ブラックロックやPIMCO、日本へのインフレ再来を予想

資産運用大手のブラックロックやパシフィ ック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、約10年にわたりデ フレに悩む日本に、インフレが戻ってくると予想している。

当局への届け出によると、ブラックロックとPIMCOは2006年10-12 月(第4四半期)に、日本の物価連動国債を購入した。仏銀BNPパリバ傘下 のフィッシャー・フランシス・ツリーズ・アンド・ワッツも、物価連動債を買 い増した。

物価連動債と通常の国債の利回り格差は先週、1年ぶりの大幅な拡大を演 じ、1月以来で最大に近い。日本銀行の福井俊彦総裁は10日、企業景況感は堅 調で消費者は物価上昇を予想しているとの考えを示した。

ブラックロックのシドニー在勤ファンドマネジャー、スティーブン・ミラ ー氏は「日本経済は回復し、インフレが戻ってくるだろう」として、「日本の物 価連動債を保有したい」と語った。

物価連動債と通常の国債の動きは、今後10年のインフレ率が年0.51%との 予想を示唆している。2月の物価は前年同月比0.1%下落だった。

米証券取引委員会(SEC)への最新の届け出によると、ブラックロック とPIMCOは第4四半期に、日本の物価連動債を他の大半の種類の債券に比 べ多く購入した。ブラックロックとフィッシャー・フランシスは、物価連動債 の組み入れをベンチマークよりも多くしている。

フィッシャー・フランシスで運用に携わる中村成己氏は、物価連動債は割 安だと思うと述べた。

メリルリンチの指数によると、物価連動債の月初来のリターン(投資収益) は0.1%。これに対し、通常の国債はマイナス0.2%。先週は利回り格差が約5 bp拡大した。

2006年は、インフレ期待の後退に伴い物価連動債の投資家は2.3%の損失 を出した。日本政府はまだ、デフレ終えんを宣言していない。しかし、ブラッ クロックのミラー氏は、日本の経済成長が物価上昇へつながっていくと予想す る。第4四半期の日本の成長率は5.5%だった。

2年国債と10年国債の利回り格差の拡大も、インフレ期待の高まりを示唆 しているとミラー氏は指摘する。2・10年国債の利回り格差は直近で86ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)と、3月22日時点の76bpから拡大して いる。

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