貴金属の回収量が増大、金やプラチナ、パラジウムなどの市況も高止まり、事 業環境は良好。貴金属の平均販売単価が前回予想を上回っているとして07年3 月期の連結業績予想を上方修正、純利益は前の期比74%増の57億円に。

富士通(6702):1.5%安の797円と、取引時間中としては3日以来の800 円割れ。光伝送システム事業の回復が遅延、07年3月期の連結営業利益は前の 期比0.3%増の1820億円にとどまる見通し。従来予想は1900億円だった。一方、 ファナック株式の売却益計上により、連結純利益は同49%増の1020億円に膨ら む見通しで、1984年度に記録した過去最高益を上回る公算。

レナウン(3606):0.1%高の1138円と3日続伸。ブランド育成や経営基盤 強化といった経営改革によって3年後の経常利益を06年度比5.2倍の85億円と いう目標を提示したことから、将来の成長を先取りする買いが先行した。もっと も、最大のブランド資産である「アクアスキュータム」の先行投資負担から08 年2月期営業利益は減益見通しとあって、上値も限られた。

イントランス(3237):1.8%高の22万7000円と続伸。第4四半期に売却 を計画していた案件が想定以上の値段で引き渡せたとして、07年3月期の純利 益予想を5億5000万円から6億2000万円に13%引き上げ。同社は、中古ビル 再生販売事業に注力している。

ユー・エス・ジェイ(USJ:2142):一時7.4%高の6万7200円と急反 発したが、終値では前日比変わらず。07年3月期の当期利益(非連結)は37億 円になったもようで、前回予想の3.7倍になる見通し。3月9日導入の新ジェッ トコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」が予測以上の集客効果を生 んだ。業績評価から朝方に上場来高値を大きく更新したことで、利益確定の動き が次第に優勢となった。

タカラトミー(7867):0.8%高の755円と小反発。持ち分法適用会社であ るキデイランドの経営建て直しのために、子会社化する方針を決定。株価が昨年 来安値に接近していたことから、メーカーと小売りとの相乗効果に対する期待感 が下値を買う動きにつながった。ただ同時に、赤ちゃん本舗との提携内容につい て見直しを発表、これがマイナス要因となって上げ幅も限定された。

マルハグループ(1334):1.3%高の240円と反発。18日付の日経新聞朝刊 によると、同社がクロマグロの完全養殖の事業化に取り組むという。福山大学な ど4大学と組み、卵のふ化から成魚に育てるまでの量産技術の確立を目指す。マ ルハは、87年に完全養殖を目指して事業を開始したが、最終的な生育の成功率 が0.01%と極めて低く、97年に中断した経緯がある。

ハチバン(9950):0.3%安の333円と反落。外食動機の多様化や競合激化で 事業環境が厳しいうえ、直営3店の出店延期もあって07年3月期の連結業績予 想を減額。売上高は前の期比0.3%減の55億2500万円、経常利益は同43%増の 3億7700万円になるもよう。前回予想との差異はそれぞれ2億円、6000万円。

エー・アンド・アイシステム(4773):4.4%安の328円と4連敗。証券取引 等監視委員会は17日、同社が法令違反を行っていたとして2259万円の課徴金納 付を命令するよう金融庁に勧告した。05年9月中間決算で赤字だった連結純損 益を黒字と虚偽記載、同半期報告書を基に06年4月に約10億5500万円の第三 者割当増資を実施したという。

東光(6801):4.0%安の362円と反落した。同社に経営統合提案を行って いた米ベル・フューズ・グループの持ち株比率が1.89%に下がっていたことが 分かった。従来は3.84%だった。17日提出の財務省・大量保有報告書(5%ル ール)で判明。

ジャストシステム(4686):4.9%安の661円と4連敗で、52週安値を更新。 同社が保有するソフトウエアの著作権を担保に総額58億円のコミットメントラ インを締結。資金調達の多様化と運転資金の拡充を図る。幹事金融機関は三菱東 京UFJ銀行。

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