コンビニ株が軒並み安い、市場飽和下で英テスコ上陸へ-競合激化懸念

コンビニエンスストア業界大手の株価が軒 並み安い。小型店のドミナント(高密度多店舗展開)戦略で秀でる英テスコが 今月中に東京都内で出店を開始する計画が明らかになった。過剰店舗状況が続 き、市場に飽和感があるなかで、世界流通業3位の英テスコがコンビニ事業で 日本に進出すると、競合が一層厳しさを増すとみられた。

午前9時50分現在の株価は、コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパ ンを傘下に擁するセブン&アイが前日比20円(0.6%)安の3490円、ファミリ ーマートが同60円(1.9%)安の3080円、サークルKサンクスが同35円(1.6%) 安の2155円、ミニストップが同5円(0.2%)安の2095円、スリーエフが同1 円(0.1%)安の851円。一方、ローソンは同20円(0.4%)高の4640円と小 高い。

流通業界の事情に詳しいプリモ・リサーチ・ジャパン代表の鈴木孝之シニ アアナリストによると、英国は4大チェーンが全市場の8割のシェアを押さえ る超寡占化構造。そうした中、英テスコは数年前から「コンビニ店『エクスプ レス』で、すき間を埋めるかのようにロンドン市内にドミナントを形成してい る」(同氏)という。

鈴木氏は、「小型店のドミナント出店に長けた英テスコが東京でプレゼン ス(存在感)を築こうと対日戦略を加速化したことで、より一層コンビニの競 合はきつくなるだろう」とみている。

03年に「つるかめ」買収で既進出

4月上旬の07年2月期決算会見で、コンビニ各社の経営首脳らは「市場の 飽和感がある上、顧客のニーズに合った店づくりができていない」(サークル Kサンクスの土方清社長)と厳しい事業環境を認めたほか、2008年2月期は「コ ンビニの勢力地図が固まる最後の年」(ファミリーマートの上田準二社長)と 述べるなど、危機感を業界全体として共有している。

英テスコは03年に首都圏を地盤に食品スーパーを経営するシートゥーネッ トワーク(店舗名つるかめ)を約220億円(当時)で買収、日本進出を果たし た。03年6月にブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じたテスコ・グ ループの財務担当役員アンドルー・ヒギンソン氏は、「日本にテスコブランド を導入することは考えていない。店名を変える予定もない」と指摘、当面は買収 先企業のブランドや企業文化を尊重する方針を示していた。

18日付の日本経済新聞によると、今回テスコは自前の「エクスプレス」を 4月下旬から展開する。1号店は東京都練馬区で、08年2月期にコンビニを中 心に35店を出店する計画だと伝えている。

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